そーかー、そうですね。国債がとんでもないと言っても、終戦直後のあの時期を考えたら、まだまだ楽なんですね。よくもまあ、真面目に頑張って返した訳ですものね。
ただ、戦後直後は、皆が必死だった。
今、この世代の若者たちに、それが出来るか? そこら辺が鍵でしょうかね。
作者からの返信
ぬまちゃん様…m(_ _)m
このときの日本は偉かったと思います。そして「戦後の方が遥かにひどかった」と当時を生きていた人たちが言うのも無理はないと思われます。しかしとてつもない規模の債務を背負った場合、これしか無いのも事実です(T_T)
翻って考えるに「今の日本はどうなのか?」ですが、債務総額以上の資産が民間・政府にあるのでここまで酷いことはなく、また戦争と違い強力な産業力が残っていて、また太平洋戦争時のように孤立しているわけではなく多国籍貿易の恩恵を受けているので、対外資産からのリターン等が考えられるだけでなく為替や円の強さなども加味すれば「それなりのインフレによって」債務はかなり減らせるものと期待できます。つまり「此処まで酷くはない」といえると思うのです。
反面、中国を中心とする世界は既に戦中の日本の債務破綻と同じ程度に債務レベルを積み上げてきているため、世界が日本より先に崩れることは十分に考えられます。そして「世界が先に砕け散った時、日本だけがハッピーになることは絶対ない」ということを考えると、世界恐慌の悪影響を日本がモロにかぶる可能性があります。つまり日本は外国のために悲惨なことになりかねない…いまはそういう時代だということだけは念頭において考えねばなりませんね。
しかし世界が破綻しかけた時、いくら財政が健全化されていても日本が生き残ることは「出来ない」と断言できます。世界はみんなのモノ。そんな世界をかなり自由に行き来するのがカネなので、このカネの流れが断たれれば鬱血死することになるからです。その意味では債務総額の大小よりも、健全な経済環境の構築〜アングロサクソン流の功利主義の世界が必要ということになってくるのかもしれません( ˘ω˘)ノ
2022年以後数年間の世界情勢がとても心配ですよ…(T_T)
読んで感動しかありませんでした 戦時中命を捨てて国を守った英霊たちと戦後地獄のごときインフレと不況を耐え忍んだ先人たちの苦労をこそ教科書に載せるべきでしょう 小室直樹先生が「奇跡の昭和天皇」で述べたように国民と国家と民族が明治維新より重ねてきた「信」が皆を救ったと思います
作者からの返信
panzerfukui様、ご来訪ありがとうございます…m(_ _)m
先人の偉大さにただ頭が下がるばかりです。ワイの母親がこの時、子供だったのですが、よく言っていた事の一つに「戦後の方が遥かに辛かった」でした。確かにワイのバーさんは「(どんな大地震よりも)空襲の方が怖い」とも言っていましたが「空襲が激しくなったのは最期の一年半くらいで、それまでは生活に戦争という実感がなかった」ということでした。しかし戦後、本当に生活が苦しくて大変だったという話を聞き、改めて調べてみた所、これほどまでに異常だったとは…と愕然とした思いでした。
この国家再構築の難事業を歴史の授業で教えないというのが、まさにバカなマルクス主義的歴史観の誤りそのものであり、国家を通貨的現象とその結果という「正しい見方」をすることで此処に書いた真実が見えてくるということだったのです。確かにpanzerfukui様が仰られている通り、この時代、パヨの歴史観とは真逆の「愛国心の強い時代」だった事は意外と知られていません。戦前、天皇は「神様」であり、確かに都電などでは皇居前を通る時に一旦停車して、「皇居に一礼お願いいたします」というアナウンスが流れて皆で頭を垂れた…という話も聞いていますが、しかし「(天皇さんは)偉い人ではあるけど、例えるなら神棚の神様」みたいなもので帝国臣民にとってはあまり馴染みはなかったようです。そもそもテレビとかに出てこないわけですし、テレビなどのメディアも発達していなかったので「神様と政府がいうのだから、きっと神様」程度の感覚だったそうです。
しかし戦後、日本史上前代未聞の夷狄への敗北と隷属化という開闢以来の危機に際し、植民地化・奴隷化からの速やかな脱却と国家復活・民族復興は全国民の秘めたる決意であり、その壮烈な決意こそがこの人類史最悪の債務破綻を乗り切る民族的意思として戦後復興を精神的に支えたというのは本当だと思います。実際、昭和天皇が庶民に対して行幸の形で挨拶回りに行った時に、これまでの「神棚の神様」を祀るのとは違う真の国家的象徴としての存在になったとよく言われますし、この40-50年代が日本で一番愛国心の高まった時代と言われています。昭和天皇とは捲土重来の象徴という存在だったということです。反米闘争も実は共産主義・平和主義の名を借りた「対米独立闘争」の様相を呈していたことは結構バレています。つまり良くも悪くも愛国心が強かったということです。
本当にこの時代は悲惨でした。しかし復活のために必死だったということです。他の文明圏でコレが可能とは到底思えません。
国家を形作るのは「税制」です。国民性とか民族性というものは関係ありません。日本の場合、戦後、国体護持=天皇制だけは守る…の観点から、他の貴族や財閥などは「債務整理に必要なお財布」程度にしか扱われず、実際、ほぼ全ての貴族が没落しました。日本が現在、民主国家であり平等だと考えているのは戦後民主教育のおかげなどではなく、この時の徹底した税制(特に預金税法)によって有産階級が消滅したことが主因です。
もう一つ言えば、会社整理法などの諸政策で確かに民間企業を助けようとはしたものの極めて不十分であり、現在の復活は実は各企業の個々の努力〜特に株式会社化という経営資源確保の多様化によってなされたのであり、日本人は一般論とは全く逆で個々人の創意工夫によって無い無いづくしの苦難を乗り越えてきた…の歴史だったのです。
その意味でこの偉業はより広く知らしめられるべきであり、今後、東海〜東南海大地震やガミラス襲来などの国難にあたっても強く「信」を通すべき…という話でした。国家を破綻から守るのは政府の強さですが、破綻した国家が復活するためには国民の意思の強さが必要なのです。日本にはまだこれがあるために新コロに直面した時に大暴動や殺人、テロまがいの左右対立などが起きなかったのかもしれません(←実はインフレ率の低い国は暴動が起こりにくい。日本は超デフレの国)。とはいえ、日本の場合、今の所、あらゆる国難・苦難を乗り越えていけそうな気もしていますけどね…。
そういう楽天性も大変重要だと思うのですが…(๑¯ω¯๑)
戦後直後の人たちも、多分、こういう楽天性はあったのだろうと思います。未来に希望を持つことはよいことなのですから…
2023年10月、中東からきな臭くなってきたので預金封鎖、財産税などについて再調査していたところ、こちらにたどり着きました。
非常にわかりやすくまとめて頂きありがとうございます。
まだ部分的にしか拝読できていませんが、通しで読ませて頂きます。
都心から田舎に移住し、戦争に関わる食料備蓄も2−3年を想定していましたが、戦後混乱期も含めるとそんな生易しいものではなさそうで、たいへん勉強になりました。
経済的焼け野原となった後はアジアや北から不動産の爆買いがはいるかもしれませんね‥。
これからも頑張ってください!
作者からの返信
y8hokuto様(^^)/
はじめまして(^^)/
ご来訪ありがとうございます…m(_ _)m
中東地域、いきなり厳しい状況になりましたね。ワイ的に中東というとイスラエル中央銀行の対インフレ政策にのみ興味があって、他の事〜たとえば政治や歴史に関しては「特に興味を持たない(≒積極的中立)」派なので、今回も政治的・歴史的なコメントは避けるつもりですが、しかし今回のハマスは流石にやりすぎで到底容認はできないということだけは言っておこうと思います。ハマスの味方は絶対できませんね、あれでは…。
厄介なのは、この中東問題が世界中(ただし日本は除く)に飛び火してることで、各地で親イスラエル派vs反イスラエル(orパレスチナ支持)派、もしくはイスラエル支持政府vs反政府プロ市民というのが湧いてきて派手に衝突してるようです。特にオーストラリアやカナダのような中東系が多い国や移民が流入してる欧州ではこの対立が見られ、大規模な集会などが開かれたり町中で大騒ぎしてるようです。国家同士でも対立があるようでアイルランドなどはパレスチナ寄りを鮮明にしています。このためEU議会は今後、何も決められないで終わりそうなイヤな予感です(爆
てか、ユダヤ人もパレスチナ人もどっちの助けにもならないことをなんでやってるんでしょうね←デモってる奴ら
>再調査
…ありがとうございますm(_ _)m
ここで一つ言っておかねばならないのは「まだこのデータは途上」ということで確定ではありません。ここに出ている数字は実は20世紀に書かれた資料をもとにしていて、実のところ戦後のドサクサもあって詳細なデータがあまり残っていないのです。現在のようなガッツリした会計制度や監査制度がなかったようで、データも此処の企業や日銀などがバラバラに収集したような感じの資料ばかりです。もちろん現在でもほぼすべてがそんなもの…と言われればそれまでですが、当時のデータをよく見てみると、政府や役人が「どうにかしろ」というばかりで実際には殆ど民間を助けていないのではないか?…と疑うようになっています。現在も資料を収集中なのですが、なかなかコレといった新資料に当たることがないのが実情です。
もう一ついうと、ナチスドイツの経済を支えた「メフォ手形」という謎の経済があり、これについても現在も調査中です。しかしこちらは極めて異常でWW2終戦時、ドイツのメフォ手形を発給した組織の中にあったのは発給した手形の総額と売掛残を記した紙切れ一枚(爆)…ということのようで「ドイツ、完全に狂っている」というような状況です。こちらも分かり次第必ずUPします。
この戦後の数年間は本当にわからないことが多くあるブラックボックス化された時代です。なんとかして真実を見つけ出したいものです…(๑¯ω¯๑)
日本の歴史上、最も辛く厳しい数年間だったことは間違いないので、その記録を残すのがワイの責務だと考えています。
>経済的焼け野原
…実はこのリスクを最近、強く考えるようになりました。
現在、アメリカなどでは激しいインフレが数年に渡って続き、その結果、すべての物価が桁外れに上昇しました。特に不動産と労働賃金です。現在、アメリカでは自動車労組がストライキを実施していますが、要するに「賃金上げろ!」ということで、激しいインフレに賃金上昇が追いついていないことが原因の生活苦に対するストということです。しかしストを始める前の期間工(自動車の生産ラインで車を組み立てる肉体労働)の時給はすでに64ドル(←1ドル≒150円くらいとするとだいたい時給9,500円)くらいで、しかもこの時給を99ドル(約15,000)+各種手当て増額によりおよそ時給20,000円くらいにしろ!…というデモでした。
時給9,500円…(゚д゚)!?
時給15,000円…Σ(゚Д゚)?!
つまり米国は最低賃金が日本に比べて物凄く高くなる可能性が大ということです。実際、日本のGDPとほぼ同じテキサス州の年間平均給与は約1,800万円と言われ、これは日本の四倍にもなっています。しかも労働賃金には下方硬直性があるのが普通で、一旦上がるとなかなか下がらないものです。日本でさえそうで、30年の超低金利≒超デフレによって国民の平均所得が500万円前半から400万円中盤まで下がったのですが、それでも30年ほどかかっています。ということは米国などのように「ゼロ成長ということは起きない」国では、ほぼこの所得水準がベースとなり、これからはどんどん上がっていくだけと思われます。
つまり日本は周回遅れになってしまう可能性が大…(T_T)
…ということです。このインフレがある程度終熄する数年後、日本人の労働賃金は外国に比べて1/3程度であり、物価も極めて安いために(物価は現在では主に労働賃金と不動産価格で決まる)…
日本だけが海外と比べると貧乏
物凄く豊かな国で、すべてがやたらと安い
…という「買い叩かれる」という状況になりそうです。ほぼ確定です。
※ ※ ※
逆に言うと、これが「高インフレによるトリクルダウン効果」そのもので、そもそもトリクルダウンとは「高インフレによってのみ」発生しないということでした。
ワイは竹中平蔵なんかが「構造改革でトリクルダウン効果ヲー」みたいな事を言っていたときから「絶対間違い」だと確信していて、唯一のトリクルダウン効果(≒結果として貧乏人の所得が数倍に跳ね上がる)は「長期の高インフレ・高物価高」によってしか発生しないということが今回、確認できたと思っています。なので…
>不動産の爆買いがはいる
…これはほぼ確定なのではないでしょうか?
これを受けて日本もジリジリとインフレ経済に戻っていく可能性が高いかと思われます。長期デフレからの脱却ということです。
ただし今後、世界経済が破綻して一気に不景気→物価は下がる(てか世界は地獄絵図)…ということもありえますので、まだ断言はできないのですが、ごく普通に考えれは「トリクルダウン発生」と考えるべきかと思われます。1970〜80年代の日本と全く同じ「債権バブル」が発生したとお考えください…m(_ _)m
我々にとっては不幸な話かもしれず、頑張ってインフレを撲滅したのに気づいたら貧乏人に成り下がっていた…という不愉快な未来図です(困惑
一応、こちらにも似たような内容をUPしております…m(_ _)m
【意外と重要】今の所は中国単独一人負けのバブル崩壊。しかし「未知の要因」で世界が破滅する危険性が残る(不安)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885841125/episodes/16817330662755905443
末尾になりましたが、これからもよろしくおねがいしますね(^^)/