物語自体もトンデモな方向へ行く計算し尽くされた展開

 最初はまさに「恋愛は惚れたら負け」ということの典型例のような作品で、主人公がヒロインに振り回される描写が続くが、終盤になると意外な結末が待っている。序盤の架空の都市伝説も、細部までしっかりと作り込まれており、1つ1つがいかにもありそうなものとなっている。
 この作品の1番の魅力は最後の最後だと思うから、最初の都市伝説パートをしっかり読んだ上で、読破して欲しい作品である。