中国の共産主義について、言いたいことは沢山ありますが、朝貢貿易を廃止して、その考えを捨てた!この一点において他の王朝より一日の長があるんですよね。
もし中国が朝貢貿易をするようなメデタイ国家だったら、日本とは良好な関係を築いたでしょうが、欧米が中国を食い物にしたでしょう。
中国の日本に対する姿勢はニミッツと似た点がありますが、決定的に違う点として、あくまで吸収するのが目的で、それ以外は何の興味もなく、使い切ったら迷わず捨てる冷徹さです。
御指摘のジャパンアズNO1病の日本人も救いようのない馬鹿ですが、中国が日本をリスペクトしてるとして無防備の信用をする某宗教政党や自民の親中派も同じか、それ以上に愚かです。
日本人は中国のやり方を学ぶとともに相対的な意味での愛国と他国との美味い距離感を身に着けるのが急務です。
このままでは中華式愛国に日本は飲み込まれます。
別に天皇を神にしろとか、神話全部信じて神風を待てとは言わないので、他所の国並みの愛国、あるいは敬国はしとかないとまずいと思います。
私見ですが、1980年代の日本と今の中国、そんな違いはないと思っています。
中国が成長したのは事実ですが、それ以上に日本が衰退したと見ています。
なので、やればできるし不可能ではないと思います。
まずは御指摘の通り、中国の行政、経済などを研究して日本に取り入れる、でも魂は売らない!これかと。
作者からの返信
カクカイ様…(^^)/
いつもありがとうございます。感謝でございます(^^)
さて、現在の習近平さんの中共についてですが…
>中国が朝貢貿易をするようなメデタイ国家だ
…としか思えなくなってきてるんですよね(爆
オーストラリアに対する態度などを見ていると、もはや限界を越えているとしか思えないんですよ。中国の場合、人種差別ではなくむしろ中華民族唯一絶対主義なのでしょう。しかし中華人民共和国憲法にはハッキリと「中華民族のための国家づくり」を否定し、他の民族と平等共存協和の国にする…と書ききっているのです。少なくとも国内的にはそうするつもりのようでした。ということは、習近平さんは中国語が読めないのかもしれません(汗
いまではすっかり漢民族唯一主義者←習さん
確かに中国人は自分の国の92%が漢民族だといい切っていて、この割合は1/30、実に300万人が外国人といわれる日本よりも割合が遥かに高い「単一民族国家」です←ちゃいな。
他の民族に対する敬意を、自国領内でさえ払えないのであれば、外国人に対して敬意を払えるワケもないのです。「衣食足りて礼節を知る(管仲)」のはずで、中国は十分豊かになったと思うのですが、むしろ傲慢さや無礼さが際立つようになってきた…ようにしか見えないのはワイだけなのでしょうか?
14,5年前の中国人は違いました…(๑¯ω¯๑)
庶民はまだ貧しく、かなりの連中が排外主義や人種差別的言動、自国中心主義や漢民族優越思想だけでなく、何を言っても聞く耳も持たず粗野で下品で「頭が悪い」と思える連中ばかりでした。しかし一部のエリート層の人たちや外国の事を知る人たち、もしくは我らガイジンと付き合いのある中国人の多くは謙虚で勉強家で、しかも熱心で誠実でした。「こりゃ、10年後には強くなるよね」とはよく言っていたものでした。当時の彼らは知的で貧欲で、なんでも学ぼう・必死に頑張ろう…な人たちばかりでした。「凄い(優秀な)奴ら」とワイでさえ思ったものでした。
なので、現在の中国人にはかなりガッカリしています…(๑¯ω¯๑)
賢人が少なくなったのか、それとも中国人の庶民層が総ネトウヨ化して排外主義に偏りすぎてしまったのか? …ワイにはわかりません。しかし民主化=アングロサクソンの価値観を受け入れることは「素晴らしい事」であり、自分たちの知見と富と良識を増やしてくれることだと思っています。日本が現在、世界的にプレゼンスのある国になれたのも、大胆なほどアングロサクソン化しているからだと思うのです。外国の知識を取得することは「二倍豊かになる」ことであり、昔の日本は中国相手にそうやって強国への道を開いてきたのです。
中国人は本質的にはバカではないと思うので、もう少し古来中国の賢人たちの知恵を見つめつつ、対外的な視野を持つのが良いと思うのです。ワイらからしても、やはり中国を切り捨てることは文化的・歴史的・経済的に見てもできないので、中国人一人ひとりが頭良くなってくれることを祈るばかりです。
とはいえ、日本にもツイッターで政治的な事を#を立てて騒いでいるバカどももいるので、中国人ばかりが(頭が)悪いとは言えないんですけどね(呆れ…
>無防備の信用をする某宗教政党や自民の親中派
あれ…(๑¯ω¯๑)?
中国武漢と港湾提携した大阪府の吉村(維新)の名前が無いようですが…?(爆死
>でも魂は売らない
でもなぁ…(๑¯ω¯๑)
日本の精神的文化の多くが中国古代文明の賢人の知恵由来なんですよね、実際…
むしろなぜ中国人がいまの日本人と同じ考え方が出来ないのか、超不思議…??
流石、中国は、崩壊したソ連をよく研究し、また、日本もよく研究して、その成果を自国の政策に生かしたのでしょう。ただし、全てが上手くいくわけがありません、当然、ソ連、日本、と同じ失敗をするでしょう。後、これは私の妄想ですけど、仮に、中国が、地球外勢力と繋がっていて、当然ながら、中国は、地球外勢力も乗っ取ろうと考えるでしょう。目的は、技術の収奪でしょう。現在、中国は、欧米、日本、などから、技術を収奪していますけど、全てが上手くいくとは思えません。当然、中国も地球が限界であると気づいているでしょう。中国の宇宙開発は、近年加速しています。恐らく、技術の確保もその為でしょう。
作者からの返信
@yamato290様
いつもありがとうございます…m(_ _)m
ご意見、ワイもほぼ同じ結論です。まさに仰るとおりだろうと思います。この後、中国編を別章にて記述する内容がまさにこれに相当します。結論は「中共の破滅」です。これは不可避です。
ワイがいま思っているのは、中国が債務破綻を起こし、国家的もしくは全人類的な世界恐慌を起こした後、中国共産党は生き残れるのか否か?という問題です。
ごく普通に考えると、債務破綻により国内騒乱→暴動・革命によって民主国家が生まれる…と考えがちなのですが、しかし冷静に考えてみると「債務を抹消させることが出来れば、それでOK」なのが世界の歴史でした。そして大日本帝国とは違い、現代中国が仮に債務破綻で国家崩壊に至ったとしても産業金融基盤そのものは強固で、戦争によって多くの産業資源を消失した日本とは立場が全く違うという「興味深い」シチュエーションになるように思います。
こういう場合、極めて強力な独裁権力(者)が国家破綻による債務を強引に速やかに抹消し(つまり弱者を切り捨て)、その後の暴動を力づくで抑え込むことができれば「債務を引き抜いた民間企業は、競争力があれば劇的に復活できる」の通り、意外と簡単に復活できるのではないかとさえ思えています。つまり中国で国家破綻が発生しても、これを中共が中国人民の犠牲で債務を踏み潰し、仮に市民が革命や民主化運動を起こしてもその都度戦車で轢き潰し続けることができれば「中国共産党は復活できる」のではないかとさえ思えてきました。勿論、普通の国ではこれは不可能でしょう。しかし中共は何をするか分からないので、自分たちが権力の座に居座るためには人民のカネと生命を犠牲にすることを全く厭わない→結局、中国を指導できるのは中国共産党しかいない…であれば、大弾圧の後、再び共産党支配復活…もありえるのではないでしょうか?
これは独裁国家の勝利宣言であり、全人類にとっての敗北となるでしょう。しかしカネの流れだけで国家を見るのならば民主化は必然の流れであったとしても必須ではないのです。極めて強大な国内市場(=民間人の購買意欲)をもつ独裁国家…という、これまでになかった形の新たな全体主義の栄枯盛衰を見ることになるのかもしれませんね。実に興味深い対象です→中国
>中国は、地球外勢力も乗っ取ろうと考える
これも炯眼だと思いました。実はヤマト2199は日本がガミラスの科学技術力を借りて地球人の中で優位に立ち、そのまま日本主導で後の星間大戦を戦い抜く…という、幕末の薩長のような立ち位置であっても全くおかしくないと考えるようになりました。yamato様がおっしゃられた「中国」を「日本」に置き換えるだけで、そのまま2199以後の世界観にピッタリくるのは何故なんでしょうね?(爆死
中国は春秋の頃に有効だからと重臣の反対を押し切り騎射胡服と有効なら出所を問うな、むしろ積極的に利用しろと最近の悪魔超人の様な哲学を持っています。中国は国主に匪賊の大首領がなる伝統を持っています。匪賊の首領に余計なプライドは有りませんし、都合の悪い事は忘れよと形振り構わず行ける強さこそが中国の本質だと思います。
朝鮮は中国から何を見て何を学んでいたのか。外国に左右される脆弱さは宗主国から見れば自身を脅かす可能性が無いですから望ましい性質でしょうし、朝鮮の朝鮮さは中国が作った?
作者からの返信
@yomudakeyo様、いつもありがとうございます。
いや、正直、調べれば調べるほど凄まじい知恵を持っていると感心しました。
中国、こやつめ
ワハハ…
…そんな感じです。連中の事を組織的に調べたという人は殆どいないと思います。そこで少し丁寧にカネの流れだけで中国を調べてみた所、あまりにも普通でないことのオンパレードでした。20世紀の頃の彼らです。
しかし彼らが債務問題を抱えた時、日本と同じようなやり方…つまり「債務を引き抜いて整理」+「中銀による支援」そして中銀の統制力の強化という手を打ったことにより劇的な経済発展が約束されたのです。よくこれを日本から学んだと思いました。というのも、他の国で国家規模で大破綻した例は戦後殆ど無く、同時期に並行して行われてた米国S&L破綻処理+日本のバブル破綻後の整理債務機構の処理も横睨みで見ながら、独裁国家特有の、しかし匪賊崩れの地方閥との激しい政治闘争の中で『金融の中央集権化』を力づくでやってのけたのは見事と言うしかないでしょう。
中国と朝鮮との決定的な違いは、この『超大国でありながら他人に頭を下げることをためらわない』中国の賢明さによるもの、もしくは朝鮮民族の『矮小でありながら頭を下げることの出来ない愚かさ』の違いだろうと思っています。
中国人は張飛のような存在で、相手が強いと頭を下げてヘコヘコし、弱いと殴る蹴る…なのですが、よくよく考えてみれば「価値のない人間に頭を下げるのばバカがやること。頭を下げる価値ある人間とは友誼を結んで学びたい」ということならば、中国人のやり方の方こそ『当然』だったのです。ダメなヤツにヘコヘコする事の方が愚かなのは確かですから。強い者・強くあろうとする者だけが尊重される…というのが彼らのやり方のように思いますし、それが中国の強さなのかもしれません。ただこのヘンはカネ絡みではなく、僕の主観になるのでこれ以上は何か言うのは避けますが、調べて分かったことは「到底、侮ってよい連中ではない」でした。勝ち続けなければ、負けた段階で奴隷になることを平然と強要してくる強者の国家だったという訳です ←中国。
僕は彼らに常に敬意を払っていますが、同時に独裁国家なので(残念ですが)味方とは思っていませんし妥協することも出来ないのです。
それがとても残念でならない…とも申し上げておこうとは思います。彼らこそ、アジアの真の資本主義者なのですが…
とても参考になりました。
作者からの返信
@abekatu7様、はじめまして…m(_ _)m
中国に関して言えば、「絶対に侮ったり、軽んじたりしてはならない」←一択です。彼らは日本や世界からパクっただけの違法コピー国家などでは『ありません』。極めて高度に他者を研究した、恐るべき知的集団です。特に日本から学ぶという偉大で謙虚でなおかつ柔軟な発想は、彼らが21世紀になって世界を脅かす程の超大国へと復活する『知的原動力』そのものです。
いまだに日本人の中に、現代中国人を軽んじている人物が多くいることに憂慮しています。彼らは強大で偉大です。しかも現在においては『敵』なのです。残念ではありますが…。
よって彼らに対し正当な評価と分析を行い、彼らからの挑戦にどう立ち向かうのか?を真剣かつ真摯に思案する時代になっていると思います。
確かに日本は今の所、中国に戦争では負けたことがありません。
しかしそれは書き換えることの出来ない過去の話であり、未来を保証するものではないのです。今度は我々が彼らから学ぶべきだと思うのですが、如何でしょうか??
確かに、あのころの中国は、政府役人の腐敗のニュースばっかだったようなきがしますものね。それでも、安い製品をシャカリキに輸出して外貨だけはひたすら入ってきていた感じ。
作者からの返信
ぬまちゃん様…m(_ _)m
いつも本当にありがとうございます…m(_ _)m
この話数なのですが、実は「超重要」な話数です。この後で延々と中国が債務破綻する…という内容を書き続け、2023-24年には実際にほぼ「日本化」したと判断できる状況になるのですが、しかしそれらの話は丁寧に中国からの情報を拾えばわかるorわかったはずのことばかりです。要するに事実を拾い上げて検討すれば、もはや破滅しかないということがわかるはずの「債権バブル」でした。
しかしこの話数は違います。この時、何が起こっていたのかは、本当に資料が少なくてわかりにくいことばかりでした。下手したら中国の国家統計局でさえよく理解できていないのではないか?…と思うほど異様で複雑です。
このプロセスは現在の我々には感覚的に理解し難い展開です。しかし似たような話がありました。幕末から明治維新直後の日本で、日銀が成立する(1882年)までの約十数年の間に日本で発生したことに非常によく似ています。日本の場合、当時の米国の銀行制度に習って国立銀行制度が1872年からスタートします。日本の国立銀行制度は国の定める法律に従って運営される民間銀行(国の銀行ではない)ということで当初、第一(旧第一勧銀)・第二(横浜銀行)・第四(旧第四北陸銀行)・第五(旧薩摩藩士が建てた銀行)の4行が金兌換紙幣発行券をもつ国定銀行としてスタートしました。この制度は現在の日銀を頂点とした一元的な通貨供給体制とは違い、各銀行がその地域の経済状況に合わせて(柔軟に)通貨を供給する…という事と、発券された紙幣は額面に従って地金のGoldと交換できる兌換銀行券だったということです。通貨の安定でインフレを終熄させようとしたようです。
とはいえ当時の明治新政府は内戦と政治体制の変革、国際的植民地主義の激動の時代に加えて江戸幕府時の失策から相当額のGoldが海外に流出していたために金本位制とはいえ、実際には銀(←当時、アジアではメキシコドルという海外由来の銀貨が国際決済に使われていたので)を中心とする金銀本位制であり、Gold不足に加えて明治維新時の戊辰戦争(内戦)での戦費調達で大量の不換紙幣を発行したために恒常的なインフレが続いていました。これを回収する(=この明治新政府不換紙幣をベースに通貨発行の原資としていた)のも上記銀行の目的だったのですが、国内のGold不足から新兌換紙幣の価値が安定せず(この場合、安定させるためには産業力がついて税収入が増加する必要あり)インフレは亢進。逆に安定した経済成長もできなかったようですし、主だった工業品は海外から輸入するしかなく慢性的な経常収支赤字でもありました(てか、大日本帝国のときはWW1の一時期を除けば「常に貿易赤字国」でした…爆死)。ますます通貨への信頼は失われ、国内はインフレ(≒制度上、金銀は海外に流出していくことになる)。その後、通貨供給量不足による産業デフレ解消のために不換紙幣や公債をベースにした紙幣発行が致命的な高インフレを誘発し、この時代は生活苦から「一揆」や暴動が頻発してます…(呆れ
最も大規模なものが西南戦争ですが、この戦争の本当の理由は明治新政府設立に貢献した薩摩武士たちを中心に、維新後の10年の間の絶え間ないインフレによる生活苦が原因です。意外でしょ? 新政府内での対立とか征韓論とかほぼ無関係です(西郷隆盛はこの時、肝硬変を患って伏せがちだったようです)。この「インフレ」説、なぜか教科書に書いてないのですが、特に西南戦争勃発直前の九州地方のインフレ率は実に23-25%にもなっていたとされ(間違えがありましたら修正いたします。これ、学校で聞いた)、新時代を迎えたけどインフレインフレ+最後に激烈インフレ…と連続パンチを食らったら、そりゃ暴動や争乱が起きないほうが不思議です。
この話数の中国の出来事は、この時代の日本の「公債をベースに通貨供給を増やしてインフレ」ということに似ているのではないか?…と疑っているわけです。
西南戦争時の日本の場合、公債を発券銀行が購入すれば、公債の額面+金利(この場合は表面金利)の収入があり、この公債分に見合った紙幣の市場放出ができる(インフレ要因)わけですが、結局、公債ならば民間人から税金を取り立てねばならず「インフレ時に増税」と激怒案件になるわけで、ただでさえ担保となるGoldや経済力不足・税収入不足のために「帝国円なんて信用できるのか?」からインフレ率は高止まりしがちなわけです。
他方、1990年代後半からの中国の動きを見てみると、非常に興味深い展開になっていました。おそらく契機は韓国などが国家破綻したアジア通貨危機で、この危機は米国経済が非常に順調に回復したことにより米国金利が上昇。この上昇を「健全」とみた世界中の投資家が、米国以外に突っ込んでいたカネを米国に戻した「レパトリ」によって発生。新興勢力でまだファンダメンタルズが弱かったアジアはほぼ潰滅しただけでなく、この余波は(デフレで死にそうだった…つまり米国からの投資がもともと少なくなっていた)日本を除けば世界的に大きな影響があったのです。例えばロシアやスウェーデンなどがそうで、前者は事実上の国内デフォルト。後者は社会民主党政権の成立と新自由主義的改革で福祉国家の形ががらっと変わってしまったほどです。この時、中国もまた事実上の国家破綻をしていたと考えるべきかと思われます。
多額の産業勃興バブル債務を抱えて以後10年近くあえぐのですが、この時に多額の債務の清算事業をやっていたようです。そのため庶民にも重税やら債務不履行(政府系金融機関やノンバンクに貸してたカネを踏み倒された)とか不動産差押えなどがあったようです(ようです…というのは、当時の中国人からよく聞いた話で、公式文書ではありません。なぜなら公式文書ではそういう不都合な話は一切出てこないからです)。
この後の展開を見ると、現在の中国に通じる政策を採用していることに気づきました。まだ中央政府による経済統制・金融統制が不十分な時代で、各地方に財源の確保と成長戦略の2つを任せていた時代でした。この時、各地方政府が始めたのが公債をベースに通貨供給量を増やすというやり方でした。地方政府が税収入を元に地方債を発行。この地方債をノンバンクなどが購入し(ノンバンクや地方銀行の資産になる)投資の元ガネとする。このノンバンク経由で公共事業などで景気を刺激するという方法で、地方債を発行しているノンバンクなども庶民から多額の投資信託を受けて(元カネが増える)いたということです。
これは公共事業の結果、景気がよくなり請負業者などにカネが流れ込み、ケインズたちのいう乗数効果によって景気は潤い、カネは出回ります。要するに公債の発行によってカネが増えたことになります。このカネの量が多かったために地方のインフレは急激に悪化しています。調べてみると沿岸地域(海外に輸出力のある省)は数年の周期で最大25%近いインフレが発生し、そのインフレのせいで景気が落ち込み、コレに対処するために再び大量の公債発行(≒通貨供給量増加)を行い、その結果、また激烈なインフレ…を繰り返していました。まさに地方が公債を使ってその地方にカネを撒いていた結果であり、これは西南戦争の頃までの日本と同じだったのです。
日本の場合、米国の国立銀行制度に習っていて、その米国はもともとは13の「国(state)」の集まりだったことに由来するもので、統一した銀行制度がなく代わりに大統領府がドルの価値を守るべきことが明記されるという程度にとどまっていました。バラバラの国が集まって合衆国を作っていたのであり、その意味では現在のEUに似ています。EUにはECBというユーロを管理する中央銀行にあたるものがあるのですが、しかし実際に国債を発行してるのはドイツやフランス、イタリアといった各国政府であり、その意味では「(EUという連邦政府に対する)地方政府」が各国の事情にあわせて「通貨(≒各国国債)」を発行する「公債(≒ECB発行の債務ではない)」制度といえます。なのでワイは「いずれECBの現行制度は崩壊する」と断言してるのであり、いずれはEUにおいても日米のような強力な中央銀行制度が確立するのだろうと思われます。ちな、米国では国立銀行制度が破綻し、1913年に現在のFRBに解組されます。日本もまた1882年に日銀を作り、円を発行できる唯一の発券銀行とすることでインフレ撲滅と通貨の価値の保全に務めました。一元的かつ統一的な金融通貨政策によって各地方が勝手に通貨供給量を増やして、その地方がインフレ地獄になることを避けるためです。
そして中国もそうしたようで、人民銀行(←中国の中央銀行)の制度を改変して各地方政府への影響力を高めると同時に人民元の価値保全を目的として(当時は)主に米ドルの購入に務めました。米ドル(米国債)の購入により人民元の増発のための元ガネとしたのです。これは日本が1970年代にやったことを真似たのではないかと思われ、この時期に数十兆円規模の米ドル購入があったのと同時に(数年遅れの)タイムラグをおいてほぼ同じペースで人民元の通貨供給量の増加がありました。輸出力のある地方政府に安定した人民元を供給することで「通貨不足デフレ」を回避するのが目的だったと思われます。この通貨供給量の安定した増加があって初めて中国は高度経済成長が可能になったのであり、つい最近までの爆発的な成長の元となる「債券による経済成長」と物価の安定とを両立させる手法をゲットしたのだろうと推測できます。
ただし、現在はこのやり方が仇となり、あまりに多額の債券〜特に公債を発行してしまい、推定では各地方政府の発行した公債は5000兆円にも登るのではないかとされています。ということはこの公債の数倍(←貨幣状数倍)のカネが中国で流通し、これがバブル景気を支えていたというわけです。その意味ではまさに明治初期の日本の形態の深化発展形だったといえます。
とはいえ、そのカネが生み出したバブルは激しい投資活動の原動力となり、民間は自己資本と成長能力の限界(例えて言うなら「中立金利」以上の成長率を人為的に作り続けた)を遥かに超えて「借金してでも経済成長・企業利益追求」の果てに多額の累積債務を膨らませてしまい、また借入金の金利が高い(…ということは理財商品のリターン金利は高かった)などの理由から債務は雪だるま式に増えていったということでしょう。それが現在の中国の激しいデフレの原因です。世界がこれほどインフレで苦しみ、またインフレにより経済が伸びているのに対し、中国は唯一、デフレです。これは「デフレ」などではなく経済破綻して恐慌もしくはバブル崩壊の状態になっていることを強く暗示しています。世界…とくに米国が激烈インフレの時に(米国国債を保有している中国で)デフレが発生するわけはないのです。日本でさえインフレが長期に渡って続いているくらいです。この現状でなお一年以上に渡ってデフレになっている中国は、民間があまりに債務を抱えすぎたために成長余力を失い、失業や倒産などの結果、景気が上向かなくなっている…と考えたほうがよいと思われます。債務破綻の状態ということです。これは日本の90年代のバブル崩壊とほぼ同じです。いままでの「貯金」でかろうじて生きているだけです。
それについてはまた別途、本編でレポしようと思います。しかしその元となったのは今回の話であり、地方政府が地方債という公債を使って独自に景気刺激を行ったために激しいインフレに見舞われた時期があった。これを反省として中国も中央銀行を中心にして安定した人民元の供給に努力するようになった…ということでした。なかなか理解し難いかもしれませんが、この時代の中国は闇の中なので、今後、掘り起こしがあるかもしれません。おそらくワイの考えで正しいとは思いますが、万が一に違うようでしたら修正します。とはいえ、これが正解のような気がするんですがねぇ…(^_^;)