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§6-11・「国家破産する前に計画倒産しようずヽ(^o^)丿」を顔文字を多用して説明する(前編) ←国債が『借金』だというのなら、国債そのものをチャラにしようヽ(^o^)丿」への応援コメント

  • こんにちは。
    現在の日本が国債を積極的に減らす必要がないことは、なんとなく分かりました。
    m(_ _)m

    しかし日本人は心理的不安を感じやすい民族のように思いますので、「国債(≒皆の借金)がこんなにありますよ。沢山ですよ。」とTVで言われると、「節約しなきゃ」という考えになりがちに思います。

    もっと計画的に消費・投資する事をちゃんと考えねばならないのでしょうね…。
    自戒します。

    作者からの返信

    @efg1029様、コメントありがとうございますm(_ _)m

    勿論ですが、「借金は無いほうが良い」は事実です。しかし国債という形の場合、単なる政府の借金ではなく「通貨供給量増加に必要なツール」であって、また通貨供給量は経済力の進展に伴って必ず増補が必要になる性質のものです。例えばケインズなどは第二次大戦前から既に「(金という有限の資源に頼る)金本位制をやめるべき」と唱えていました。管理通貨制度に移行した1970年台後半から試行錯誤を繰り返して現在のシステムに行き着いたのですが、まだまだ進化の余地があり、また改良の余地があります。問題が生じたとしても、現行の管理通貨制度システムの本質的な問題ではなく、運用上の問題からまずは探ってみることだろうと思います。

    現在、確かに日本はGDPの200%の政府+地方債務を抱えています。しかし金額だけで言えば米中などよりも遥かに少なく(半分から1/4)、また金利と償還の負担から言えば米国やイタリアよりも少ないのです。国債の役割に比べ、負担が増えすぎないようにすることがなにより大切なのだろうと思われます。

    とても重要な事として「国家を破綻させる債務は、現代の場合には民間の債務(特に金融機関の債務)が契機となる」ということと「国債を民間市場にばらまきすぎることによる負担」という二点があります。前者は民間企業や市場が多額の債務をバブル等で抱え込むことで、結果として政府も税収入の激減や政府債務の顕在化によって国も傾く(韓国の事例)というパターンで、もっとも一般的です。政府も借金していたのですが、まずは民間が大規模に崩壊して政府も支えきれずに倒れていく…というパターンです。
    後者は戦前の日本が好例で、政府の債務(=国債)を民間市場にバラマキすぎたために結果として崩壊するという事例です。これはつまり「市場にどれだけの債務を撒いたか?」が重要です。実際、戦前の日本銀行には債務は殆どなかったとされています。しかし国債を市場にばらまいた結果、市場が崩壊したことによって政府破綻を招く(日本の場合は逆で帝国政府が消滅したという珍しい事例)というのなら、まさに前者の事例になるわけで、ならば今の日本のように日銀が多額の債権を保有するという事例は「過去になかった新しい事例」と言えるのではないでしょうか?

    そして最期に、中央銀行は民間銀行であっても市場の一参加者ではなく、通貨の供給量とインフレを管理する特殊な存在であることを考えると、「中銀は市場にはいない」ということならば、日銀に集まった国債は「既にこの世にないものと同じ」と考えることが出来る訳です。これが本編73話の本質です。つまり「手続上の処理は必要であっても、中銀の国債は既に抹消されたものと同じ」ということです。多分、そうでしょう。よって日本は債務が殆ど無い状態…と言えるはずなのですが。。。