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2023年4月21日 22:51
ユーロってそんなやばい通貨だったんですね。たしかに、一つの通貨には一つの中央銀行があるべきなのに、複数の中央銀行がある不自然な状態だったのか……
作者からの返信
ぬまちゃん様…m(_ _)m大変遅くなりました。実は「何をどう話しをしたらいいのか、判らなかった」という、ワイにしてみれば大変稀な状況になっていました。https://kakuyomu.jp/users/magmag_folder/news/16817330656621160267…とここでも書いたのですが、現状が大変異常で、普通に考えれば今日の段階で世界恐慌になっていないとおかしいくらいです。そしてこの本文でも書いたのですが爆心地はヨーロッパの「はずでないとおかしい」のです。もっと言えば欧州金融機関に関しては書きまくりたいことが腐るほどあるのですが、どこから言い出したら良いのかさえよく分からなくなっています(爆死そこで将来、「あの時、世界恐慌始まったよネー(^^)/」と振り返った時の「あの時」とは「クレディスイスの破綻」と確定した時に備えて、クレディスイスに関しての、ワイの雑感(つまり数字にあまり寄らない感傷的な話)をさせてもらえればと思います。ワイ的にクレディスイスに対しては常にネガティブな印象しかありません。以前、凍結されたアカウントのプロフィール欄に「夢はクレディスイスに一矢報いること」と書いていた程でした(笑実際、CSは本当によく判らない組織で、たとえば日本の東証などに多額のカネを突っ込んでいて、特にその扱いが荒っぽい事で知られていました。建玉の枚数が他とは一ケタ違うほどの事もあり、これは平日でせいぜい2兆円半ばくらいが普通の東証でCS一社で0.5〜0.7兆円も動かしていたのではないかとウワサされるほど市場を振り回していたほどです。これは珍妙なアルゴリズムを使っている結果と言われ、なので公取などの査察も入ったりしていました。CSは、わけのわからないアルゴのせいで多くの市場参加者(イナゴ)を焼き払った「駆除業者」で、市場が混乱するというだけでも怨嗟の的です。本当にヤツのせいで…というのが何度もあったほどです。他方、世界でみればソブリン債や各国株式市場に多額の投資を行っている多国籍商業銀行で、世界30銀行の中に当然エントリーされるほど重要な金融機関でした。ここで話をしたドイツ銀行もいろいろと悪いウワサばかりあり、2016年頃から株価がジリジリと下げていったわけですが、そのァャシィ銀行を救済合併するのでは?…と言われていたのがCSで、その意味ではまさかドイツ銀行の先に死ぬとは思わなかった…というのも本音です。よって「何があったのかはっきりするべき」とは思うのです。しかし言わないみたいです(少なくとも今日の段階では詳細なレポートは何処からも出ていない)。そこでこのCSに関しての話なのですが、AT1債という転換社債について少しだけ…m(_ _)m本当は徹底的に書かねばならないのでしょうけど、書くと此処では入り切らないので要点だけつまむと、会社は資産として現金・株式・不動産や社屋などの現物資産を持ち、他方、負債として社債などを持っています。株式は売却した際に現金がゲットでき、しかも配当金を出す・出さないも経営によって決定できる代わりに倒産した時には会社が保証する義務のない証券です。これに対して負債は借金であり、金利がついていて必ず金利を支払い償還し、基本的には会社が潰れても返済の義務を負うものとされています。ということは会社が潰れた時の弁済序列が自ずと決まってきます。会社からしたらまず現金を取崩し、次に株式が紙くずになり、不動産など担保物件が社債などの債権者への返済金として競売にかけられたりする…ということです。要するに安全性の低い順番に現金→株式→債権ということです。ここでAT1債なのですが、本文でも「よくわからない」と言っていたのですか、実際に潰れてようやく判ってきた事もあります(←世界中が)。AT1債は永久劣後債扱いであることと、転換社債だということです。そして弁済順位は永久劣後債である以上、低い順番に「現金→株式→AT1債→社債」の順番ということです。要するにクレディが「償還したいんだけど、する?」と言った時に「するする〜(^^)/」で償還に応じないのならば永久に持ち続けることも出来る…という程度のものです。また転換社債なので、一定条件になると約定に従い株式扱いされるわけで、万が一にその後で「やっぱ会社、吹っ飛びました〜(爆)」だったら大損する性質の債権がAT1債でした。このため金利は高く(=儲けが大きい)、ごく常識的に考えてもある程度の補償はあるだろうとは思えるものでした。「あのクレディスイスともあろうものが大損させるはずはない」的な信頼です。しかし実際には現金も株式もある程度は補償されたにも関らず、AT1債だけが全損=徳政令させられました。およそ2.2兆円ほど(170億ドル)で金額的には大した額ではありませんが、重大な信用違反と考えられています。クレディSが破綻したのなら、まずは当然、預金が全損。その後CSの株式が市場で暴落≒ほぼ無価値化。その後でAT1債がほぼ潰滅。そして社債などが後々、大口顧客を中心にある程度弁済を受けられる…というのがスジなのですが、実際には預金はかなり保護され、株式も大きく損したと思われるものの紙くずは避けられた。社債も今後次第ですが吸収合併先のUBSがある程度は補償する(らしい)にも関らず、AT1債だけ紙くず全損となったからです。なぜこんなルール違反なことになったのか…ಠ_ಠ;??…ですが、よく判りません。しかし推測は出来ます。というのもクレディSの現金資産、つまり預金ですが全金融資産の1/4くらいが中東諸国の政府系金融機関の預金でした。よくサウジ国営銀行がクレディスイスに多額の融資をしていたのだが、此処が「これ以上の融資はしない」と言い出したので倒産した…的な話が出てきますが、実際には逆でスイスの国内法で金融機関が全資産の1/10以上の出資を外国から受けてはいけないとされていたからで、サウジの金融機関は既にギリギリ一杯の9.9%相当のカネを突っ込んでいただけです。他にもUAEなどがあるようですが、もし普通の破産業務を開始したらこれら中東諸国の数兆円規模の現金が全損することになり、途轍もない国際問題に発展しかねないリスクが出てきます。また株式に関しては、どうやらクレディの株式をスイスの労働組合や企業、年金業者などが多数購入していて、もし株式が全損になったらこうした労働者や年金生活者が発狂する可能性があったようです。他方、AT1債(←例えば2022年6月に発行した16億5000万ドル相当のAT1債は9.75%の年利を確約していた)は特にアジアの富裕層相手に販売されていたものです……(๑¯ω¯๑)そういうことかもしれません(爆死現金飛ばせばアラブ発狂。オイル売ってくれないだけでは済まないことになりそうですし、株式消滅なら国内で大暴動起きかねない。しかしクレディが違法含めて相当異常な経営をしていたのは事実で、その結果破綻し、債務だけでなく様々な厄介事も含めて救済合併したUBSが面倒を見ることになっても…目に見える形で責任取らせろ(ꐦ°᷄д°᷅)💢…と今度はUBSの株主や大口預金者が噛み付いてきた事でしょう。ここで対応策を間違えれば(つまり甘い事すれば)今度はUBSから大量に預金解約などが続くリスクがあるために「何かしら生け贄を…」というのが今回のAT1債の異常な顛末なのかもしれません。しかしこれは異常です。いくら株式に転換出来る社債だったとしても、株式転換後に全損させるのではなくいきなり債権のまま全損にさせたという事は深刻で、AT1債の市場だけでなく社債や債権そのものへの信頼が揺らぐことなるかもしれません。民間は国債や社債を大量に保有もしくは発行しているのですから、債権への信頼が揺らぐ=信用不安の火種になりかねず、万が一のときに「何を最後の安全資産としたらいいのか?」で結局、世界恐慌になっちゃった…ということにもなりかねないということです。てか、AT1債って本文でも述べた通り「アヤシイ」と連呼していたのですが、まさかここまでアヤシイとは思いませんでしたね(爆&怒りこれがまかり通るんだったら、日本の国債だって日銀が持ってる分、いきなり全損にしたらいいですよ。誰も困らないわけだし…(なぜなら日本国民が損した…ということなるので)
ユーロってそんなやばい通貨だったんですね。たしかに、一つの通貨には一つの中央銀行があるべきなのに、複数の中央銀行がある不自然な状態だったのか……
作者からの返信
ぬまちゃん様…m(_ _)m
大変遅くなりました。実は「何をどう話しをしたらいいのか、判らなかった」という、ワイにしてみれば大変稀な状況になっていました。
https://kakuyomu.jp/users/magmag_folder/news/16817330656621160267
…とここでも書いたのですが、現状が大変異常で、普通に考えれば今日の段階で世界恐慌になっていないとおかしいくらいです。そしてこの本文でも書いたのですが爆心地はヨーロッパの「はずでないとおかしい」のです。もっと言えば欧州金融機関に関しては書きまくりたいことが腐るほどあるのですが、どこから言い出したら良いのかさえよく分からなくなっています(爆死
そこで将来、「あの時、世界恐慌始まったよネー(^^)/」と振り返った時の「あの時」とは「クレディスイスの破綻」と確定した時に備えて、クレディスイスに関しての、ワイの雑感(つまり数字にあまり寄らない感傷的な話)をさせてもらえればと思います。ワイ的にクレディスイスに対しては常にネガティブな印象しかありません。以前、凍結されたアカウントのプロフィール欄に「夢はクレディスイスに一矢報いること」と書いていた程でした(笑
実際、CSは本当によく判らない組織で、たとえば日本の東証などに多額のカネを突っ込んでいて、特にその扱いが荒っぽい事で知られていました。建玉の枚数が他とは一ケタ違うほどの事もあり、これは平日でせいぜい2兆円半ばくらいが普通の東証でCS一社で0.5〜0.7兆円も動かしていたのではないかとウワサされるほど市場を振り回していたほどです。これは珍妙なアルゴリズムを使っている結果と言われ、なので公取などの査察も入ったりしていました。CSは、わけのわからないアルゴのせいで多くの市場参加者(イナゴ)を焼き払った「駆除業者」で、市場が混乱するというだけでも怨嗟の的です。本当にヤツのせいで…というのが何度もあったほどです。
他方、世界でみればソブリン債や各国株式市場に多額の投資を行っている多国籍商業銀行で、世界30銀行の中に当然エントリーされるほど重要な金融機関でした。ここで話をしたドイツ銀行もいろいろと悪いウワサばかりあり、2016年頃から株価がジリジリと下げていったわけですが、そのァャシィ銀行を救済合併するのでは?…と言われていたのがCSで、その意味ではまさかドイツ銀行の先に死ぬとは思わなかった…というのも本音です。
よって「何があったのかはっきりするべき」とは思うのです。しかし言わないみたいです(少なくとも今日の段階では詳細なレポートは何処からも出ていない)。
そこでこのCSに関しての話なのですが、AT1債という転換社債について少しだけ…m(_ _)m
本当は徹底的に書かねばならないのでしょうけど、書くと此処では入り切らないので要点だけつまむと、会社は資産として現金・株式・不動産や社屋などの現物資産を持ち、他方、負債として社債などを持っています。株式は売却した際に現金がゲットでき、しかも配当金を出す・出さないも経営によって決定できる代わりに倒産した時には会社が保証する義務のない証券です。これに対して負債は借金であり、金利がついていて必ず金利を支払い償還し、基本的には会社が潰れても返済の義務を負うものとされています。
ということは会社が潰れた時の弁済序列が自ずと決まってきます。会社からしたらまず現金を取崩し、次に株式が紙くずになり、不動産など担保物件が社債などの債権者への返済金として競売にかけられたりする…ということです。要するに安全性の低い順番に現金→株式→債権ということです。ここでAT1債なのですが、本文でも「よくわからない」と言っていたのですか、実際に潰れてようやく判ってきた事もあります(←世界中が)。AT1債は永久劣後債扱いであることと、転換社債だということです。そして弁済順位は永久劣後債である以上、低い順番に「現金→株式→AT1債→社債」の順番ということです。要するにクレディが「償還したいんだけど、する?」と言った時に「するする〜(^^)/」で償還に応じないのならば永久に持ち続けることも出来る…という程度のものです。また転換社債なので、一定条件になると約定に従い株式扱いされるわけで、万が一にその後で「やっぱ会社、吹っ飛びました〜(爆)」だったら大損する性質の債権がAT1債でした。このため金利は高く(=儲けが大きい)、ごく常識的に考えてもある程度の補償はあるだろうとは思えるものでした。「あのクレディスイスともあろうものが大損させるはずはない」的な信頼です。
しかし実際には現金も株式もある程度は補償されたにも関らず、AT1債だけが全損=徳政令させられました。およそ2.2兆円ほど(170億ドル)で金額的には大した額ではありませんが、重大な信用違反と考えられています。クレディSが破綻したのなら、まずは当然、預金が全損。その後CSの株式が市場で暴落≒ほぼ無価値化。その後でAT1債がほぼ潰滅。そして社債などが後々、大口顧客を中心にある程度弁済を受けられる…というのがスジなのですが、実際には預金はかなり保護され、株式も大きく損したと思われるものの紙くずは避けられた。社債も今後次第ですが吸収合併先のUBSがある程度は補償する(らしい)にも関らず、AT1債だけ紙くず全損となったからです。
なぜこんなルール違反なことになったのか…ಠ_ಠ;??
…ですが、よく判りません。しかし推測は出来ます。というのもクレディSの現金資産、つまり預金ですが全金融資産の1/4くらいが中東諸国の政府系金融機関の預金でした。よくサウジ国営銀行がクレディスイスに多額の融資をしていたのだが、此処が「これ以上の融資はしない」と言い出したので倒産した…的な話が出てきますが、実際には逆でスイスの国内法で金融機関が全資産の1/10以上の出資を外国から受けてはいけないとされていたからで、サウジの金融機関は既にギリギリ一杯の9.9%相当のカネを突っ込んでいただけです。他にもUAEなどがあるようですが、もし普通の破産業務を開始したらこれら中東諸国の数兆円規模の現金が全損することになり、途轍もない国際問題に発展しかねないリスクが出てきます。また株式に関しては、どうやらクレディの株式をスイスの労働組合や企業、年金業者などが多数購入していて、もし株式が全損になったらこうした労働者や年金生活者が発狂する可能性があったようです。他方、AT1債(←例えば2022年6月に発行した16億5000万ドル相当のAT1債は9.75%の年利を確約していた)は特にアジアの富裕層相手に販売されていたものです…
…(๑¯ω¯๑)
そういうことかもしれません(爆死
現金飛ばせばアラブ発狂。オイル売ってくれないだけでは済まないことになりそうですし、株式消滅なら国内で大暴動起きかねない。しかしクレディが違法含めて相当異常な経営をしていたのは事実で、その結果破綻し、債務だけでなく様々な厄介事も含めて救済合併したUBSが面倒を見ることになっても…
目に見える形で責任取らせろ(ꐦ°᷄д°᷅)💢
…と今度はUBSの株主や大口預金者が噛み付いてきた事でしょう。ここで対応策を間違えれば(つまり甘い事すれば)今度はUBSから大量に預金解約などが続くリスクがあるために「何かしら生け贄を…」というのが今回のAT1債の異常な顛末なのかもしれません。
しかしこれは異常です。いくら株式に転換出来る社債だったとしても、株式転換後に全損させるのではなくいきなり債権のまま全損にさせたという事は深刻で、AT1債の市場だけでなく社債や債権そのものへの信頼が揺らぐことなるかもしれません。民間は国債や社債を大量に保有もしくは発行しているのですから、債権への信頼が揺らぐ=信用不安の火種になりかねず、万が一のときに「何を最後の安全資産としたらいいのか?」で結局、世界恐慌になっちゃった…ということにもなりかねないということです。てか、AT1債って本文でも述べた通り「アヤシイ」と連呼していたのですが、まさかここまでアヤシイとは思いませんでしたね(爆&怒り
これがまかり通るんだったら、日本の国債だって日銀が持ってる分、いきなり全損にしたらいいですよ。誰も困らないわけだし…(なぜなら日本国民が損した…ということなるので)