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§5-2-6・アベノミクス失速の理由を貨幣乗数とフィッシャーの方程式から読み解く【ここ重要!】」への応援コメント

  • やはり、地球の外に出る必要がありますね。

    作者からの返信

    @yamato290様、いつもありがとうございます

    >宇宙開発
    その方が良いと思います…m(_ _)m
    理由は、インフレ・デフレというのはカネとモノとのアンバランスに過ぎないからです。もしも宇宙開発で多額の資材が必要となった場合…たとえば宇宙移民とか含めて大規模な開拓が始まった場合、ここで物不足(需給ギャップ)が生じる可能性があります。大量に宇宙開発資源が投入された事により、地球での物資不足→物価高が発生する可能性があり、この場合には経済規模が拡大するだけでなく、物価高というインフレによって、現在、世界各国が抱えている債務が劇的に減少することが予想できます。実際にはものすごい物価高とワイらの給与の「0」の数が一桁〜二桁増えるということなのですが、債務額面はそのままなので、その分減っていく…のメカニズムです。これはごく普通のことで、大抵の戦時債務はこうやって消えていきました。同じことを期待できるので、公共事業の一貫として宇宙開発を進め、ある程度軌道にのったらあとは民間…特に不動産開発会社に任せるのがよいと思います…(´・ω・`)

    ちなみにですが、この「貨幣の流通速度」についてはいずれ本編に解説をいれないとだめだな…と思うようになりました。ここでなぜ貨幣の流通速度Vを出したかというと、貨幣の流通速度は古典的な貨幣数量説によれば(ワイは意外とこれに依拠しています)基本的には一定とされています。数式でいうと「V=PY/M」です。本文の式をいじっただけなので当たり前ですけど(爆)。でもこれだと工夫がないので別の式を出すと…

    「V=名目GDP / マネーストック(M)」です。

    もっと言えば通貨の流通速度Vは、ワイらのGDPを「M2」と呼ばれる「市場全体にある民間のカネの量」で割ったものです。M2(マネーストック2)とは「M1=国民の現金資産+預金」に定期預金や譲渡性預金(CD)を加えたものです。つまり民間のカネの総量ということです。そこで流通速度は

    「V=名目GDP / M2」

    …ということになります。日本はこれが0.56くらいということでしたがそれはGDPがだいたい560兆円くらい、それに対しM2が1000兆円少々なので「V=560/1000」くらいという計算です…m(_ _)m

    ここで流通速度Vを出したのは流通速度にはいろいろと解釈の余地があり、普通は短期的には一定しているものです。GDPも預金も劇的に増減しないからですが、日本の場合は一貫して「低下し続けて」います。これは日本が1970年代より一貫して国債を刷りまくり、通貨膨張を続けたために分母のM2の総額がでかくなったからです。なので本来、本文の中で述べているように「0.55くらい」なのは「実はそれほど意味はない」のです(^_^;)

    しかし他方、ある一定期間に通貨の取引回数を表すということは、通貨の供給量Mが一定だった場合、この通貨の流通速度Vが大きくなれば「物価高になる」ということでもあります。通貨量の増大だけでなく「バンバン使われれば物価高になる」→経済成長できる…というのが「MV=PY」の意味です。この意味で本文では使っています。しかし短期的には変化はないのも事実です。

    では何が変化をもたらすのか…(๑꒪ㅁ꒪๑)??

    …ですが、おそらく金利です。利子率ということです。
    金利によって通貨が市場で流通するようになるということです。景気回復は民間需要の創出→物価高→労働賃金上昇→インフレ圧力→インフレヘッジ行動による消費力向上→更なる物価高→賃金上昇→無限ループで結果バブル…ということですが、この動きの背景に金利が潜んでいて、正常な金利がないと金融機関はカネを貸し出せなくなるし、借りる方もメリットが無くなるという本文の内容から景気全体の動きが失速します。なのでアベノミクスの本質的な失敗は全て「国家破綻を恐れるが余り、ゼロ金利政策を採用しているから」→これ一択です。

    しかし2014年には2%成長があったことから、此処ではやはり消費増税の悪影響を考えねばなりません。そのため通貨の流通速度の意味を広く解釈してみました。実際、もしアベノミクスが続けは「金利が上昇する」か、さもなければ「膨大な貿易赤字が出る」のどちらかだったと思われます。

    金利が上昇する…は実は正解です。アベノミクスで景気拡大が続けば、やがて好景気から貧富の格差やバブル化に至ります。この場合、バブるった市場を少し冷却し「適切な経済状態」にすべきです。そうでないと貧乏人が物価高で参ってしまいますので。このときに少しづつ金利を上げ、その結果、多額の債務もインフレ分だけ消滅していく…という適切な債務削減と経済成長のサイクルに乗っかれたはずです。実際、米国はこの流れです。

    貿易赤字爆増というのも必ず発生したはずです。実際、2014-15年はそうでした。日本はもはや巨大な市場をもつ国で、全ての製品を自国で賄うことはできません。よって景気拡大は海外からの物品輸入の増加を招きます。これは経常収支の赤字を招き、その事が「多額の日本国債を抱える日本が国家破綻するのではないか?」という不安を招きます。この結果、国債の市場金利は徐々に上昇すると共に円安に動きます。この結果、日本は全般的な物価高になり、あとはある程度下がったところで自立反転+債務もそれなり減っているだけでなく、経済回復の可能性アリ…という、1992年のポンド危機後の英国のような感じになるのかもしれません。

    問題なのは、そのどちらにもならなかったことだと思うのですが…(´тωт`)。゚