こ、こわいですね。2200年ではなく、2020年に地球規模の連鎖倒産が始まったりはしないのか?と不安を感じます・・
『新型コロナ破綻』、大丈夫なのでしょうか・・
作者からの返信
呪文堂様、いつもありがとうございます…m(_ _)m
感謝しております。
まずですが、「2020年に地球規模の連鎖倒産が発生するか?」ですが、「ありえる」です。必ずそうなるとは言えないのですが、起こり得る可能性です。つまりリーマン級の大規模金融破綻(もしくは民間債務過多による民業破綻)→国家が次々と破綻し始めるor事実上のデフォルトまで国力が衰退する…は「ありえます」。分水嶺は新コロを早期に封じ込められるか?(←これはワクチンで無くてもOKで、大量死が出ないような対症療法が確立するだけて結構)かどうかだけだと思います。長引くと民間人および民間企業の債務が顕在化し、失業+消費力激減→需要消滅→供給失速→輸出入激減→国力減衰…の繰り返しになってしまいます。思うにこの七月までに主要国で回復させられれば、まだ急回復の望みはあります。逆に冬まで引っ張って、しかも冬にこれ以上の損害が出た場合には2021年の春は大変厳しいものになるでしょうね(TдT)
そしてもう一つ、将来どうなるか?ですが、可能性は3つあります。
・大規模な金融緩和+政府支出(国民に大量のカネをバラ撒いた)ことによるハイパーインフレ
・多額の民間債務を原因とする信用不安→世界大恐慌
・この中間
…です。結論からいうと3つ目の「この中間」、すなわち「全世界の日本化」の可能性が高くなってきました。ハイパーインフレや世界大恐慌ではなく、世界に多額の債務があり消費力(=国内市場=GDPの原動力)が失くなり、失業と低成長による「低インフレ」の時代が長く続くのではないか?ということです。これはまさにデフレ下の日本と全く同じ事になります(爆笑
多分、これでしょうね…┌(_Д_┌ )┐
我々には「おなじみの」光景が繰り広げられることでしょう…
全ての信用が吹き飛ぶんですね!
いきなり物物交換の世界に戻るのか……
と言っても、第一次産業はすでに破綻してるし。
餓死者が出まくるのかなぁ( ̄∇ ̄)
作者からの返信
ぬまちゃん様、本当にいつもありがとうございます…m(_ _)m
ぬまちゃん様の書込みのおかげで、その時々に判明した新しいデータや分析結果を提示する場所が出来ています。
この内容自体は既に5年くらい前の話で、新コロ〜ウクライナ紛争の後の現在とは全く違う世界の話のようになっています。ワイが読み返しても「懐かしいなぁ…」と思うほどです。そこで今日現在言われている、ワイ的に非常に興味深いなぁ…と感じている話をしようと思います。
現在、世界は激しいインフレです。約40年ぶりの高インフレで物の値段が数年前の数倍に一気に上昇しています。日本でも帝国ホテル(←外国人の上位クラス向けホテル)の朝食は、でっかいハンバーガーコースが大体6000円くらいで(爆)、この界隈では欧米並みになってるのかなぁ…という感じですが、そんな一部を除く日本は低インフレのまま。これに関してはぬまちゃん様始め、常連の方々に対してお話してるように、現在のインフレ発生の原因とプロセスはこんな感じです…m(_ _)m
新コロ発生前の段階で世界は多額の官民債務を抱え、しかも米中貿易問題に端を発した対中デカップリングが進んだために米国以外では景気後退が深刻だった。ここに新コロが発生し、経済混乱のために多額の官民債務の償還ができなくなり世界崩壊…の恐れがあったために大規模な金融緩和を実施した。経験則として「通過供給量(≒国債)を増やすと、結果として物価高になる」という貨幣の中立説というのがあり、現在はこのプロセスの真っ最中ということだろうと思われます。
新コロの時、全世界がいくらカネを撒いたか?…に関しては確定した数字を見たことがありません。しかし一般的に言われているのはmaxで1500兆円相当のカネが市場にバラ撒かれたとされています。んで、このカネは基本「ドル(=世界の基軸通貨なので)」、そしてドルに関して言えば信用乗数(貨幣乗数)という中央銀行がバラ撒いたらどのくらい現金になるのか?…という指標から考えると最大で6000兆円くらいが一気に撒かれたのがこの数年でした。そしてこの世界にどれだけの金融資産があるのか?(≒全世界の国民資産M2の合算値)分からないのですが、もともとの世界にあったカネに対していきなり6k兆円ものカネが撒かれれば、そりゃ激しいインフレになるよね…ということです。
戦争においても平時においても結局、インフレになるかならないか?…で国家の命運は決まるので(敗戦含め)、その意味では現在は非常に厳しく、また先行きは非常に悪いはずです。世界恐慌ということがごく当たり前の結論で、世界は多額の累積債務を抱えていることから、この借金の分のカネが必要≒インフレと増税によってこの負債分のカネを償還して初めてゼロからやり直せる…ということかと思います。今まで何度も言ってきたように、全世界の累積債務は6京円と言われてるので、この分のカネをインフレと増税で賄わねばならないのが人類の運命と考えると…
…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
…というわけです(爆)。日本のバブル破綻とかGDP二倍の国債ガー…などというレベルの話ではないということです。なのでそう考えれば2023年の状況は「大変奇妙」なわけです。世界は激しいインフレに悩まされているのに、普通とは違って失業率の上昇もなければ景気の悪化もないのです。少なくとも日本と米国はありません。「なぜ破滅的でないのか?」…の合理的な理由がよくわからないのです。というのもヨーロッパと中国はほぼ沈没状態です。この両地域に関しては、今日の段階でいくつか言われていることがあります。欧州はウクライナ紛争の悪影響で主にエネルギー資源が露から輸入できなくなり、このためスタグフレーションに近い状況が続いているから…とか、ドイツがここに環境左翼勢力の悪影響で原子力までとめてエコロジーしてるのでエネルギー不足≒エネルギー価格上昇により景気悪化→EU全域が深刻な準リセッション状態…とかですし、中国に関しては米中貿易問題の悪化という政治問題により物流と資金の流れが絶たれ、中国が苦境に陥っている…とかです。
これらは確かに正しいとは思うのですが、それでもワイの見解はこうです。
今まで世界は国債をばら撒いてカネを作り、このカネでバブルってた「債権バブルの30年」であり、いよいよこの債権(借金)+金利負担に世界中が耐えられなくなってきた+新コロでまたまた金融緩和してカネを狂ったようにばら撒いたのでますますヤバさが加速した…という「タダのカネの問題」に過ぎないという見解です。もっと言えば、よくワイが言うように官民が多額の債務を抱えている(公表されていないor知られていない)ことの限界点に近いのだろうということです。なのでEUと中国が失速しかけている理由はわかります。借金で潰れそうor不良債権だらけでヤバゲ…ということからエネルギーからインフレから政策上の失敗なども大体は理屈が通ります。要するに「移民が多すぎるからEUは景気後退に陥っているわけではない」ということです。
でもそう考えた時、米国がここまで元気な理由は判りません。1980年代初頭のボルカーFRB議長時代は、1979年のイラン革命を受けての第二次オイルショックで、この時には1971年の突然の金本位制中止というにニクソンショックとその後遺症により世界的な金融システムの混乱と不安定化のときに1973年のオイルショックが発生したために金融・経済が大混乱してスタグフレーションに陥った…ということは理解でき、この後に続く深刻なインフレと失業を解決するためにFF金利を20%にまで一気に引き上げて、スタグフレーション→まずインフレ退治→デフレ化した後で徐々に景気回復という手順に沿ったやり方で米国を立て直したということから、本来、今回もそうするべきなのですが、FRBとバイデン政権はそうしていません。
多分に2024年の選挙を見据えて、いま景気後退するとトランプが再び大統領になってしまうから米国にリセッションを起こさせることは出来ず、仮に発生するにしても大統領選挙で民主党が勝った後にしたいというのがミエミエです。そのため痛みを伴う正常化を先延ばしにしてるのはわかります。これはFRBも十分理解していて「トランプは勘弁」とFRB議長パウエルや各地区連銀総裁もきっと思っているのでしょう。またバイデン政権の要である財務長官は前FRB議長のイエレンであり、イエレンは左派で「貧乏人(≒黒人やヒスパニック系移民)にまでカネが行き届く」べきという政策「高圧経済理論」を振り回しています。要するにインフレ上等で、激しいインフレになればその分、カネが濫れるのであり、苦しいインフレを乗り切ったら貧乏人も所得が向上していてバブル化する…というまさに日本の田中角栄さん以後、10年ほど日本がやってきた「ばら撒き財政」そのものです。彼らはこれが唯一のトリクルダウンということを理解しているので、現在の高インフレも「全然OK」と考えているのでしょう。
このためインフレは長く続き、コントロールするのが大変難しい状況になっています。
金融的には逆イールドの状態が既に長く続き、今年中に激しいリセッションを予想させる数値なのですが、現在のところ失業率は低く、また個人債務のレベルも低いとされ、このため個人消費も旺盛で「米国経済が失速する可能性は少ない」とイエレンをして断言させるほど米国景気は強いのです。他方、FF金利上昇のため米国の一部業種においては既に不景気であり、また深刻なインフレにより銀行は含み損を抱え、低所得者は生活が苦しいままが続いています。よって様々な指標を見ると、景気が良いとも悪いとも言える数字が両方出ています。まるでスタグフレーションの「変形版」です。インフレとデフレが同時に進行する(物価高の状態での景気悪化)とは違い、景気悪化と景気上昇が混在するという、なんともよくわからない状況です。
これはカネを撒きすぎた挙句、インフレが発生したときに強いデフレ政策を採用しなかったらどうなるか?…という実験のようなものであり、ある意味、同じ政策を採用し続けてきたトルコ・エルドゥアン政権と同じような状況になるのかもしれません。そう考えると、既にとっくのとうに破滅してなければおかしい世界において、日米のように「なぜか元気」それも激しいインフレの国とかなりインフレが抑圧された対象的な国において…という、何もかもが混在する奇妙すぎる状態です。
※ ※ ※
今日の段階で想定されている今後のシナリオは4つあります。
1.インフレにより銀行などが信用収縮を起こして金融関係連鎖破綻→世界恐慌。このため急激なデフレ化。利上げから利下げに転じて景気浮揚を目指す。ちな、急激な円高。
2.もう暫くインフレ好景気が続きインフレは高止まるor再加速の後、突然失速→世界恐慌の可能性もしくは世界的な深く長い不景気。FRBは金利を上げ続けた後、景気失速後は利下げに転じる。ちな、ドル円は乱高下。
3.FF金利を上げ続けた影響で徐々に景気後退。世界恐慌は辛うじて避けられるものの景気後退によるデフレ化(インフレの沈静化)。年末から来年にかけて利下げ。ちな、緩やかな円高。
4.景気は底堅く推移。インフレは長く続くものの徐々に沈静化し、そのまま2%後半へと自然に正常化する。よって暫く緩い利上げもしくはスキップを繰り返し、利下げは特に織り込まない。ちな、ドル高円安。
…であり1.が最悪。2.と3.が悪いシナリオ。4.がバラ色天国シナリオです。ワイは当初、1.か2.を想定していたのですが、最近では、このままインフレは徐々に終熄していき景気後退には陥らない…という超楽観論の「4」が米国では主流となりつつあります。本当にそうなったとしたら「最強奇跡」だとワイも思います。本当にそうなるのか確認したいですね…
ホント、これからどうなるんでしょ?? ものすごい謎です…。少なくとも1970年台後半はものすごい不景気とインフレの時代でした。日本は…。そのためワイもその頃のイメージしかないのです。現在はそうならないとおかしいとも思うのですが、果たしてこの後、どうなるのでしょうか? 本当に判りません…
普通に考えれば世界恐慌だとおもうんですが…( ・ั﹏・ั)?
もし仮に「4」シナリオになった場合、この2200年の破綻は「回避可能」かもしれません。もっとも産業力が残っていれば…の話であり、ガミ公にメッタメタに破壊されたら、やっぱり2200年は厳しい状況になっていたでしょうね。