楽園(3)

 ザザザザ――ザザザザザザ、ザザザ、ザザザザザ――ザザザザ――ザザアアアザアアア。アアアザザザアアアザザザアザアアザザザ――ザザザ――ザザザザア――ザザザザザ。




 今日は藤菱さんとのデート♪

 藤菱さんは本当に素敵な人で、私が困っている時とかすぐに察してそっと支えてくれる。ちょっとわがまま言っても決して怒らないし、意見が噛み合わないときはいつも引いてくれる。

 そのくせちょっと俺様入ってて私をぐいぐいと引っ張ってくれるから私としては何もしなくてもいいから楽。かと思うと私を頼ってくれる。この絶妙な間っていうのかな、私の心を素敵に弄んでくれる。あと顔が好み♪

 他には何よりセンスがよくて、流行に敏感。男子って結構そういうのに無頓着な人が多いんだけど、藤菱さんは違うんだよね。博識で、藤菱さんと一緒にいると時たま私が釣り合ってないんじゃないかな? なんて思っちゃう。でもそういう時に限って藤菱さんは弱い所を見せてきて、ああ、私がいないとダメなんだって、そう思えるの。

 そんな非の打ち所がない人が私を愛してくれている。私も藤菱さんを愛している。

 なんて幸せなんだろう。このまま行くところまで行っちゃいたいな。ううん、行くんだよね。

 頑張ろう。




 ザアザザザザア――ザザザザザ――ザアアアザアアザザザザザ――ザザザザザザア――ザザザザザザザア。ザザア――ザザザザザ――ザザザア――ザザザザザザザ――ザザ。

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