四八三年 二月の戦い

 ナシーヤ歴四八三年の二月と史記にはある。

 王家の軍と、森の賊との戦いが始まった。

 戦い、として記されていることからも分かるが、単に一方的に軍が賊を揉み潰して終わりというような単純なものではなかった。

 

 青い世界の向こうに、炊ぎの煙。サヴェフは、起伏の多い森の中で最も高い丘の上から、それを見ていた。

「来るぞ、これは」

 呟いた。この丘が本陣というわけである。彼は、一兵卒として、あるいはせいぜい小隊長くらいの役割でしか戦場に立ったことがないから、新鮮な体験をしている。単にそのことが、彼を多弁にさせている。

「あんた、怖くはないのかい」

 そばにいるジーンが、震える声でそう言った。

「怖くはない。しかし、緊張はしている」

「そうかい。俺は、怖い」

「そうだろうな」

「あの煙の数。いったい、何人で押し寄せて来たんだ。あればかりは、犬や猫の真似で、どうにかなるようなものでもないだろう」

 冗談を言ったつもりであったが、サヴェフは笑わない。

「ベアトリーシャとイリヤが、上手くやってくれるはずだ。東へ、急ぐぞ」

 そう言って、丘を降りた。本陣ではあるが、今はまだ軍とも呼べぬ人の集まりである。サヴェフ自身もここを降り、戦いにゆくのだ。


 一方、ペトロは。自らと行動を共にする百人と、森の入口近くまで夜のうちに進んでいた。彼の隊は、彼の発案により夜通し作業をしていたから、疲労の色が濃い。それでも、地に伏せて気配を殺し、陽が昇るのを待った。青かった世界に、色が灯ったとき、ペトロは傍らのイリヤに目配せをした。イリヤは頷き、半分の五十人と共に駆け出した。

 イリヤは、自分が臆病であることを知っている。だから、ペトロがこの役目を頼んで来たとき、自分にうってつけだと思い、承諾した。剣を執って戦うなど、彼の性には合わない。だが、自分にも出来ることがある、と思い、勇気を振り絞り、駆けているのだ。

 森を抜けて、その足を思わず止めてしまいそうになった。

 向こうには、王家の軍の陣。

 何千もの人が、そこに居た。それに向かって、イリヤは、たった五十人で突っ込もうとしているのだ。

 恐怖のあまり、自分が何をしているのか分からない。

 ただ声を上げ、走る。

 それに気付いた王家の軍の者どもが、あちこちで声をあげ、こちらを指差し、武器を執り、せわしなく動き出す。

 ペトロと散々に交わした打ち合わせを、もう一度思い出した。まさか、ほんとうに陣に突っ込むような真似はしない。ここで、彼らはきびすを返すのだ。

 そのまま、昇ろうとする陽を目掛け、東へ。

 共に駆ける五十人は、皆、足の速い者ばかりである。それらが、陽に向かって、一目散に駆けてゆく。

 暫く走ったところで、慌てて準備を終えた王家の軍のうちの数百が追って来ていることを確認した。

 追いつかれれば、ひとたまりもない。このまま、広大な森を回り込むようにして、東へ。そこには、湿地帯がある。

 五十人のうち、何人かが遅れている。一団の中に、自然と列が出来た。その後ろの方から、悲惨な声が上がった。おそらく、矢を放たれたのであろう。

 更に、遅れる者が出てきた。それらは軍に追いつかれ、滅多やたらに突かれたり斬られたりして殺された。

 それを見ることもなく、イリヤは駆ける。

 戦いとは、狂気であると先に述べた。追っている王家の軍の者も、こうして駆けているうち、自分が何故駆けているのか、考えることをやめてしまっている。ただ、眼の前に五十人の敵がいて、それが逃げてゆくものだから、習性のようにして追っているに過ぎない。彼らは、その敵が何故逃げるのかを考えるべきであった。

 僅かな数の敵を見て、前後も確かめず、本隊の指示も待たず飛び出すような部隊である。王家の軍と言えども、その指揮官達の一人一人までが、丞相ニコのように頭が良く、優れた観察眼と静かな心を持っているわけではないらしい。

 イリヤ。

 森が切れ、湿地帯に入るとき、ある一定の道筋を取った。その頃には、本隊のうちの一部から騎馬隊が繰り出され、イリヤらを追う数百の歩兵の後ろに付いている。それらの一団が差し掛かろうとする湿地には、一晩かけて、木の葉や土が被せられている。

 イリヤはなおも駆ける。彼らの駆ける道には板が敷かれていて、そこだけは普通に駆けることが出来たのだ。

 追い縋る歩兵が、湿地に入った。彼らは狂乱の中にいるから、はじめ、木の葉などを巧みに被せられたそこが湿地であると分からなかったらしい。次々と、ぬかるみに足を取られ、滑ったり転んだりしてゆく。転んだ者が後続の馬の蹄にかけられ、更に馬が転び、それがまた別の馬を巻き込み、瞬く間に泥にまみれた人間や馬が散らばった。

 鋭い声。女のものである。

 それを合図に、湿地の脇の茂みから人が湧き出るようにして現れ、樽のようなものが一斉に転がる人や馬の中に投げ込まれた。

 その数、数十。そのどれもに縄が付けられていて、縄には火が灯っている。

 そういうものを、泥にまみれる兵のうちで見たことがある者は少ない。それでも何人かはそれが何なのか知っている者がいたらしく、どこかで、あぶない、と声が上がった。

 同じ瞬間、轟音と閃光と熱炎が、彼らを包んだ。それは地を揺らし、泥を飛び散らせた。

「凄いな」

 イリヤと別れて森の中を駆け抜けてきたペトロが、まだ整わぬ息を吐きながら、ベアトリーシャに声をかけた。彼女は、ザハールの隊から切り離され、数十人だけを連れて夜が開ける前から出来たての爆薬を持ってここに伏せていた。凄いな、というペトロの感想に対しては何も答えず、北西の方、森を見た。

 一見、木々が並んでいるだけのようにも見えるが、それらはすぐにサヴェフの隊に姿を変えた。

 爆炎を免れた者は、敵のうちの三分の二と言ったところか。馬は今の音で驚き、全て使い物にならなくなっている。それを、サヴェフは冷静に確かめた。確かめて、抜剣する。

「――私に、続け!」

 言うや否や、湿地の上に張り渡された板の上を、驚くほどの速さで渡ってゆく。あとに続く彼の隊の者も、同じようにした。このときの湿地を上から見ることが出来れば、板を踏んで駆ける人が蜘蛛の巣のように広がってゆくのが見えただろう。

 湿地を渡り切ると同時に、跳躍。

 着地と同時に、一人を斬った。

 視線の先に、王家の軍の旗。

 その真下で暴れる馬を抑えようとしている者に向かって、叫んだ。

「我が名は、サヴェフ。今より、貴殿の首を、もらい受けにゆく」

 それに、相手は答えた。

「ちょこざいな。賊の分際で、我らに歯向かうとは。正気とは思えぬわ」

 それをサヴェフは聴いて、傍らで剣を握り締めて震えているジーンの方を見た。ジーンは、黙って頷いた。

 サヴェフが、また駆け出す。吹き飛び、半分黒焦げになった人間を飛び越え、敵の中へ。それに、また人が続く。

 サヴェフと言えば、智将としてのイメージが強いが、個人の武も相当なものである。軍が大きくなるにつれ、それを発揮する機会は別の者に譲ることが多くなるが、彼は武術大会でヴィールヒと肩を並べるほどの腕前なのである。

 それが、このとき、存分に振るわれた。

 数百と言っても、心理的にはもっと多く感じる。

 腕だけではなく、その中に突き入ってゆく胆力は並々ならぬものである。一人斬り、二人突き、三人、四人と薙ぎ払い、混乱する敵を次々と倒してゆく。その姿を見て、あとに続く者も勇奮した。サヴェフの隊が一個の獣となり、王家の軍を圧倒してゆく。

 ジーンは、湿地を背に、それを見ていた。彼は、一歩も動いていない。臆したのではない。臆したと言うならば、彼は初めから震えてばかりである。

 彼には、別の役目があった。

 倒れている軍の兵から鎧、兜を素早く剥ぎ取り、自ら身に付けた。そして乗り手を失った馬の一頭に目を付け、それに飛び乗った。馬に乗れないわけではないが、どこかぎこちない。それでも、激しく馬腹を蹴り、疾駆させた。

「分が悪い。退け!退け!」

 それは、王家の軍の指揮官の声だった。ジーンが、先程聴いた指揮官の声を真似ながら、馬のたてがみにしがみ付くようにして駆け回り、叫んだ。その狼狽っぷりは見事としか言いようがなく——実際、ジーンはこのとき小便のみならず、大便まで漏らしていたと史記にはある——、王家の軍の者は、それが自らの部隊長であると思い込んだ。そうなると、軍は脆い。誰もが、混乱から逃れようと、我先にとその場から逃げ出してゆく。

「待て。逃げるな。待て」

 と本当の指揮官が叫んでも、もう遅い。見る間に彼を守る人の壁は剥がれ、丸裸になった。

 はっとして、前を見た。

 そこに、サヴェフがいた。

 眼を細めれば、その目鼻立ちまでも分かるほどの距離である。

 べっとりと返り血の付いた金色の髪を朝陽に輝かせ、サヴェフは立っていた。

 右手には、愛用の剣。

 それが、すっと上がる。

 その背後には、粗末なものを着、思い思いの武器を持った賊ども。

 粗末でも剣や槍ならまだいいが、中には農具のようなものを持っている者もあった。

「こんな奴らに」

 指揮官は、二月の風に汗を流した。

「こんな、奴らに——」

 やわらかい土を踏んで、サヴェフが駆けた。

 速い。

 指揮官も、馬腹を蹴った。

 互いに、距離を詰めてゆく。

 サヴェフ。何を思うのか。

 剣先が、地を舐めるようにして下がった。

 冷たい朝の空に、白い息が流れる。

 跳躍。


 それは、さながら——


 わっと声を上げる森の賊の仲間の視線を浴びながら、首の無くなった指揮官の死骸から鎧を剥ぎ取る。それを身に付けながら、

「各々、死体から鎧と、武器を奪え。馬に乗れる者は、馬もだ」

 と指示をした。皆、同じようにした。

 そこで、サヴェフもまた、気付いた。

 自らの策と武で積み上げた、数百の死骸に。

 それは、彼が今まで体験したことのあるどの戦いとも違った。

 これが、戦い。

 飛ばした指揮官の首から兜を剥ぎ取るとき、ほんの一瞬、手を止めた。

 サヴェフを睨むようにして、くわっと眼を開いたままの指揮官の首。

「——恨むなら、恨め。私は、私の中の声に従ったのだ」

 そう言って、兜の無くなった首を、泥の中に放り捨てた。

 暫くして、鎧、兜、武器、そして馬を備えたが出来上がった。

「ゆくぞ。西だ」

 そう号令し、イリヤが飛び出して来た敵の本陣の方へ。



 その本陣は、大変な騒ぎになっている。敵が森から飛び出し、軽率な指揮官がそれを追ったまま戻らぬ。ニコの指示で騎馬隊を一隊繰り出したが、そのあと、ずどん、と地を揺らす音と、東の方に黒煙が上がるのが見えた。

 何が起こったのか、とザンチノなどは物見を出そうと声を荒げたが、ニコはそれを制止した。

「要らぬ」

「なにゆえ。何かが、起こっているのですぞ」

「東は、湿地であったな」

 ニコは、この辺りの地図を思い出した。

「確か、そのはず」

「罠に、嵌められたのだ」

「罠ですと」

「今更、救援を出しても、間に合うまい」

「しかし」

「仮に無事であったとしても、あの隊は捨てる」

 救援には、ゆかぬと言う。

 その理由が、今、ここに迫ろうとしている。と素早く回転するニコの頭が告げていた。

「やるぞ、ザンチノ」

 それが、ニコが本隊を動かすときの号令であることを、この古くからの側近は知っている。しかし、どこに向かって動かすと言うのか。

「正面だ」

 とニコは、ザンチノの思考を読んで指示を補足した。

「正面——」

 ザンチノは、はっとして森を遠望した。

 正面の森。鳥の群れが、ぱっと飛び上がり、寒い空に消えてゆくのが見えた。

「来るぞ」

 ニコは、寒いと感じているのか、両手を擦り合わせながら、白い息を吐いた。

 サヴェフらが寒さを感じるいとまも無かったことを思えば、この若い天才は戦いに慣れている。

 その経験と直感が、巨大なウラガーンの接近を察知している。

 森が、騒がしい。

 いよいよである。


 森が、動いた。

 そう見えた。

 それは、歩兵と騎馬の混合部隊であった。

 大した数ではない。

 歩兵が、騎馬の通り道を開けるため、両側に動いた。その動きもばらばらで、ろくな調練も積んでいないものとニコは見た。

 歩兵が百五十、騎馬が百、とその数を素早く目で数える。

 大した数でもないし、練度も低い。

 しかし、ニコは、自らの額から汗が流れるのを感じた。

 僅かな数の軍。しかし、それが放つ気は、並のものではない。

 ニコは、一度天を仰ぎ、両手を組んだ。寒いからではない。大精霊に祈るとき、このナシーヤの人が普通に行う動作である。

 ニコが大精霊に祈るならば、向かい合うあの雑な軍は、ウラガーンでなくてはならない。

 その龍が、一度、吠えた。

 きらりと光るのは、指揮官の剣か。


 ザハール。

 東の方の爆音を合図に、森を進んで来たのだ。

 彼の役目は、単純である。

 王家の軍に、正面から突きかかること。

 三千ほどもある、この国で最も練度の高い軍に、僅かな数で。数十人は切り離してベアトリーシャと共に東にやったから、ここにいるのは二百余りでしかない。

 それを、王家の軍にぶつけるのだ。

 正気の沙汰とは思えぬ。

 だが、これは、必要な儀式であった。ここに集まる者が、ただの賊ではなく、志と目的を持った軍であることを宣言するために、必要であったのだ。

 ザハールは、自らその役目を買って出た。

「俺の後ろに続け。そうすれば、死なぬ。お前たちの未来ゆくさきが、そこにある。しかし、俺の前には出るな。そうすれば、たちまち死ぬ。俺が、境だ。生と死の」

 そう、自隊に声をかけた。皆、眼を血走らせ、唾を飲み込んだ。

「まず、見ていろ。どうやって戦うのかを。それが見えたら、追って来い」

 馬の上から振り返り、少し笑った。

「ゆく」

 短い言葉を残して、ザハールは森で飼っていたうちで最も体格がよく気性の荒い漆黒の馬——古い言葉で黒、を意味するスィヤフと名付けていた——の腹を蹴り、駆け出した。

 革を固めて作られた粗末な鎧と兜。あまり耐久性は高くなく、いかにも賊の持ち物というものである。しかし、腰には、涙の剣。

 両耳を、風が通り過ぎる。その冷たさが、耳朶みみたぶを切り取ってゆくようであった。

 それよりも冷たいのは、剣の光。

 馬上、両手を離し、それを抜いた。


「あいつ、一騎で来るぞ」

「狂っているのか、森の賊は」

 前線では、王家の軍の兵が、そこここで声を上げている。ザハールを指差し、笑う者もあった。

 しかし、それが見る間に近づいてくると、誰も笑う者は無くなった。粗末な兜から流れる金色の髪。と、明け方の空のような青い瞳。

 それが、光った。

 同時に、剣も。

 前線の兵は、どういうわけか、この一騎で突っ込んで来た狂人を畏れた。

 そういう生き物を、彼らは、このとき始めて見たのだ。

 咆哮。

 乾いた青空に、それは立ち昇った。

 まさしく、ウラガーン

 あっと思ったときには、数人が吹き飛ばされ、死骸になっている。

 そのままザハールはぐいぐいと押してゆき、次々に敵を屠る。彼の駆るスィヤフも相当に気が荒いらしく、敵などまるではじめから存在していないかのようにまっすぐに駆けている。

 その背後から、狂乱の声を上げる、彼の軍。

 騎馬も歩兵もなく、一斉に駆け出して来た。

「なんだ、こいつらは!」

 王家の軍が、畏れを抱いた。

 無理もない。

 彼らは、このとき、人ではなかったからだ。

 更に、東からも軍。森の賊の新手かと思われたが、その旗、兵装ともに先ほど勝手に駆け出した一団であった。泥にまみれ、数も減っているから、やはり東で何かがあったことは間違いないらしい。

 ニコは、それを陣に収容させるよう命じた。正面の森の賊の圧力が、考えられぬほど強い。南方の騎馬民族でもこれほど激しい突撃をせぬ。とにかく、隊形を整えなければならない。戦いが終われば、独断専攻を行った指揮官の首は跳ねるつもりであった。

 ニコの命を受け、陣の東側が空いた。そこに、戻ってきた軍が収容されてゆく。

 さらに混乱。

「なんだ」

 傍らのザンチノが、驚いている。

「陣を、閉じさせらろ」

「なにゆえ」

「今東で取り込んでいるのは、味方ではない」

「味方ではない?」

「東に向かった隊は、一人残らず死んだらしい」

「では、今東に戻ってきたのは——」

 森の賊である。その兵装を奪い、姿を偽ったのだ。まさか、陣に入れろと叫ぶ指揮官の声まで真似ているとは思わぬが。

「これは、まずいな」

 ニコは、唇を噛んだ。東の圧力は、陣を素早く閉じたことで回避出来る。しかし、そこに敵がいれば、陣全体を回転させるようにして正面の騎馬隊の運動を殺し、集団を崩してゆくことが出来ない。こうしている間にも、先頭を狂ったように駆ける者は、きりのようにどんどん陣に穴を穿ち、あとに続く者がそれを広げている。広がっているのは、陣だけではない。兵一人一人の心にある、畏れの気持ちである。


 天にとぐろを巻き、雨を降らせ、大精霊に戦いを挑む龍の神を嫌う者は多いが、それは畏れのためである。

 それがそのまま姿を持ち、今、暴れ狂っている。

 どこからともなく吹く風と共に。

 史記には、この四三二年二月の戦いは、はじめ好天であったが、東高くなるにつれ雲が多くなり、戦いの終わる昼頃には、激しい雨になっていたと記されている。

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