いんたーみっしょん
ガルフ 「……………」
ティア 「どうしたの、ガルフ?」
ガルフ 「PVが……増えないんだ……」
ティア 「またしょーもないことを……」
ガルフ 「いや、そんな事言ったって、前作の『魔法学園に転入したのは騎士の国の元王子でした』はもうちょっと読んでもらえてたよ。これじゃボクはルークより下って事じゃないか。同じ王子なのに」
ティア 「ルーク王子にはソルドさんって言うお兄さん的存在がいたから……って、じゃあウチのデュークはソルドさん以下って事なのかしら?」
デューク「ティア様のお言葉とは言え、それは聞き捨てなりませんね。ソルドなど所詮は人間。竜の力を持ってすれば……」
ガルフ 「竜の力?」
ティア 「バカっ、ガルフはまだ知らないんだから余計な事言わないで!(小声)」
デューク「あ、そうか。申し訳ありませんティア様(小声)」
***
ガルフ 「他にルーク王子とボクとで違う所って何だろう?」
デューク「やはりアレじゃないですか?」
ティア 「アレ?」
デューク「ほら、ルーク王子には決定的なキャラ付がされてるじゃありませんか」
ガルフ 「ルーク王子のキャラ付って……もしかして、記憶喪失?」
ティア 「……そうね、じゃあここはひとつガルフにも記憶を失ってもらいましょうか」
デューク「御意。ではこのモーニングスターで……」
ガルフ 「ち、ちょっとデュークさん、目が怖いですよ。ティアも……」
ティア 「ガルフ、私の裸を見た事も忘れてもらいましょうか」
ガルフ 「嫌だ! 他の事は忘れてもティアの裸だけは忘れるもんか! 今でもこうやって目を瞑ればあの時の感動が……」
ティア 「デューク、やっちゃって」
デューク「御意。ガルフ様、お覚悟を!」
ガルフ 「冗談じゃ無い。ボクは風使いだよ、逃げさせてもらいます」
ティア 「あ、逃げた」
デューク「逃げましたね。まあ、無理もないですけど」
***
ティア 「ふう。これに懲りてバカな事を言わなければ良いんだけど……」
デューク「そうですね。ちゃんと面白い展開になれば自ずとPVも増えてくる。それが真実なのですから」
ティア 「じゃあ『竜の花嫁(以下略)』は面白く無いって言うの?」
デューク「さあ。それは読者様が決める事ですから。でも、もう一つ言える事があります」
ティア 「もう一つ? 何かしら?」
デューク「タイトルです」
ティア 「はぁ?」
デューク「本屋さんに行ってもそうでしょう? 中身がわからない以上、読者様はタイトルと煽り文句で判断するしか無いのです」
ティア 「なるほど。『竜の花嫁(以下略)』ではインパクトに欠けると言うことね」
デューク「やはりまだまだ話の内容が想像出来る長いタイトルが強いみたいですから」
ティア 「じゃあ、こういうのはどうかしら? 『可愛い竜の王女が恋したのは風使いの国の王子でした』」
デューク「前作のタイトルとほとんど変わらないじゃないですか。それに何ですか、自分で『可愛い竜の王女』だなんて。却下します」
ティア 「ぶーぶー。じゃあデュークも何か考えてよ」
デューク「まあ、こんなタイトルでも『すて』は『すて』なりに一生懸命考えたんですよ。それ以上の物を投稿人物が考えつくとは思えませんが……」
ティア 「それもそうね。じゃあ、諦めましょうか」
デューク「そうですよ。たとえPVが増えなくても、少しでも応援して下さっている方がいらっしゃる限り頑張らなければならないのですよ」
すて 「……ごめんなさいでした」
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