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§1-8【補足】第二章のまえがきとして…『国の借金は増税ではなく、経済成長でのみ消せるのだ!!(# ゚Д゚)』 ←これ、試験にでるよー!」への応援コメント

  • なるほど、分かりやすい例ですね。外債はマチ金かぁー。国債がダブついて誰も肩代わりしてくれないからといって、外債を発行しちゃあいかんという事ですね。ウンウン。

    作者からの返信

    ぬまちゃん様…m(_ _)m

    いつもありがとうございます。
    こちらの「外国格付け会社宛意見書要旨について」という財務省の公式見解があります。
    https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430cov.htm

    これは国家破綻するのではないかということで、格付け会社3社(Moody’s、S&P、Fitch)に発出した書簡の要旨です。この内容はほぼ正しく、特にMMT派などはこれをもって「勝った( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」みたいな事を言っています。ワイの見解は少し悲観的で「庶民に激しいインフレをおっかぶせるのならば」もしくは「金利を上げるという操作〜出口戦略を採用するのならば」のどちらか、もしくはその両方が必須条件と考えています。もし金利を正常化しないで国債を擦りまくるとどうなるかといえば、いくら国債を刷っても政府の利払負担は増えない。よって国債がボカボカ溜りまくるが、それでも国家破綻はしない。そしてその多くを結果として日銀が保有するのであれば、国債の償還による日銀の利益は政府に還元できるので政府が大損害を出すことはない。もしくは国債の新規購入は民間が「資本」として購入し続けるであろうから、日銀は粛々と償還をすればよく、また付け替え時に多額の含み益が出るので良いことばかり…になりそうです。

    しかし現実には「違います」。何かの拍子で金利が上昇しはじめた時、突然、金利負担が爆増し破綻するリスクが出てくる…ということです。こういう場合、通貨暴落+高インフレ(特に輸入物品が高くなる)ことで結果として政府債務は消滅しますが、国民も大打撃が出ます。しかしそれで終わりです。これは1992年の英国のポンド危機の時に実際に発生した話です。ジョージ・ソロスがポンド売りを仕掛けて英国をふっとばした…とよく言われていますが、実は半年と立たずに英国は債務を減らして景気回復していたのです(爆死)。なので普通はこうなるはずです。最悪でも。

    ところが此処に「外債」が乗っかってると、話は全く違ってきます。外債は自国通貨建て(つまり自国の国債をベースにカネを供給した)のとは違い、ドル円ポンドユーロなどの外国通貨で賄ったカネです。

    自国通貨建てならば、自国通貨と国債(日本円と日本国債)は同一のものなので動きが連動しても不思議ではありません。日本への不安から国債の価値が下がったら金利は上昇するし、円は対外通貨にたいして価値が下がるので円は暴落します。国債に不安がなければ通貨は上昇しやすく、通貨が上昇する要因があれば(たとえば豪州は莫大な資源輸出国)豪ドルは高値安定でしょう。しかし外債の場合、自分の国が作った借金(外債)は外国通貨で買ってもらったものです。日本円=日本国債のような関係になっていないのです。例えば韓国がそうで、政府歳入(租税収入)の2倍の約60兆円もの外債を持っています。確かにこの金額は「大したこと無い」なのですが、金利が全然違うのです。そこで一例を出します。

    韓国外債の正確な金利は分かりません。しかし朝鮮日報の記事によれば「最低でも3%」という事は判っています。これまでの多くの外債の金利の平均がいくらはわからないものの、ここでは大体の目安である4.5%として考えてみます。これに対して日本の長期十年もの国債は0.05〜0.07%です。超低金利です。すると韓日の金利差から、韓国は日本の65倍から90倍もの負担を強いられるということが分かります。なので韓国の外債が(実際の負担額とは違うとはいえ)、日本での肌感覚的な雰囲気はどんなものかな?…で考えて見た場合、理屈から言えば日本だったらなんと3800兆円から5800兆円もの10年もの長期国債を保有してるのと変わらないほどの負担を強いられているという事になります。この他にも韓国政府国債が約60兆円ほどあり、これもまた非常に高い2.2%もあります。なので今の韓国政府の金利負担を日本で例えたらどんな感じになるのかといえば、単純な合算だけでも8000兆円の国債を抱えている事と同じようなことだと言えます(即死

    …(゚A゚;)ゴクリ

    これが「金利の真の恐怖」です。絶対にアカンなのは「韓国は、日本でいうなら8000兆円もの政府債務を背負って生きているのだから、日本もMMTやっても大丈夫…v(^^)v」と絶対に考えないことです(厳命

    この時、韓国が仮に吹っ飛んだとします。その時、韓国国債とウォンは一緒に暴落するでしょう。つまりウォンは紙くずになります。しかし外債の60兆円分は「外国の通貨」なためウォンと一緒に暴落はしません。当然ですが。こうなった時、紙くずのウォンでどうやって60兆円の外債の利払償還をするのか??…という話です。これが外債の恐怖なのです。

    こうならないためにも「外債を建てるな」が基本という事になります。こちらはいずれ本編の内容増補時に増強いたします。
    まずは概略だけでも…m(_ _)m