第3話 そうだ、これだ。

さて、ようやく離婚についての話に入ろうと思う。


離婚調停なんて響き、聞く機会はそうそうないと思う。離婚した友人もいない。だから、私にはまだ調停をするという概念がなかった。どうしていいかわからないという状態のみが宙に浮いて非常に不安定だった。


音信不通から三ヶ月経ったある日。

某バラエティ番組で「円満調停」という単語が出てきた。(前歯の出た芸人が出ているやつだ。全然真面目じゃない内容のやつだ)

喧嘩をして離婚しそうな夫婦の仲を取り持って円満な夫婦に戻すという、離婚調停の真逆の調停があるという。


これだ!!!

バラエティ番組よ、いい情報をありがとう!!

――私は離婚したいと思っていなかった。

――言っておくが、私は旦那が大好きだった。恋愛結婚のつもりだ。夫としては頼りないところもあるが、憎めないキャラで可愛らしいと思っていたことを先に書いておく。

だから円満。円満に、でも間に冷静な人を立たせて話し合いをしよう。

そう、決断した。

何より、なんでなのか、理由が聞きたかった。意味もなく離婚はしたくない。改善策があるならいくらでもやろう、そんな決意を持って私は裁判所へ出かけた。


三ヶ月になった息子を抱え、いざ裁判所へ!

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