第11話
「誰かいるのか?おいっ!」
片手剣を鞘から抜いて、声をかける
「出て来いっ!」
・・・・・・・・
返事はない。。
しかし木箱の裏に何かいる気がする。。
剣を構えて警戒しながら、木箱の裏を覗く。。
居た。。。
小さい。子供ゴブリン?だろうか?
しゃがんで下を向き震えている。。
「おいっ」
声をかけるも返事はない、いちよ子供に見えてもモンスターなので油断はしない。
「顔を上げろっ」
今度は声に反応し子供ゴブリンが顔を上げ、俺を見た。。
「ひっ!か・・怪物」
また怪物?とっさに後ろを振り返る。。キノコしかいねー
まだ笑ってるし。
子供ゴブリンを見ながら聞く。。キノコを指差して。。
「アレが怪物か?」
子供ゴブリンが震えながらも頭を横に振る。
キノコは怪物ではないらしいが、ここには俺とキノコしかいない。。
まさか
自分を指差す。
子供ゴブリン震えながら頭を立てに振ると。。。
「助けて・・助け・・殺さないで・・食べないで・・・なんでもします、
命だけはお願いします、服脱いで裸になりますから〜」
ちょ、ちょ、ちょっと待て!怪物って俺の事?!
自分の手や体、手で顔の形を確かめてみる。。
普通の人間やし、イケメンじゃないがゴブリンやオーク程、人相悪くないから。。
小さいゴブリンが逃げるのはまだしも、2mちょっとの鬼までが、
俺を怪物扱いって!酷くねっ
今も本気で怯えて震える子供ゴブリンに、剣を鞘に戻して声をかける。。
「殺したりしないから、お話してくれるか?」。。
ワンダーランドへいらしゃ〜い ハロウィン野郎 @Kinoko-
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