南米 その①ペルー
今回はペルーの民族衣装についてです。ペルーといったらマチュピチュとリャマとアルパカとポンチョですよね。一度でいいからリャマとアルパカの毛に触ってみたい、と思っている人はきっと沢山いるでしょう。ペルーではこれらの二種に加え、ビクーニャという近縁の動物の毛が利用されています。ビクーニャはペルーの国章に描かれている動物でもあります。ビクーニャの毛は手触りも光沢も優れているため、最高の繊維と呼ばれることもあります。しかし極めて細く、また一度に刈り取れる量がごく僅かであるため、非常に高価です。
現在のペルーの人口構成は歴史を反映し複雑です。が、伝統的な服装といえばインカ帝国を建てた民族でもあるケチュア人のものでしょう。が、ケチュア人の衣服も、特に男性の場合はほぼほぼヨーロッパ化されているのだそうです。が、数少ない非ヨーロッパ的なアイテムであるポンチョは、男性の必需品でもあります。ポンチョは前述の動物の毛から織られています。大きさは丈65cm×幅156cmほどで、防寒具として頭から被って着用する他、毛布の代わりにもなります。また、ケチュア人が暮らしているのは標高が高く 気候が厳しい土地であるため、年齢を問わず耳覆いが付いた毛糸の帽子・チュエが欠かせません。そしてチュエの上に、山高帽を被ったり、牛皮製のヘルメットを被ったりするのです。
ケチュア人の女性の服装がヨーロッパ化されているのは前述の通りです。ケチュア人女性の一般的な服装は
ケチュア人の女性が被る帽子は、ヨーロッパの影響によるものだと考えられています。しかし「なぜ被るのか」という点においては曖昧な部分があるのです。日よけもしくは雨よけのためなのか。はたまた単に装飾性を求めてなのか。ただ、村などの各々の共同体ごとに、それぞれ独自の帽子が被られているのも事実です。そのため帽子の型や色によって、着用者がどの村の者か判別できるのだとか。
今回はこのままでは文字数的に寂しい気がするので、以下でベトナム風豚の角煮「ティッ・コー・チュン」について話していきます。ペルーのじゃなくてもいいからせめて南米の伝統料理の話をしろよ、と思われた方もいるでしょう。でも私が南米の料理については何も知らないも同然なので、仕方がないのですね。でも、メキシコにはポソレというアステカ帝国時代から食べられていた、美味しそうなスープがあります。
アステカ帝国時代のポソレは具として人肉が入っていたのですが、現代のポソレ は人肉の代用として豚肉で作られているので(鶏肉で作るものもあります)、メキシコに行く機会がある方はぜひ召し上がってみてください。ちなみに豚肉が人肉の代わりに使われるようになったのは「味が似ているから」だそうです。
話をベトナムの豚の角煮に戻しますね。「ティッ・コー・チュン」はベトナムの料理らしく、味付けにニョクマムと、あとニンニクとココナッツを使います。ココナッツについては、私が持っているレシピではココナッツミルク(パウダー状でもOK)を使用しますが、ココナッツジュースを使うレシピもあるようです。最近読んだ東南アジアの食文化の本には、ベトナム南部ではココナッツのジュースが料理に使われるという記述があったので、ココナッツジュースを使うのが本来のレシピなのかもしれません。でもココナッツミルクでも美味しく作れるのは私が保証します!
ココナッツとニョクマムとニンニク。大抵の日本人にとっては想像もできない組み合わせでしょうが、非常に美味しいです。最高です。白米が進む。使用する肉は豚のバラ肉ですが(ゆで卵も入れます)、鶏肉でも美味しく作れるような気がします。というかココナッツとニョクマムとニンニクが力を合わせれば、どんな肉でも絶品になるような気さえします。なので気になる方は、ぜひレシピを検索して作ってみてくださいね。
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