応援コメント

§1-5・もう一つの2199、その2「大規模艦隊建艦計画〜we want eight and we won't wait」」への応援コメント

  • 敵(ガミラス艦隊)が見えてると、多少の無理も通るのでしょうね。
    軍の首脳は、なんでも入った全部ありの戦艦を望むのでしょうけど、実際のところなんでもアリは、何もできない、になるパターンが多いですものね。
    予算は、軍のいいなりだけど、でも設計も波動エンジンの新規開発も時間的に追いつかないし……(笑)

    作者からの返信

    ぬまちゃん様…m(_ _)m
    いつもありがとうございます。BBY-01ヤマト出発後の2199-2200年の地下都市での人類について考察することは大変興味深いことです。
    特に技術的なブレイクスルーの嚆矢となったBBY-01ヤマトの存在は軍事史のみならず人類に少なからず影響があっておかしくないインパクトがあったように思います。1906年のドレッドノートのように…です。特にBBY-01がたった一隻で圧倒的な攻防力をもつ多数の異星人艦隊を基地ごと抹殺しえたという事は、波動エンジン搭載艦の無敵さを実感したことでしょうから、(おそらくは違法コピーと思われますが)波動エンジン搭載艦の大量増産計画は実施されたと思われます。

    軍艦の例をいろいろと調べてみると面白く、結構な艦が「意外と欠点だらけ」だったりします。武器は所詮、そんなものでしょう。しかし新技術の塊だったはずのBBY-01ヤマトにおいて航海中、特に目立った障害事例が報告されていないことから波動エンジン以外は十分に既存の技術が使われていたのだろうと推測するしかありません。波動エンジンの完成度の高さは日本人の技術力の高さというよりもイスカンダル文明の本質的な設計思想の勝利であり、逆に言えば付随する様々な付加的な機能〜たとえば有重力環境や波動防壁などもまたイスカンダルの設計技術のスピンオフということで理解できるかもしれません。波動砲はスターシアからすれば完全な意図違いで、ぶんむくれに激怒していたことからも分かるようにテロン人の技術です。これに関しては戦争好きな地球人の技術力の高さを褒めるべきなのでしょうね…(。ŏ﹏ŏ)

    2199年2月15日に冥王星基地潰滅の後、テロン人が何をしたか?…についてはまずは本編のような流れだと思うのですが、もう一つ重要な事として「ガミラス冥王星前線基地の調査」を行ったであろうという事です。これは紙面の関係上割愛した内容なのですが、冥王星基地を潰滅させた後、太陽系内に残存ガミラス戦力が残置してるのではないかという危惧はあり、そもそもヤマトの任務は太陽系内のガミラス戦力の掃討ではないので(イスカンダルに行くのが仕事)この残存戦力を叩くために既存の艦艇に対する波動エンジン換装から始まり、地球〜せいぜい内惑星領域までの戦闘を想定した戦力の緊急整備がなされたと思われます。戦力の充実後、太陽系内全域のガミラス残存戦力掃討戦および冥王星基地の占領に向かったものと思われ、この時に新世代艦(波動砲もってる艦)も何隻かは投入されたかも知れません。

    交戦が実際に発生したかは不明ですが、その後の事実と照らし合わせれば「多分なかったorあっても圧勝」だった事は間違いなく、だからこそヤマト帰還時に人類は生き残っていたわけです。仮に交戦していた場合、新戦力による貴重な戦闘経験が積めた訳で、その後の建艦設計に影響を与えた可能性もあります。より重要なのはこの時、ガミラスの太陽系内の施設が複数存在していただろう事を考えれば、その残骸からガミラスの科学技術の多くを回収することができたということです。それどころか冥王星基地や他の場所で生き残っていたガミラス帝国兵を捕虜として捕まえることが出来たかも知れないということです。これは大変重要と思います。ガミラス戦役後、人類とガミラスの劇的な和解によって多くの技術導入が可能になり、ガミラスのケルビンインパルスエンジンの導入も行われるのですが、その前に太陽系内に転がっていたガミラス艦の調査からエンジンなどの技術の複製(再生)は図っていただろうということです。特に波動エンジンの出力強化もしくは性能向上に失敗していたとしたら、未習熟な波動エンジンの他に「保険」としてガミラスのワープエンジンの完コピを狙ったとしても全く不思議ではありませんし、実際に2199年時に試みていたと考えるほうが正しいでしょう。このため僅か2年後のガトランティス戦時前にドレッドノート級のような、かなり精度の高い艦艇の量産が可能になっていたということです。もともとプロトタイプが存在し、その時にも波動エンジン+(残骸あさりからつくってみた)ケルビンインパルスエンジンという組み合わせを試みていたから…と考えれば、結構スンナリします。

    より重要なのは捕虜がいた可能性です。冥王星基地に配置されていたのは二級ガミラス人であり、帝国への忠誠心の度合いが純血ガミラス人より低かったとしても特に不思議ではありません。また非戦闘員がいたとしても特におかしな話でもなく、ガミラスの懐具合を考えれば現在の民間軍事会社〜要するに傭兵もしくは基地警備や基地内の雑用をこなす民間人がいたと考えるほうが自然でしょう。そして彼らの全員が死んでいた…と考えるのはむしろ難しく、生き残っていたものがホイホイと手をあげてきたと考えるべきで、そんな彼らはテロンの言語を習得していたようですし(ガミ公の巨乳がヤマトの中でテロン語で会話していた。c.v.ひなぎく)、これも冥王星基地があったからこそ出来たこと。なので二級ガミラス人が多数、テロン人の科学技術や文物・知識の向上に貢献した事は間違いなく、またガミラスの情報を大量に得たことでしょう。彼らの「生きた知識」があったればこそ、戦後の対ガミラス交渉も「地球側も相当の知識(=自信)をもって交渉にあたることができた」と思えるわけです。彼らは第一次大戦のドイツの捕虜のような立ち位置に近く、戦後、神戸でお菓子屋でも開いた二級ガミラス人もしくは青い顔したガミラス人がいたかも知れません(爆死

    「ヤマトという時代」というサブストーリーでは22世紀の中頃までに火星にあった連邦政府によって謎のエイリアンの宇宙船が発見・回収されていたようで、これがガミラスのものなのかイスカンダルのものなのか、はたまた別の異星人のものなのかは不明ですが、かなり早くから地球にエイリアンは来ていたと考えたほうがよさそうです。こう考えれば2199年の地下都市は、その後の人類の勇躍と戦争だらけの愚かな歴史の雛形となる環境の醸成場所であり、経済問題とは別にいろいろと興味深い展開があったかもしれないなぁ…とは思いますね(^^)

  • 島風は軍事お宅ではありますが、つくづく防衛費にお金を使って欲しくありません。地球連邦政府の財務省の悲鳴が聞こえそうです。軍事に経済波及効果があれば良いのでしょうが、一般的に民間に投資した場合に比べるとかなり差があると聞いてます。かといって、軍縮したら戦争が起きて、かえって高くつく事も歴史上確かな事で、どの国にとっても頭の痛い話しなんだろなと思います。
    しかし、ここからどうやって連邦政府は財政を建て直したのか、非常に興味があります。
    良作ありがとうございます!

    作者からの返信

    島風様、いつもありがとうございます…m(_ _)m

    軍事費ですが、確かに公共事業なので景気浮揚効果はあります。効果があったとされる国と時代を調べてみたところ、WW2直前の日本とドイツ、ソ連がまず挙げられます。しかし結果は厳しいものでドイツは1937-38年度予算で既に国家デフォルトレベル。ソ連はもともと軍事費に傾倒しすぎていており、そもそも30年代までに多数の餓死者を出したり粛清があったりと、もはや普通ではなく、データも不鮮明で判断さえ出来ません。日本はまだましで、高橋財政と後に呼ばれる財政ファイナンス(国債を日銀が買い取り、その後、シンジケート団という民間金融機関団体に売渡し、彼らが国民に広く国債を販売する)というやり方で景気浮揚と国防力増強の両方を図っていましたが、激しい物価高に襲われ続けるという状況です。
    あとは1980年代のレーガン米政権がそうですが、世界最強国アメリカをしても財政赤字・貿易赤字の慢性化の主因となっています。

    軍備は仮想敵がいて始めて発生するものです。事実、90年代の日本は防衛予算がかなり少なくなりました。当時はソ連が崩壊。韓国は国家破綻。中国はまだ貧乏な三等国家で、北朝鮮は核武装もしていない時代でした。この結果、自衛隊は正面装備への投資が少なくなりました。補給兵站および補助車両への投資が進んだそうで、これも兵庫淡路大震災を受けてのことのようでした。そのため機雷戦・潜水艦のソナーなどの装備を始め、西側に遅れをとった…というのを軍事雑誌で見たことがあります。

    たしかに間抜けなんでしょうけど、これはしょうがなく、しかも2020年代のドイツ連邦やその他の欧州の軍隊のボロさ、韓国のボロさを見れば「ボロる時もある」と考えるべきでしょう。要するにインフレで予算が厳しい→官僚機構たる軍隊もボロる…と考えればよいだけのことです。中国などはいま経済的には持続的な成長期にあり、このため次々と新規装備を開発・配備できていますが、やがて力尽きることは明らかです。問題は「そんな黎明期に多額の予算を突っ込んで作ったものが、技術的な未成熟から我楽多ばかりだったらどうするんだ?」です。これが2199-2200年の地球連邦軍でした。BBY-01ヤマトが延々と現役でいられた理由です。

    現在の国防は兵器装備の単価が高く、取得後の維持管理費が高いのです。また産業構造の変化と技術革新のテンポの速さから陳腐化が早く、「メンテしようにもパーツが既に生産されていない」ために共食いや3Dプリンターなどによって泥縄式に対処するということも珍しくないようです。単価が高いのでそうそう簡単に捨てるわけにも行かず、かといって新規開発も高いので次々と装備の更新というわけにも行かない。そのままダラダラ使い続けるにしてもパーツが足りない…という状況です。

    こういう場合、普通に考えると「レストア屋」が出てくるものです。軍用装備のレストア業者…ですが、パーツの単価の高さと品数の少なさからあまり有望な市場とも思えません。結局、無人機のような「より安くて、それなりに使えそう」な新種にとって変わられていくのかもしれません。結局、軍隊は装備が安いことが重要です。重装騎兵はモンゴル軍と戦う前から衰退していました。カネがなかったからです。戦車が生き延び、対戦車ヘリが絶滅しかかっているのもコスパが悪いからです。これは80年代には予想できなかったことです。生きるも死ぬもカネ次第…そんな感じですかね?

    >連邦財政の立て直し
    いくつかのパターンがあると思うので、ある程度、論を進めた後で提示するつもりでいます。実は意外とあっさりと…戦後日本のように劇的に復活できるかもしれません。
    問題は2200年ではなく2020年の方で、こちらは正直、打つ手が無くなりつつあります。このレスを付けている今日、日本はバブル以降、株価が最高値を更新しました。
    言うまでもなく、全世界の金融緩和バブルであり、バブルは必ず崩壊することを知っている我々からすると、この後、途轍もない冬が再び訪れる可能性があります。100年ぶりの世界大恐慌です。

    その時には財務省の悲鳴を聞こえないふりして、世界各国で大規模な軍拡が始まってるかもしれません(震え…

  • こんな世界線だったら、数多くの珍兵器が見られそうでミリオタには冥福かもしれません。最近はめっきり少なくなりましたので、灼熱のカヴェナンターやら爆発する竹槍やら円形砲艦ノヴゴロド並みのポンコツがきっと量産されることでしょう。(わくわく——じゃなかった。なんてこった!)
    財務省が軍部に苦しめられるとは、現代日本とはまるで真逆ですね。こっちはこっちで防衛省が予算不足……あ、結局のところどんな省庁でも必要な予算には限りがないか。

    作者からの返信

    レス、遅くなりました…m(_ _)m

    おそらくボロ船の聯合艦隊になっていたことだと思います。波動エンジン黎明期で、技術不足に加えて予算と時間に追いまくられていたのですから、まともな艦船が出来ていると考えるのが無理だと思います。

    2202年の地球の事を考えると、本当はまだ戦後復興のど真ん中で激しいインフレと復興特需の時期であり、国防は後回しだったはずです。もしガミラスと平和条約を結んでいたというのなら、実のところ地球防衛軍の艦隊は金剛改だの磯風改だのといった旧式艦艇のアップグレード艦隊+ガミラス帝国からの無償供与の戦闘艦艇少数(タダでくれたか、旧式艦の払い下げ)+波動砲戦艦隊構想の最新鋭戦闘艦数隻…の雑多な、しかも数の少ないボロボロの艦隊で、大規模な白色彗星帝国艦隊を邀え撃たねばならないという極めて厳しい状態だったと思います。

    それこそドレッドノート級+アンドロメダが数隻、波動砲搭載の新型護衛艦・巡洋艦が(あっても)十数隻程度。あと、ガミラスの旧式空母数隻と雑多な『改』型艦艇とガミラス戦艦・巡洋艦十数隻程度のちっぽけな艦隊というのが関の山だったでしょう。見た目もバラバラでかっこ悪かったようにも思いますし、まともな戦力ともなっていなかったでしょう。
    海上自衛隊がまともに近代化を果たすのは実に80年代の『ゆき』級護衛艦の整備からと言われていますから、艦隊育成には時間とカネがかかるということのようです。