ブタになってしまった魔女

第２話

『ここは、どこなの？』

気づいた時には砂漠のような場所にいた。

起きようと手を着くと、自分の体の異変に気づいた。

『え？どういう事？』

なんと、腕がブタのようになっているのだ！

いや【ブタのように】では、ない。

腕が【ブタ】になっているのである。

魔法を使おうと呪文を唱える

『スノーマジック！』

この魔法は唱えたら雪が降る魔法である。

〈・・・〉

何も起こらない。

『スノーマジック！』

〈・・・〉

何も起こらない。

まあ、何か雪以外の物が降ってこられても迷惑でしかない。

仕方がない。

歩こう。

ああ言い忘れていたけど、今歩いてるの砂漠だから。

〈びゅー🍃びゅー🍃〉

風が酷いわね。

歩くのも段々疲れてきたわ。

もう、ここまでか……

と、そのとき。

「あなた！ちょっと、そこのあなたよ！」

私の事だろうか？

でも、私にはもう返事をする元気はない。

〈バタッ〉