こんにちは。
順に読ませて頂いております。
前半の「債権の株式化」は、感覚的によくわかりませんでした.
正確には、心理的に反発がありました.
しかし途中で「ただし負債を株式化しなければならないような会社の将来性を、本当に信頼すべきかについては「やっぱり不安だよねぇ」・・・と感じてしまうのも事実だ。」というご説明があり、得心いきました。
後半部分のご説明は、なるほどと頭では同意出来るのですが、やはり私などには、心理的には抵抗があるようです。
(とはいえ問題はなんらかの方法で解決せねばならないのですが。)
ご説明頂いている内容は、正直申し上げますと一回では理解しきれておりません。
ときどき反復しながら勉強させて頂きます。
m(_ _)m
作者からの返信
@efg1029様、いつもありがとうございます…m(_ _)m
>債権の証券化
…いやまさに「タブー」でしょう(爆)リーマンショックの時、「お前ら、こんなの、こんな大規模にやってたんか…(白目)」と思いました。負債を株式化もしくは証券化することの意味は「借金を帳簿から消せる」「売り飛ばせば現金が手に入る」など良い事だらけのように思えますが、所詮は借金です。余程、うまく考えて手堅くやらなければ爆死するのは目に見えていますし、実際には「何でも良いから目の前のカネがほしい」…程度の浅知恵でこれに飛びついているようにしか思えません。
実は2019年現在、この極めて危険な手法を使ったCLOという、銀行の債務を証券化して売り飛ばす『銀行版サブプライムローン』という恐るべき悪手に全世界がドップリ使っています。
最悪なのは、日本の銀行がこのCLOの最大の取引業者になっていることです(怒り&発狂)。農林中金がおよそ8兆円、その他、判っているだけでも日本のみずほや地方銀行等が推定で20-25兆円ものカネを、こんな馬鹿げたことに突っ込んでいます。そして一旦、破綻したら損害額はこの数倍に及んで全くおかしくないのです…
… (;一ω一) ジィー
要するに「日本は終わった」と言っているようなものです。実際には再び20年続いたデフレのようになると思います。正直、銀行の連中をぬっ殺してやりたいと思うほどですが、今更、どうにもなりません。銀行も低金利&デフレ、そして全世界的な不景気による需要不足により、経営は苦しくなり、その結果、こんな狂った博奕みたいなのに手を突っ込んでしまったということだと思います。そして日本以外もまた同様で、次にどのくらいの大損害が出て、国家国民にどれほどの凄まじい犠牲が出るか検討もつかない程、ひどい状況になると思われます。
そして、その大破局は数年以内〜おそらく来年の今頃くらいには発生しているのではないでしょうか?
心理的な抵抗線がある人が正常で、営業利益が上がらないという苦し紛れに手を突っ込んだ銀行が既に正気を失っている…そう言うしかない時代がすぐそこに来ているような、とてもイヤな予感です。
ただし、唯一、良さそうな事も言えます。
国債は負債なのだから、上手いこと証券化すれば、国の借金は消えて無くなる…たとえ少々の増税やインフレが発生しても、国家破綻に比べれば全然余裕で十分に耐えられる程度にダメージをコントロールできるのでは? …ということです。これについてはおいおい、お話することになると思います。
「国債を破って捨てる」という大胆なソリューションが必要になる時があるとしたら、きっとそのやり方でしょう
…( ̄ー ̄)ニヤリ
結局、お金は、付け替えて、流れていく。流れている限りは、なんとかなるんですね。
そして、誰かがひどい目にあうということか。
でも、そのおかげで経済活動が残れば、人々は生きていける。
そのためなら、悪魔の一匹や二匹、おそるるにたりず(笑)か。
作者からの返信
ぬまちゃん様(^^)/
いつもありがとうございます〜♪
この「債権の証券化」ですが、普通に考えると「そんなの無理だろ…(๑•̀ω•́๑)?」なのですが、実際に大規模にヤッたことがあります。1720年代のフランスです。当時のフランスは絶対王政の頃で、ルイ14世が対外戦争で莫大な借金(=戦時債務)を抱え、この返済のために貴族などに徴税権を売りはらざるを得なかったというほど悲惨でバカバカしい時代でした。ルイ14世が死んだ後、多額の債務で破綻しそうな時に、ジョン・ローという(フランス人が言うところのペテン師)が出てきて、
オタクらの戦時債務、証券に化かしたらいいんじゃね(๑¯ω¯๑)?
…というスキームを建てます。
ワイの手持ちの資料と違うかもしれませんが、大体、1710年代のフランス帝国の政府予算(支出)が大体1.4億リブルだった時、戦時債務がおよそ15億リブル(←wikiにそう書いてあったのですが、ワイが学生の時に学んだ時には30億リブルと言われてました)くらいだったと聞いていて、確かに政府予算の10-20倍くらいは使ってるので大変そうだなぁとは思うのです。しかし例えば現在の日本の国債(長期国債)の発行量が大体1000兆円、これに対して政府歳出60兆円(租税収入のみ)と比較すれば「随分軽い」とは思います(爆)。なお米国の場合、連邦債(ワイらが「米ドル」もしくは「米国国債」と呼ぶもの)が大体4000兆円に対して、米国連邦政府租税収入がおよそ530-550兆円(≒日本のGDP)なので比率は7-8倍程度。こちらと比較すると「確かに当時のフランスの債務は酷い」とも言えます。もっとも政府債務(≒国債)は政府予算との比較など全く無意味で、国民資産M2との比較が正解です。というのも政府の借金を返すために増税するという場合、国民から徴税する事になるからで日本のM2は余裕で2000兆円越えてるので「全然セーフ」という話です。逆に言うと1710年代のフランスのM2などわかるわけないので(そもそもそういう会計がない)なんとも言えないのですが、貧困に喘いでいたことを考えると「カネがない」という状況だったのでしょう。GDPの何倍なのか?というのも気になりますが、正確なデータがないのでなんとも言えません。一般的には今の日本と同じ程度と言われているのですが、詳細不明です。あまり気にしなくていいと思います。現代とはカネの生成メカニズムが違うからです…m(_ _)m
長くなってすみませんでした。そのくらい莫大な借金を当時のフランスは果敢エコんだということです。んで、ジョン・ローは口八丁手八丁でカネに困ったフランス王政をたらしこみ、私設の銀行「バンク・ジェネラル」を設立。これをフランスに買い取ってもらう形で「バンク・ロワイヤル」とし(二転三転した後で現在のフランス国立銀行になる)、ここで金持ちなどが持ってる金銀と交換できる兌換銀行券=紙幣を発行するようになりました(多分、フランスで最初の試みにして兌換銀行券の開祖)。
なんで破産寸前の国家が発給する紙幣なんかが、大切な金銀硬貨と交換する気になんかなったの…ಠ_ಠ;?
…なんですが、金銀硬貨は国が不純物混ぜたり小さくしたりと貨幣鋳造で改悪しまくるので、そんな金銀硬貨にもはやなんの意味もなく(日本はこのため秤量貨幣〜はかりを使ってその都度、金銀の含有量を計算する…となるのですが)だったら「金銀の含有量で兌換できる紙幣」の方が「価値が担保できる」から「よい ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」ということになり紙幣に殺到したということです。なので当初はジョン・ローも「金銀保有量以上の紙幣は発行しない(ꐦ°᷄д°᷅)💢」としていました。
問題はこの後で、このジョン・ロー、自分で新大陸(後の米国)のミシシッピ川を開拓するための会社も持っていて(要するに東インド会社みたいなもの)これの経営がビミョーだった時にも関らずフランスの政財界からは「通貨を安定させた神」扱いされた挙句、「王室(=フランス)の借金もどうにかしろ(ꐦ°᷄д°᷅)💢」と突かれたために、フランスの全債務(前述の15億リブル〜)をこの会社が買い取り株式化。この株式をフランス国内外に売り飛ばしにかかってバブルったものの、そもそものミシシッピ開発会社がなんの成果も出せずに破綻→フランス破滅…という流れです。
興味深いのはフランスの戦時債務(=王室公債)を実際に持っていたのは有力な貴族たちで、貴族たちがこの債権をミシシッピ会社に売り飛ばし、カネの代わりに同社の株式を引き渡したという形での債権の証券化という事です。
このやり方は現在では悪名が高く、現在の債権の証券化とは手法も違います。現在の「債権の証券化(株式化)」は一般に転換社債といわれるもので、始めからある一定の条件になったら株式に転換しますよ…という約定が始めから入っている債権(社債)です。これはドイツ銀行がやってのけて大騒ぎになったものですが、理屈から言うと社債(債権)ならば必ず金利と元本が帰ってくる(はず)です。よって企業にとっては「負債」勘定で、株式は逆に「資産」勘定です。企業にとっては現金と同じで配当金を出すか出さないかは企業次第。ただし出さなければ売り飛ばされる→企業の「現金資産」が減ることになるので扱いは慎重に…ということです。ちな、ドイツ銀行の場合はやや特殊で、多国籍金融機関は国際的な取り決めで少なくとも貸付資金の8%は現金を持っていなければならず、そのためにこうした転換社債(coco債)を発行。これだと転換社債で債権の一部を株式に転換した時に、「8%の現金枠」を充足することが出来るということからヤッちまったようです(爆)。借金を現金にすれば帳簿は「明るくなる」という事です。なお日米の金融機関は当然のように金融機関の転換社債発行を禁止しています。ヨーロッパは「狂ってる」ということです(笑
それに対してミシシッピバブルの時には債務(戦時公債≒フランス王国の国債)をそのまま株式に転換したということで、これだと本当にフランスは政府債務(戦時公債)が「なくなる」のです(爆)。そしてミシシッピ会社は「資産が増えた」ということになります。あとはミシシッピ会社が売上を出せば配当金が出るし、でなければ売り飛ばせばいい…程度に考えたようです。ジョン・ロー自体は「これヤバゲ…」と思っていたみたいですが、やりはじめたら止まるものでもなく、これに庶民や外国人の金持ちまでが投資をした挙句、ミシシッピ会社は特に成果も揚げることができなかったために株価暴落で破産。結局、全損ということでした。ちな、この時に多額の損を出したのが有力貴族で没落するものも多数いたために貧乏な庶民たちはむしろ溜飲を下げたというのですから、なかなか悲惨な状況です。
しかし、この流れは「2200年には使える ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」のではないかということなのです(爆
連邦政府が溜め込んだ戦時債務は「額面+金利(この場合は市場金利)」の価値があるので、これを資産として現金と一緒に投資の元本にするというやり方です。このやり方は現在の日本の国債整理基金特別会計のやり方と思われ、まあ、手堅いとは思います。証券会社に資産として売却し、日銀のダミー会社に投資の形でカネを突っ込ませて国内外の証券債権産業不動産投資に回して利益を稼いで借金返す…というやり方です。とはいえ、これだと国債(債権)の金利が上昇した時に「資産の元本割れ」の危険性が出てきて、結局は普通の国債が吹っ飛ぶのと同じメカニズムで国家破綻することになります。
2200年では本当にドエライ戦時債務+産業は殆ど残ってない…という状況でしょうから、とても大変です。しかしミシシッピバブルと同じ事(この場合、ミシシッピ会社が地球復興会社という国策会社)をヤッてみるの面白いのではないかという話です(爆
というのも戦後の復興需要があり、しかもミシシッピ会社のやり方ならば「地球連邦政府の借金は消えて失くなった」のであり、逆に地球復興会社はいきなり資産(株式)持ってる訳で、その後、地球復興の土木工事などはやるでしょうから営業成績がゼロということもなく、結構やれるのではないか?…という話です。ミシシッピバブルの時は実態のない架空会社に限りなく近いので破綻したのですが、実態のある会社だったらどうなるのか?…というのは昔からよく考えていたことです。
もしかしたら、債務破綻しそうな中国などが2040年以後、宇宙開発する時にこの手段を使うかもしれませんね(爆
でもワイはオフショア株(中国は外国人向けと国内向けで株式が違う)買うつもりはありませんけどね(^_^;)