第5話 二日目ですよ。私

次の日私は目を覚ました。まぁ目は必然的に覚めるものなんだが…。隣には私が眠っていた。昨日遅かったし疲れているのだろうと思い、寝かせておくことにした。学校には私が行けば良い。時間を見ると6:30で登校には30分もかからないことを思い出す。近場の高校を選んだのだろうと思いながら制服に腕を通す。シャッという小気味の良い音と共に制服に着替え終わる。洗面所に行き髪を結わき、朝御飯の準備をしようとテーブルを見るとそこにはもう朝御飯が用意されていた。

「お母さん、忙しいのかな…」

もう自分のお母さんになるからこんな物言いも許されるはずだと思いながら呟く。

『看護師だからね。忙しいよ。』

と、後ろからあくびを噛み殺したような、眠そうな声がかけられる。その声を聞き起きてきたのだと覚る。おはようと声をかけるとおはようと帰ってきてなんだか暖かい気持ちになった。二人分のトーストを焼き、その間雑談した。というのも聞きたい事があったからだ。

「君は明日消えるわけだけど、今どんな気持ちなんだい?」

大抵は消えたくないだとか言われるらしいが…この子がどういうかが気になったのだ。その子、私は口を開いた。

『明日、それから私が誰か一人を乗っ取った時、嘘でもいいから同じ事を言って欲しい。それが守れるなら言うよ。』

不思議なお願いだなと思った。だけどまぁ良いかとOKをした。むしろ気になりすぎてせざるを得なかった。私は言った。


最高だよ


と、一言だけ、また寝るよと言ってトーストを食べてベッドに戻っていった。私はと言えば予想外…いや…想定内だったのかもしれない。驚きはしたがそこまでではなかった。それもそうだ。消えたくない等とは言わない人なのだから。そして私は朝御飯を平らげたあと少しテレビを見て身支度をして学校に行った。昨日から少し話始めた子達と話してあぁ…早くこの生活を自分のものにしたいなと心から思った。

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こんにちは、私 雨季 @Bassclyuna0702

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