応援コメント

§7-3・なぜテロン人はガミラス人と手を組んだのか(その2) 〜江戸末期のインフレによる、徳川幕府破滅という国家破綻について考える」への応援コメント

  • 列強の植民地にならなくて、良かったです。

    作者からの返信

    @yamato290様、いつもありがとうございます…m(_ _)m

    アヘン戦争における清国の敗北は、中国人よりも日本人にとって「極めて重大な敗戦」となりました。その事は中国史においても記述されるほどで、アヘン戦争の真意は後の大日本帝国建国となった「敗戦」と言われるほどです。当時の日本の知識人は幕府派であれ倒幕派であれ誰であれ、清国敗戦→日本の植民地化を深刻かつ現実のものとして捉えていました。この時には、中国といえば「日本の憧れの国」であったことはほぼ間違いなく、その偉大な国がアッサリ敗北したことから「脱中華」と対欧米戦略を検討する状況になったこと、なにより幕府という国家統治機構よりも「民間」の方が先に動いた…という「民力の強さ」があったことに思います。結局、倒幕→維新を迎えたのであれば、既存の江戸幕府は「新時代に対応する能力をもっていなかった」と考えるべきで、ならば革新をもたらしたのは市井の人たちということになります。
    この民間の強さがあって始めて国家は強くなれるのであり、その意味で「国家主義は敗北主義」と断言出来るでしょう。常に民力の充実が必要なのです。民力あっての国力です。江戸時代というのは、こう考えると決して悪い時代ではなかったと言えるでしょうね…(*^^*)


  • 編集済

    貨幣の質を悪化させることで経済が崩壊する、なんて歴史ではよくある話だなぁと。
    ローマ帝国も五賢帝後期から急激に貨幣の質を悪化させて、更に交易を統制したり社会保障を充実(?)させたりしたもんだから、自国経済を破壊し尽くして崩壊した……なんてのを本で読みましたね。
    世界史では公式チート扱いされる明治維新にも、経済的な影響が極めて大きかったのだと改めて認識しました。
    (というか、毎度返信ありがとうございますm(_ _)m。大変ためになる返信なので毎度掌を拳で叩いておりますが、長文返信は結構苦労をかけていそうで不安ですが)

    作者からの返信

    爆撃project様、いつもありがとうございます( ̄∀ ̄)

    まずですが、長文返信は全く苦になっておりません(爆)。長文を作成するのは得意だからです。短めに縮めるのが苦手なので、実はツイッターとかがとても嫌いなほどです(爆)
    より重要な意味合いとして『本文の補足』があります。これがとても重要で、作成時よりも時間が立っていて、内容に変更と補足が必要なことも多々あるのです。それをこの場で表出することが出来るため、むしろ長文を書きたいくらいなのです(笑


    さて、この江戸時代崩壊の理由ですが、「これ以外理由などない」はずなのに歴史の教科書にそれを書かないというのがおかしいのです。おそらく「子供にカネの話をするのは不謹慎」とかいう訳の判らない理由からだろうと思いますが、国家こそ『インフレ』と『債務』という通貨的現象によって語られねばならない存在です。逆に言えば、庶民生活を直撃した高インフレと幕府・諸藩の多額の累積債務がなければ江戸時代が終わるはずもなく、ましてや四隻の外国の装甲艦が来た…程度で国家がひっくり返ることなどないのです。そんなインカ帝国あたりの国とは、日本は全く違います。

    ローマ帝国も江戸幕府も深化する貨幣経済のバックボーンとなる金銀の不足(経済力の成長に見合った貴金属の増産が無かった)からというのが一つの理由です。金本位制の本質的な問題でもあります。

    国家の破産は単純に『債務』と『インフレ』の二点で見るべきだと思います。両方あるから国家が破滅するかどうかは判りませんが、破滅した国家はほぼ、この二点が原因になっています。例外は三つくらいで『侵略されて植民地になるor消えて無くなる』・『宗教戦争』・『疫病などのパンデミック』程度とは思いますが、前の2つでさえカネ絡みのことが大抵です。

    僕個人的に「あれ? これはカネ絡みと言えるのか??」と疑念を持っているのがレバノン内戦で、レバノンは宗教間における貧富の格差が原因で激烈な内戦に陥っていますが、内戦が始まる前後に激しいインフレや債務を抱えていた…という話は今の所、確認出来ていません。貧富の格差だけであそこまで絶望的な戦争になるのか?とは思いますね。
    そうやってシリア内戦、イラク戦争を見ていくと必ずしも『債務』『インフレ』が全てではないのかもしれませんが、それでも相当程度の原因にはなっているはずです。

  • 明治維新の美化ってのは、ベルリンの壁崩壊の美化に通じるものがありますよね。革命はいつも美しい。美しくなければいけないのだ、と。

    作者からの返信

    明治維新自体は美化されてもよいほどの好成績を残したと思っています。戦後の自虐的な歴史観のために卑下されているに過ぎません。通常の国であれば名誉な事です。ただし、僕達は国家を『自国通貨の価値を担保する組織』と考える人達の集まりであり、政治社会状況より通貨的意味合いに力点を置くべきと考えるはずですので、その意味からすると「明治維新は江戸時代の延長に過ぎない」と断じることが出来るということです。
     明治は江戸時代のガラパゴス化した日本において進展した経済活動をベースに、先進諸国の経済運営方式を理解吸収したという意味です。僕的には明治時代を「後期江戸時代」もしくは「対外侵略帝国主義的江戸時代(前期は『鎖国的江戸時代』)」とさえ考えているくらいです。
     江戸自体はコメを使った貨幣経済の時代で、これは戦国時代の『戦争にはカネかかる』から学習した偉大な知恵です。つまり『戦争が役に立った』or『時代を作った』好例です。戦国時代の戦争経費の捻出と領国防衛・領地経営のノウハウから明治・昭和・平成へと至る『通貨と国家』の歴史だったということです。なので全ての歴史的事象を通貨的に解釈出来るということなのです。なぜなら日本は貨幣経済の進んだ国家だったからです。カネで解釈できるほど進んでいたのです。よって大日本帝国は『アジアで最初の金融帝国』もしくは『19世紀から20世紀前半にかけての最強の金融帝国』というのが僕的な帝国の解釈です。現在の日本は最強とか帝国とかいうのがなくなった『金融国家』ということですね。ものづくり大国なのかもしれませんが、金回りもそれなりにしっかりしているということです。バブルで死にかけたのも良い教訓でした。。。 (*'_')

    ただし、美しい歴史であったかどうかは正直、アヤシイものではありますが・・・