「なぜ日本経済は絶対に破滅しないのか?」について宇宙戦艦ヤマトの世界観を使って、イヤになるほど説明する!
§5-3-4・えっちな妹「なぜ血の繋がった兄妹はせっくすしちゃいけないの?!(そして涙目)」…をカネの面から考えてみる(๑¯ω¯๑)【後編】
§5-3-4・えっちな妹「なぜ血の繋がった兄妹はせっくすしちゃいけないの?!(そして涙目)」…をカネの面から考えてみる(๑¯ω¯๑)【後編】
血の繋がった兄と妹との「許されざる関係」に、なんか「胸熱」な人もいるかもしれません。でも、いけませんよ…(  ̄ー ̄)y-~~
絶対タブーを犯すことの高揚感もしくは神罰にも匹敵するような悪徳への憧憬(しょうけい)みたいなものがあるのかもしれません。でも、いけませんよ…(  ̄ー ̄)y-~~
許されぬ恋に身を堕とし、全世界を敵に回しても手に入れたい背徳の悪の愛…そんなワクワクさせるような気持ちにでもなるかもしれませんね。
しらんけど…(  ̄ー ̄)y-~~
※ ※ ※
とはいえ血族における「許されざる関係」〜要するにセックスの事だが、これが出来ない理由は「特にない」(←だからといって推奨するわけでは決してないのだが…)。ではなぜ近親相姦はタブーなのか? ナゾを解く理由が欲しいものだ…。
これに応えたのがクロード・レヴィ・ストロースだった。彼はいう。「
人類が余剰生産を生み出し、その富を「資産」として保有するようになると、この財産を巡って問題が生じ始めた。つまり財産を安定的に子や孫に伝える必要性が出てきたのだ。この時「女性」の価値が飛躍的に向上した。なぜなら女性は「子供を生む」唯一の存在だからだ。そして子供は安定的に財産を継承できる存在だ。よって「女性」という唯一無二の「最重要な財産」を相互に「交換」しあうことで、互いを「信頼」しあい、富の独占と富の簒奪という闘争を極力さけ、共和と協調を旨とする集団および集団同士の安定的な
たとえば高瀬家が多額の資産を保有するに至ったと仮定する。彼に息子がいた場合、息子にこの資産を継承させ、更に孫やひ孫へと高瀬家のさらなる発展と繁栄を営々と続けたい。このために息子の嫁を欲しいと思うようになった。ところがこの「嫁」には血の繋がった兄がいて、実は二人は、
( ゚∀゚)o彡゜ セクロス!セクロス!
…だったとする。問題なのはこの後で、もし「兄の子供を身籠っていた」場合、妊娠しているのに気づかずに高瀬家に嫁入りし、そのまま彼ら兄妹の子供が生まれたなら、この子は「高瀬家の遺伝子を全く受け継いでいない」子供になる。もしこれを「計画的に」やったとしたらどうなるか? 高瀬家の多額の資産を、この兄妹家が乗っ取ろうとした場合だ。
生まれた子供の真の父親は高瀬の息子ではなく「嫁の兄」だ。こうなると「子供」は真の親である「母親(妹)」と「父親(妹の兄…叔父)」のために高瀬家を「本家に譲り渡す」危険性が出てくる。苦労して作った高瀬家の財産が労せずして他人の家に乗っ取られてしまう危険性があったのだ。
この「資産リスク」を避けるために、人類の全ての文明は近親相姦をタブーとするようになったのである。つまりインセストタブーとは「カネの話」だったのである。
仰天…(゚д゚)!?
そこで「なら全員が近親相姦したらええやんけ」の話になりそうだ。
たとえば王家が自分の権力と財産を自分の一家だけで保全しようという場合などだ。実際、エジプトの古い王家ではそういう例もあったようだ。そして必ず言われるのが「近親相姦のによって欠損のある子供が高頻度で生まれ、そのため嫡流が断えた」という話だ。いわゆる近親相姦のリスクであり、その子供が「奇形」と呼ばれる身体的不具や欠損、知的障害などをより高い頻度で発生させた、という内容だ。
しかしこれらの症状は水銀やヒ素、鉛などの重金属中毒の症例にも当てはまる。つまり王家の権力独占の恒久化を粉砕するために敵対者が「毒を継続的に盛り続けた」とも考えられるのである。「王家が自分の嫡流でのみ権力を継承しよう」とすることを、王家の傍流や側近たちが阻止しようと毒を盛った…ということである。
毒殺の目的は王位権力の
「ワイが殺される前にコッソリ殺害しちゃお…(๑˃̵ᴗ˂̵)♥」
と仕組んだ可能性が否定できないということだ。
勿論、近親相姦の遺伝的リスクについて完全否定はしない。特に中世ヨーロッパ王家では限られた王族による婚姻を重ねたために、ある種の特徴的な傾向が見られた。ハプスブルグ家の
またイスラム教においてもいとこ婚(父方平行いとこ婚)が多いが、しかしクルアーン(コーラン)において厳格に近親相姦は禁止されているのである。よって「いとこ婚のために(遺伝的な問題により)中東では人口が少ない」というのも無理がある。むしろ娘の結婚に多額の持参金が必要だったり、資産家の妻帯が四人までOK…みたいなカネの工面が出来る・出来ないという経済的もしくは貧困と格差に起因する理由、または砂漠地帯という人口増加を難しくする環境要因などのパラメータを考えるべきだ。
というのも、豊かな植生をもつ熱帯地域の大国にして世界最大のイスラム教国インドネシアは人口およそ2.6億人の世界第四位の人口を誇る。他民族・他宗教国家ではあるが基本的に無神論は認められていない。つまり「イスラム教徒でも多産は可能」の実例だ。日本や中国などの経済大国との結びつきを強め、この莫大な人口にメシを食わせようと必死に経済振興を図った結果といえる。多産が可能な条件が整った経済国家にまで発展すれば、婚姻に難しい理屈が必要な宗教国家でも人口爆発は可能であり、それがまた東南アジア唯一のG20参加国である理由でもあるのだ。
これらは重要なことだ。西洋やイスラム教圏においても「何か特別な理由があって」近親相姦を禁止することにしたのであり、いとこ婚はタブーに該当しなかったという事だからだ。こう考えると遺伝上の問題よりも、むしろ「近親相姦による一子相伝の社会的弊害」の方を考えてみるべきなのだ。
前述のように近親相姦は「権力者の固定化」をもたらす。王であるのなら、それ以外の傍流一族や他家は永久に「組み敷かれる」しかなく、王家に権力と富が集中すればするほど…つまり「資源の最適化に失敗」すればするほど、他者は貧困もしくは「反体制側」と
これに対し、娘を他家に嫁入りさせる社会は、より平和でより安定的に資産継承が可能になる。
他の家・他の部族に「最も価値ある財産」である「女性」を嫁がせる事で親族関係を構築し、他家との争いごとを避けつつ自家の資産継承を担保する。専制権力(つまり富)の極端な集中を避けることは、むしろ絶対権力者にとっても「有利」だ。自分たち一族を殺す以外には絶対権力者になる
そこで安定のために、他者に「娘」を嫁がせることで縁戚を構築し、自家の権力基盤を強化を図るだけでなく、こうして構築した「一族」による繁栄を目論むことが出来るようになる。経済的にいえば「資源の最適化」…つまり富の分配が可能になるだけでなく、より安定し、より強力な富と権力構造の構築が可能になるのだ。
娘をもらった家はまさに「富の分配」に預かれるということだ。なんなら権力をこの一族でたらい回しにしたり、自らは王という責任を逃れつつ、それなり以上の権力ある地位で満足することで、より安全に富を(つまり不正蓄財を)貯め込むことが出来るかもしれない。「一番でなくても良い」という
他方、娘を送り出す側もメリットがある。「他家への干渉」が可能になるということだ。「娘を大切にしてくれ」という事で岳父・岳母が有形無形の影響力を発揮できる。これらは無名の一般人でも言える。いまでも「相手の家柄」を気にする親が多いのはそのためだ。
こうして人類は「結婚」により、より大きな血族関係を構築することが出来るようになり、この「家」単位が多数集まって、集団で活動し、より多くの富を皆で協力して生み出す「社会」を構築する基盤となったのだ。この社会はやがて他の生物では不可能だった「文明」へと
人間は、他の動物のように「その日ぐらし」の狩りから貯蔵・備蓄、そして農業や家畜などの「資源の再生産」事業によって余剰の富を生み出すことに成功した。この富を確実に後代に伝えるためには子孫が必要であり、女性は唯一、その役割を担えることで「最高の存在」に資産価値を高めた。このなによりも大事な「宝物」を相手に送り出し、また自家に迎え入れるという交換によって相互に「信頼」関係を構築し、互いの個人資産を守りつつ、共に共同し栄える文明社会を構築していったのだ。
生物の進化には選択肢は三つしかない。「環境に適合するか」「環境を適合させるか」「死ぬか」だ。そしてホモ・サピエンスだけが唯一「自らに合わせて環境を変化させられる」。これが文明であり、人類の
ホモぉ・サピエンスぅ〜…┌(┌ ^o^)┐
よって人類文明は高価な価値ある財産「女性」の交換なくして存立し得ない。この女性の交換行為こそが「結婚」だ。それは安定的な資産の保全と発展継承の基盤となったのだ。逆に言えば、近親相姦は「閉じた関係」で自滅するリスクがあるため禁止したのだ。
ヒトは積極的に「信頼」を生み出す「結婚」によって大規模な協力関係=社会を構築しはじめた。人類はこの「構造」を持って生まれた種族だったのだ。
結婚とは「至上の価値」を持つ「女性」の交換であり、インセストタブーの原理こそが文明社会を成立させた。まさに
日本の歴史はまさにこれだ。日本の神話には近親相姦を想起させる記述がある。ということは「ヤッていた」のだろう。しかし権力闘争などの結果、近親相姦をタブーとすることでより安定し、より緩やかな集団を形成していった。その後、藤原摂関家を中心に天皇家に娘を嫁ぎまくらせた。「外戚」というパラダイムシフトだ。これにより藤原家は絶対権力者・天皇の外戚として権勢を誇ることが出来たのだ。そのため平安時代は400年もの長きに渡って続くことが可能になった。まさに「カネの保全管理技術」の一つとしての「外戚」という婚姻関係の成立だ。
確かにこの時、遺伝的に「ビミョー(´・ω・`)」という子孫が出来たという話もあるらしい。しかし辞めたわけではなかったのだ。なら遺伝云々はあまり関係ない。カネを生み出す権力構造が創造した新たな段階の「構造」と言えるだろう。そして社会は(貧富の格差など重大な問題があったにも関らず)安定して存在しえた。400年近くも、だ。
その後、土着の武士の中から経済力を蓄えたものが実質的な政権を奪る武家の時代が長く続いた。特に戦国時代には特に他家との政略結婚や、臣下に娘を下賜する等の「女という財産を交換する」事により、自家の安定と発展を図った。結果として、他家に嫁いだ嫁が実家と闘うハメになるなどの悲喜劇が多数出来たことはよく知られていることだ。そして「家同士の結びつき」という婚姻は戦後に至るまで続く…
同時に人類の奇妙な風潮も理解できる。「処女信仰」だ。女性は結婚するまでは処女が良い、というアレだ。これは「誰の子を身籠ったのか分からなくなるくらいなら、始めからセックスしないのが一番よい」という考えに行き着き、倫理として定着させた結果だ。我が家の財産を他人の子供〜それは近親相姦によって出来た子供も含まれるが〜に乗っ取られるのを防ぐために出来た社会的禁忌だったのだ。よって「処女信仰」とは純粋に「カネの話」だったのである。
これは、何より不思議な「処女信仰がある割には、後家はもらってもOK」という、人類共通の「超ナゾ(?_?)」もアッサリ解決してくれる。後家さんは「子供がいることが既に判ってる」からOKなのである。10ヶ月の間、他の誰かとヤらないで「処女」でいてくれればそれでいいだけのことであった。それどころか「子供が産める」という確実さもあるのだ。不妊の心配がより少なく、それは自家の資産継承の可能性をより高めてくれる保証にもなる。もともとの後家の子も「傍系の一員」という事で組織化すれば、自家の権力基盤…それは言うまでもなく「資産」継承の一助に使える。そして不平不満が出れば「いとこ婚」で「娘」を本家からくれてやればよい…という理屈も成立する。いとこ婚が禁止されていない理由の一つかもしれない…
※ ※ ※
ストロースのこの解釈論は極めて重要な内容を暗示している。
個人資産の保全のためにインセストタブーを構築し、これが基盤となって今度は集団社会=文明を創出した。ならば「個人資産の保有」を認める「資本主義」こそ文明なのだ、と!!
…(゚д゚)!?
共産主義や全体主義といった社会が「そもそも存在不能」たる構造上の所以(ゆえん)だ。私有財産の認識があって始めてインセストタブーは存在し、人類文明が存在し得るからだ。
ということは「同じ人類(←らしい。スターシアがそう言ってた)」で高度な宇宙文明を築いたガミラス星人なども、当然、
資本主義こそ人類文明なのだ。たとえ貧富の格差や不平等が発生しても、だ。
資本主義が生み出した不平等を是正するための社会保障や年金・医療・福祉の充実はあっても、共産主義者などの居場所はこの宇宙のどこにも存在しえないのである。事実、人類史において全ての共産主義国は尽く失敗するか、独裁国家に変容していった。中華人民共和国など、なにがなんだか分からないような珍妙なイデオロギー政体になっているではないか? アレを共産主義国というのは無理がありすぎるであろう?
このストロースを
そんな違いは、単なる社会構造上の差異にすぎませんよ(^m^)
…で木端微塵に吹き飛んだ。文明に貴賤や上下の違いなど無く、ましてや文明が進化するだのなんだのという事など「ありえない」。単なる「違い」に過ぎない程度のものだったのだ。
事実、共産主義者が原始共産制の理想のように考えていた「インディアン(←北米大陸の原住民の旧呼称)」にも「ポトラッチ」と呼ばれる「持ってる個人資産を派手に他人に振る舞うor焼き払う」という儀式が存在することによって、崩壊した。どんな社会にも個人資産が存在していたのである。
そしてアマゾンの奥地にある孤立した少数部族でさえインセストタブーは存在する。しかも彼らは「カネ」=「個人資産」に関しては「他人にむやみに言わない」というルールを設けている場合が普通だった。争いの元になるからだ。「未開」とされる文明にも、こうした極めて高度な社会秩序と複雑な規範そして個人資産が存在しているのであり、全員が完全平等の文明など、やがて文明の成熟に伴って存在しなくなることが実証されたのである。
むしろ現代先進国の奴らのように、YouTubeやツイッターなんかで自分のカネを見せびらかすようなバカどもの、いかに多いことか…┐(´д`)┌ヤレヤレ
ということは、近親相姦を許容する文明は崩壊するということだった。これは人類文明の鉄則だ。人々の間の最も重要な「信用」を失わせ、資産を消滅させる愚行だからだ。そして近親相姦とは「ルーツが同じ」ということでもあった。ルーツが同じものから別れた存在が、再び結合することは信頼の崩壊をもたらすということだった。これは同時に資本主義の絶対鉄則でもあるのだ。
この文明史観をもって、次回より管理通貨制度下における財政ファイナンスに関して考察してみる…
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