【緊急補足】スタグフレーション、ぶっちゃけヤバい…←キムタク(古代進さん)風【2021年の秋・環境保護、過保護したらアカン編】

○EUのエネルギー政策の致命的な失敗 〜庶民や移民より地球環境(←呆れ


中国の天然ガスのスポット購入により全世界で天然ガスの価格が爆上げしている悪影響をまともに受けているのがEUです。EUは環境保護推進から脱炭素を進めていた地域です。再生エネルギーの比率は15%と、EU域内の石油や原子力発電量を上回っています。しかし主力の天然ガスの高騰がEU民の家計を直撃し、他方、自然エネルギー(風力発電や太陽光発電)も天候不良の影響なのか2割ほど発電量が落ちているという厳しい状況です。原発大国のフランスならともかく、他の加盟国はただでさえ新コロの大打撃で経済が破綻しかけているデフレ状態の時に急激なエネルギー価格上昇に見舞われているのです。


米国のように自国で天然ガスが産出するわけでもなく、日本のように全世界で天然ガス供給元を確保しつつ長期契約で価格と需要の安定を図っているわけでもないEU諸国は主にスポット価格(その場での一発買い)で取引し、2020年夏場(つまり需要が少ない)時期に2ドル/mmbtuだったものが、今年の夏場で既に16ドル/mmbtuまで上昇しています(恐怖)。しかも本格的な需要は冬場なので今後、どこまで上昇するかが全く読めません(爆死)


特にロシアからの輸入が大きいことからロシアの政治的圧力による価格上昇にもさいなまれています(悪夢)。ロシアは新規にドイツに直接つないだパイプラインに期待をかけているようで、これは紛争地域を抱えるウクライナ経由の天然ガスパイプラインの経由量を減らすことでウクライナに圧力を加える目的もあり、この政治的な影響も加味すると急速な価格の低下は考えにくいと思われます。


それどころが連中は致命的な失策を犯していて、エネルギーの小売価格(いわゆる企業や庶民の電気代など)に環境税を上乗せしていて、たとえば炭素排出量の多い石炭や石油燃料には使用量+高額の課税がなされるのです。これは月々の明細に記載されていて、天然ガスや再生エネルギーは低課税、原子力も抑えめ。しかしCo2を多く出す化石エネルギーへの課税を強めてエネルギー転換を促進する事も目的としているようです。この課税分が更に燃料費全般を押し上げ、企業と庶民生活を圧迫してるのみならず、2020年に新コロ対策に多額の出費を強いられたEUは、その時に発行した国債の償還費用としての増税分を(こともあろうに)この「環境税の税率UP」で賄うことを既に決定しています。EUは議会で七カ年計画を実施し、去年がその最初の年だったようで、この時にタダでさえ高い燃料費に新コロ費用まで上乗せして請求しようとしているということです(発狂


アカン…┌(_Д_┌ )┐


当然のように庶民生活…特に中・下層階級や移民が大打撃を受けています。ワイが見たスペインのニュースでは記録的な猛暑(環境破壊のせいで)なのに電気代・燃料代がバカ高でクーラーはおろか、日々の食事を作る時でさえ電気代を気にして使えなくなった(:_;)…的な話、続出でした(愕然…


「なぜ燃料代に新コロ費用を組み込んたカー(# ゚Д゚)!!」

「燃料価格は全ての産業のインフレ圧力要因なんだぞ!!」


燃料費は全産業で必ず必要とされるものです。食料品と同じ「必需品」ですが農業生産と違い産出量が少なく、代替技術の未熟さと需要の巨大さのために価格が不安定になりがちです。ここに政治のミスが重なれば、取り返しの付かないインフレを招くのです。まあ、普通に考えればEU域内でいずれ大規模な暴動が発生する可能性があり、その原因は燃料高騰による全般的な物価高と新コロによる経済苦境ということになりますよね…( ・ั﹏・ั)


ここに更に景気回復感による急速な需要拡大+冬場の需要ということで原油のスポット価格までが急激に上昇しています…( ;∀;)

全ての燃料代が玉突きで急上昇しているのです…┌(_Д_┌ )┐


日本でさえガソリン価格がジリジリと上昇しています。無論、車での移動が制限される現在なので実感はないかもしれませんが、エネルギー価格全般が急上昇しているのです。「なら原子力発電所、うごかせばいいじゃん」的な短絡的な話では全くなく、石油・石炭・天然ガスの全ての価格が急激に上昇し、取って代わる再生エネルギーは存在していないという価格上昇のスパイラルに陥ったということです。

これが新コロ・デフレの時に急激に発生していて、しかもこれからエネルギー需要が急激に伸びる冬場を迎えるという恐怖です…


…┌(_Д_┌ )┐


生産デフレ+全エネルギー価格の上昇…

まさにスタグフレーションのお膳立てが整っている状況ですが、まだまだ不安は続きます。


「金融政策の手詰まり」という悪夢です…( ;∀;)



  ※     ※     ※



○金融システムの崩壊←長年の国債バブルのツケ


より重大で本質的な問題があります。「世界は、新コロ以前に多額の債務を抱えていた」と「新コロ対策でほぼ全ての金融上の手段を使い切った」という事です。結論からいえば「全てのワザを使い切った体力切れの魔法使い」のような存在であり、インフレという悪魔がスタグフレーションというラスボスに化けるのを阻止するのが難しい…という状況です。


新コロ以前に多額の債務を抱えたというのは本文で述べた通りです。米中貿易問題や台頭する一国主義、何よりリーマン以後、経済的にピンチになると(デフレと増税を受け入れて債務整理した日本とは異なり)国債増発→景気刺激によって「やり逃げ」してきた結果、民間は信用創造によって生まれた「バブル金」と莫大な借金、そしてインフレと貧富の格差の発生と、他方、政府は債務激増という悪循環を繰り返しています。国債バブルの弊害そのものであり、非常に脆弱な世界になったということです。


「国のシャッキンガー」増えたはずの日本ですが、なるほど確かに立憲民主~安倍政権になって倍増しています。550兆円→930兆円になってるのは事実です。ですが同時期、米国は2000兆円、その他の世界も多額の債権を建てまくっています。中国は中央政府債務こそ少ないものの地方債務が極めて多く、トータルで4000兆円近くになっているばかりか、EUは各国国債およびユーロ債の位置づけがわかりにくく(現在、調査中…m(_ _)m)どれほどの債務がどれほどの金利で動いているのか定かではありません(←いくら調べても出てこないのだから、これはおかしい…怒)。しかも2020年、新コロ対策の欧州復興債でモメまくり、その後どうなったのかさえよく分かりません(まだ揉めてるらしいのですが…謎)。つまり、


「世界はもっと桁外れにおかしい…ಠ_ಠ;??」


…という事です。

しかもこんな状況で、判っているのは全世界で去年一年間だけで約1500兆円規模で政府債務を増やしたという事です。新コロでの景気下支えのための債権増発で、もし米国の貨幣乗数をそのまま当てはめたとしたら去年一年で全世界で約6000兆円もの現金が新たに生み出された計算になります(爆死


世界は激しいインフレになってないとおかしいのです…ಠ_ಠ;


この「ハイパーインフレが世界ベース」になっている事が重大です。今世紀に入ってからの国債バブルにより、民間は「吹っ飛んだら終わり」の債権バブルと社債などの借金を、政府は国債地方債などを爆増させ「借金で首が回らない(:_;)」状況という反面、この分の「カネ」が市場に生み出されたので(実際にはこの数倍)世界は常に「悪いインフレ懸念」がくすぶっているという状態です。ここに生産デフレ+燃料価格急上昇のインフレ圧力が加われば、そりゃ、スタグフレーションになりかねないでしょうよ…(恐怖)。


更に厄介な事は「金融的な手段が尽きた」事です。燃料高騰インフレに対しては(政策)金利を上げたり市場から資金を回収する、民間の中央銀行に対する預金率(R)を引き上げるなどの「引き締め」策が必要ですが、現在の新コロ生産デフレ下でそんなことしたら益々デフレが進行する一方で、ならばデフレ対策は?…というとこの逆、つまり「金融緩和」「金利を下げる」などになるのですが、既に金融緩和は国家が吹っ飛ぶ程の債務を建てているので「無理」なだけでなく、やればインフレが亢進するリスクが増大する。金利も既に限界一杯にまで下げていて日本やドイツなどはマイナス金利で余地がない…。つまり時々のインフレ・デフレに対して、柔軟で素早い金融政策が取れる状況ではないという事です。


これは金融政策の崩壊を意味し、スタグフレーション発生時に対処できないという絶望的な状況に陥る危険性があるということです。1973年のスタグフレーション時には日本ではトイレットペーパーの買占め騒動が発生しましたが、その規模と混乱ぶりは去年のマスク騒動など「幼稚園のお遊戯ガキのざれごと」程度の凄まじいものでした。当然、それ以外の全ての製品が急激に上昇して日本だけでなく世界が生活苦と貧困にあえいだのです。貯金がグイグイ減っていく恐怖を感じたものでした…。


この影響は数年に及んだ事を考えると、対処不能になれば延々と悪化した事態を引きずるということで、もしスタグフレーションが発生したら2020年代はずっと「構造的不況期」になりかねないということです。しかし忘れてならないのは、新コロはあくまでも発端きっかけであり、新コロ以前に多額の民間債務を抱えていたことが原因です。人類の死因は新コロですが、多額の債務という心臓病と国債バブル(金融緩和)でブクブク太っていたデブが合併症をおこした…に過ぎないということです。


本当にヤバイんじゃね…(:_;)?


ちな、ワイに出せる知恵は今の所、ありません。スタグフレーションがどれほど酷いかは知っているのですが、今時の対処法はまだ見えていません。判っているのは「インフレ成長上等( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」と騒いでいたMMT派や、無制限国債増発による景気刺激派は真のインフレの恐怖とその責任を追うべきだという事です。インフレは怖いものです。デフレのまま生きていけるのならば、物価高がないだけ幸せです。しかしそれは衰弱死に至る道に他ならないので、「破綻しないやり方でのインフレ成長」を狙うべきだった…ただそれだけだったのです。スタグフレーションはこの更に上をいく苦痛ですよ…(:_;)


てか、この状況でどうやったら助かるのよ…ಠ_ಠ;??


他に言えることは「政治家はバカなんだから、バカな事やめろ(# ゚Д゚)!」です。政治的な対立から燃料価格が上がるような事をしでかしたり、環境問題を重視しすぎるあまりに貧困層を殺すような政策は辞めるべきです。人間はバカなのだから「見えざる手」に任せるのがよく、少なくとも環境問題は一時据え置いて、目の前の危機に全人類で共同で対処すべきなのです。今日を生き残る事が出来なければ明日の環境問題などどうでもよくなるのであり、「人類が死滅すれば地球環境は保全される」とでも考えているのでなければ、直近の危機に対し「環境や政策よりも庶民を救う」べきということです。生き残れればいずれ技術で環境問題は解決できるでしょう(出来なければ宇宙移民でもしたらいいよ)。



  ※     ※     ※

  


では最後にスタグフレーションが発生し、長引いた場合について少しだけ考えてみます…m(_ _)m

全面破綻の可能性ですが、どうなるか分からないので深く考えてもしょうがなく、よって結果に対しては責任を負いません。でもこんな感じです。


高インフレ(物価高10%以上)になるのなら「政府の借金はかなり減る」でしょう。日本政府は無駄に国債を刷らずに放置したら良いということです。戦争直後の物価高インフレと同じような話です。しかし租税収入は激減し、生産活動は滞るので失業と物価高で庶民生活が荒れるでしょう。これは全世界的な話で、暴動や騒乱が発生するかも知れません。1973年のときのような狂乱や暴力事件・強盗やレイプなどが急激に増える可能性さえあります(ないかもしれないし、無いことを祈ります)。また日本以外の国は特に民間が多額の債務を背負っているので、国家経済基礎力ファンダメンタルズが脆弱な国は特に厳しい結果になるかもしれません。民間総崩れの可能性です。


たとえば韓国がそうで、国民資産(M2)が320兆円程度しかないのに民間が不動産バブル債務で約200兆円+これとは別に民間債務が200兆円≧400兆円以上の債務を背負っている場合、バブル破綻で民間総崩れ→租税収入激減の可能性があります。ここに韓国政府債務の120兆円が乗っかり(民間とは別にこれだけ債務がある)しかも半分の60兆円の外債は金利が3-5%程度と大変高い可能性があります。これは租税収入30兆円で国家の経済成長率が2%程度の韓国では「多額の債務に追い抜かれる」事を意味し、返済不能からデフォルトの可能性さえ出てくる厳しい状況です。しかも韓国のような国はタイ・マレーシア・インドネシアなど多数あり、それらの国の多くはアジアの産業拠点でもあるため全世界的な供給混乱に拍車がかかる可能性さえあります。


中国・EUなどはもっと悲惨で、特に中国は多額の債務破綻連発から本当に国家崩壊の危険性さえあります。ワイの見立てでは中共はあと25年はもつと考えていたのですが、一気に寿命を削ることになるかもしれません。EUはスタグフレーションの影響をまともに受ける脆弱な地域で、政治がバラバラで一元的かつ強力で速やかな政治決断ができない烏合の衆っぽい連中ですから、新コロでの経済打撃+燃料・食料品・不動産インフレの生活苦で大暴動連発の大荒れになるかもです。火をつけまくるような騒動は社会だけでなくCo2を増やして地球環境をも汚染させるでしょう。


もう一つ言えば、EUは全世界の金融取引のかなりの部分を占める金融超大国(てか超巨大市場)ということです。そしてEU域内の金融機関の多くが既に毀損しているか不安定で、頻繁に倫理上の問題を起こしていたり不正会計などの問題が出ているほど「アヤシイ…(ー_ー;)」という事です。このスタグフレーションの数年後、リーマン時のように連鎖的な金融破綻が発生し、それが全世界的な金融恐慌の引き金になる…は十分にあり得る話です。ここまできたら日米でさえ経済破綻の可能性が出かねず、特に日本国債の格付けの低下から改めてPBの問題が表面化してくるかもしれません。


ただし金融トレーダーの一般的な見解では、スタグフレーションになった時には安全資産とされるドル・円・スイスフランは買われるので「軽く上昇」、スタグフレーション回避で単なるインフレで終わればドル安の流れから円も上昇するのではないかという事のようで、円暴落→日本破綻の可能性はまずないというのが普通の見立てです。ワイはもう少し悲観的ですが、インフレの恐怖は実感することになるでしょう。国家破綻はなくても我々の生活は大きく変わる可能性があります。少なくとも「インフレ時代の始まり」になるのかもしれません。


どうなるかは本当に分かりません。不確定要素が多いからですが、スタグフレーションが悪夢なのは知っています。当時に比べて日本は遥かに強靱になっていますが打撃は免れず、我々の生活は苦しくなります。主に物価高と失業で…です。いまとなっては、今年の冬が厳冬にならない事を祈るだけしか無いですね(涙)。


日本に生まれてよかった…

そんな「不幸な世界」にならないことを祈りたいものです…(:_;)


この冬は暖冬になって欲しいものです。

エネルギー価格は今日の段階で既に限界一杯で、需要増に耐えられる状況ではないのですから…


  ※     ※     ※


P.S.

これは「最悪の予想」なので、過度な心配は無用とは思います。

しかし「あり得る話」として気楽に読み流していただければとは思います…m(_ _)m

誰かが意図的にエネルギー価格を押し上げさえしなければ大丈夫なはずなんですけどねぇ…( ・ั﹏・ั)?

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