第7話 二丁拳銃&二刀流
仁は二刀を腰に差し、二丁のハンドガンを腰に付けた。その様子を見たターナーの表情は、少し驚き、「どう見ても初心者が扱う武器じゃないと思うが、何故そんな組み合わせを選んだのか。」と尋ねる。
仁は「ただの勘だ。これで始めたい。」と笑って答えた。
「よし、まずは、試しにハンドガンを撃ってみろ。」ターナーにそう言われて、射撃場の的に向かって、銃を構えた。
最初のトレーニングは、横並びに10個置かれた半径1mの円状の的を、10m 離れたところから狙うというものだった。
仁は7個の的に当てることが出来た。その後、的を小さくしたり、遠距離から狙ったりするなど、さまざまなシチューエーションのトレーニングを行った。それを見ていた、ターナーは筋が良いと仁を感心していた。
それから、ターナーは銃の構え方を仁に一から教えた。肘を軽く曲げ、脇を締めず、肩の力を抜くようアドバイスをした結果、命中率が上昇した。
その後、今度は的が動くような仕掛けを導入し、より実践的な内容のトレーニングを行った。さすがの仁も苦戦し、命中率は半分以下にまで落ち込んだ。
ターナーは、「初日はこんなところだな。また今度トレーニングを行うとしよう。」と言った。
こうして、初めての射撃訓練は、終わった。
仁は自室に戻り、そのままベッドに横になった。手には銃を発砲した時の感覚が、未だに残っていた。同時に、実戦ではその銃口が生身の人間に向けられるけとを思うと恐怖を覚えた。
だが、1度決心したら揺るがない性分から、仁は恐怖心を捨てることにした。
とにかく疲れが溜まっていたため、その後は部屋で休んだ。
次の日、仁はターナーと共に、再びトレーニングセンターに足を運んだ。
この日は、もう一つの武器、日本刀を使った訓練を行った。
簡単な素振りから始めたが、元々腕力の弱い仁が、重い日本刀を振るのには難があった。
ターナーは、そんな仁に対し、「その調子が二刀流どころか一刀でも無理だな。」とあざ笑った。
その言葉に火がついた負けず嫌いな仁は、その日は一日中、刀を振り続けた。
腕は悲鳴を上げていたが、刀の感触を自分の手に覚え込ませるまで続けた。
ターナーは早々に素振りを止め、仁に「刀と自分が一つに繋がり、刀を自分の体の一部になるまで振り続けろ。その感覚が身についたら、共に剣を交えよう。」と言い残し、トレーニングセンターから出て行った。
こうして、仁は二丁拳銃&二刀流のスタイルを体に馴染ませ、修練に励むのであった…。
軍神と呼ばれた男 @jin5144
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