第5話 料理回

 やっぱり料理回 大激怒は次回 お待たせしてすみません

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「いやー狩ったねー。」

「お前はよくそんな元気でいられるな。」


 結局俺達は夕方までジャイアントトードを狩った。




「わぁ、こんなに大きい屋敷どうやって手に入れたのさ。」

「いやなんだ、チョットな · · · · · · 。」

「僕、こんなに大きな屋敷に入るの久し振りだよ · · · 。」



 俺達は屋敷に入るとすぐにだらけた。レイもはじめこそ緊張していたが、今では緊張もほぐれて料理をしているほどだ。いや、なんでやってるのか知らんが。

 しばらく経つと、レイが食卓に料理を並べ始めた。


「ジァイアントトードの甘辛唐揚げとフレイムリザードのカレー風唐揚げ出来たよー。」


 食卓に山盛りの二種類の唐揚げとほかほかのどんぶり御飯が並べられた。

 俺は食卓から香る唐揚げの匂いに、たまらず食卓へ向かった。


 テーブルにつくとすぐさま唐揚げにかぶりついた。カレー風唐揚げにがぶりと噛みつくと、たまらないカレーの匂いとザクッとした食感、あるれ出る肉汁、ずっしりとした噛みごたえで、少し硬い気がするが、アゴはまるで独立した生き物のように噛むことを止めなかった。

 ほかほかの御飯にもよく合うが、むしろこれだけ食べても良い感じだ。

 ついついカレー風唐揚げに手が伸びてしまうがそれをぐっと堪えて(もうすでに三個食べたが)甘辛唐揚げの方に手を伸ばす。

 甘辛唐揚げにはタレがかかっていて、どんな味がするのだろうと楽しみでならない。

 甘辛唐揚げに噛みつくと、想定していなかったカリッとした歯ごたえに驚く。と思ったら今度は甘さ強めの甘辛ダレが舌を襲う。しかし、甘すぎなく、俺にはちょうどいい甘さだった。めくみんもいるからこのくらいがちょうどいいだろう。

 甘辛唐揚げはタレがたっぷりとかかっているのに、俺がカレー風唐揚げを食べていて少し時間が経っていて、しかも衣もフレイムリザードの唐揚げより薄いのに、カリッとした食感を保っている。⋅ ⋅ ⋅ ⋅ ⋅ すげえ。

 こっちはフレイムリザードの唐揚げと違ってとても御飯が進む味だ。レイが御飯をどんぶりに入れた理由がわかった。

 おかわりをしようとしたら既にほかほかの御飯が入ったどんぶりが置いてあった。恐らく御飯の残りから時間を推測したのだろう。気が利く奴だ。


 それから俺達は皿の上にある唐揚げが無くなるまで食べた。


「いやー、それにしても食ったなぁ。」


 俺は食べ過ぎてぱんぱんになった腹をだらしなく出しながらそう言った。


「皆が食べる様子を見て食べる量を調節したんだけど、どうだった?」

「ちょうど良かったよ。」


 なるほど、アイテムボックスの中だと時間が経過しないと言っていたから、多く作って少しずつ追加していたのか。

 俺は美味しい御飯を食べてふんわりとした頭でそう思った。

 するどダクネスが不思議そうにレイに尋ねた。


「しかし、さっきの甘辛唐揚げはどこかで食べたような ⋅ ⋅ ⋅ 。レイはどこで料理を習ったんだ?」

「僕?僕は元々料理上手かったよ。でも、ダクネスの言う通り、さっきの甘辛唐揚げはこっちの世界の似た料理を参考にしてるよ。」

「ふむ ⋅ ⋅ ⋅ そうか。」


 ダクネスはとりあえずそれで納得したのか

、それ以上尋ねなかった。

 にしても似た料理なんてあったか?

 なんて思いながらだらけていると(アクアとめくみんもだらけている。めぐみんなんてソファーで横になっている)、突然扉を蹴破る様な音がした。



ーーーーーー



ちなみにカズマは勘違いしていますが、「皆の食べる様子を見て」という発言の意味は皆がギルドで料理を食べる様子を見ていたということです。

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