応援コメント

13.何かを仕込む一人称」への応援コメント

  • 三人称で思考を隠すですか……その発想はありませんでしたね。

    現在、『俺のチートって何?』というタイトルを執筆中なのですが、この作品、始まってから第三章までは主人公の一人称視点で、四章から三人称視点に切り替わります。

    理由は二つあって、一つは四章から主人公がずっと怒りに取り憑かれた状態となってしまい、感情の幅も視野も狭くなり、読み手に物語を伝える語り手としては厳しい状態になってしまうからというのと。

    もう一つは、その世界に住まう人々の思考にフォーカスするためです。この段階を踏むことでこの作品がテーマにしていることにより説得力が生まれるので。
    そうなんです。
    私の場合は、むしろ三人称にすることで主人公の視点からでは見えなかった周りの人間の思考を暴くという使い方をしてるんですよね。

    これまで私は三人称は読者に包み隠さず情報を公開できる手法としてしか見ていませんでしたが、髭鯨さんのおかげで新しい発見をしました。

    作者からの返信

    またまたコメントありがとうございます!

    僕も偉そうに語っちゃいますが、その人なりのやり方がそれぞれあるわけで、ちゃんと理由があって人称を使い分けていればもうそれで十分じゃないか、とも思います。途中から三人称にするのも、おっしゃるような謎の解明手段になりますし。

    僕の好きな作品は、何か謎を作って、知りたいという気持ちで読者さんをひっぱっていく、という感じなので、一人称にせよ三人称にせよ万能に全部を書かない方がいいんじゃない、って書き方をこの当時はしていました。主人公の思考を一切直接記述しない三人称を読んだこともあるのですが、ミステリアスな魅力が付加されたりしてたので、そのあたりも使いようなのかなと。

    ただ一方で、世界や人物を事細かに説明してくれて、その魅力で読者を引っ張っていくスタイルももちろんあるわけで、それはそれで技量、センスが問われるはずなので、それがしっかりできる人はすごいなあと思います。僕も色々試してみようと思います。