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殺人の反応の補足」への応援コメント

  • なるほど、「何も感じなかった」か。これは前のところでコメントさせて頂いた狩猟民族のところにも接続できそうですね。それこそ「人を狩る」が常態であればそんなもの、になりそうですし。とはいえなかなかその心理は図り切り難い……

    それにしても、ベトナム戦争に限らず世界情勢の本を読むとつくづく欧米の動きに乾いた笑いしか浮かびませんね。なんでそれを正義と思い込めるのか……

    作者からの返信

    思わぬ形で答えを見つけられて、私もとても嬉しいです(σ*´∀`)←いや、お前は最初からこの答えにたどり着いとけよ、という感じですが(笑) ……私の記憶力のヤバさはともかく、物心つく前から「部族の仲間以外の奴らは殺しても大丈夫」という価値観の中にいると、成長してもその価値観を疑いもしないでしょうしね。
    でも、不慮の事故などで仲間を死なせたりしたら、どんな反応をするんでしょうね。この場合には、我々が人を殺してしまった場合と似た心理が観察できるのかも?

    近現代の歴史を学ぶと、欧米の「私たち優等な白人が、下等な有色人種のために動いてあげます」ムーブが鼻につきますよね! 私は勝手に植民地主義に近いものを嗅ぎとり、反吐がでるなあ~、と思っています(*´▽`*)

  • これは私自身が零戦が好きで一時期調べていたことがあるので空戦の情報で培われた偏ったイメージだと思うんですけど。
    日米の戦争ってアメリカは上から下までみんな「悪い日本兵をやっつけて善良なアメリカ人を守る」という良くも悪くも正義の心でやっていたイメージがあります。対してベトナム戦争は最後何の正義もなく終わった感じだから残る禍根が大きそうですね。
    アメリカ人って”正義のヒーロー”が大好きですよね。私は昔はそれがすごく独善的に感じられて嫌いだったんですが、最近年を取って「人間ってたまにそういう綺麗事も必要な時あるよな」と思うようになってきました……。正義とは世界を二項対立で捉えたい年寄りのロマンなのかもしれません。

    作者からの返信

    まさしくそれなんですよしゃしゃさん~!!! 『戦争における「人殺し」の心理学』でも、ベトナム戦争は様々な意味で多大な犠牲を払った(手榴弾を持った少年兵をやむを得ず狙撃したら手榴弾が爆発し少年は肉片になったとか、覚悟を決めていてもメンタルがベコベコになりそうなエピソードが満載でした)のに結局目的を達成できず、自分たちに感謝してくれる他国民もいないというのもまた、帰還兵の苦しみの一つなのだそうです。それに、アメリカは「自分たちは正義の心で、誰かを救うためにやっている」というのが好きというのには、全私が首がちぎれる勢いで頷いております。

    性暴力の回で触れた「兵士とセックス」という本で述べられていたことなのですが、第二次世界大戦時のアメリカはフランスに上陸するにあたって「自分たちは強くて勇敢な正義のヒーローですよ!」というイメージ戦略を非常に狡猾に行ったんですよ。そして、末端の兵士たち自身にすらそう信じ込ませたのです。その結果何が起こったかは既に述べた通りなのですが、どこからどう考えても白人兵が起こしたレイプ事件の犯人を黒人兵だと決めつけて処刑するとか、吐き気がするようなことを色々行っていたようです。
    ちなみに私は、「兵士とセックス」の「フランスの売春婦になぜ売春するのかとアメリカ兵が尋ねたら、金のためだと答えられ唖然とした。その兵士は、フランスはアメリカに感謝しているからだろうと考えていたから」というエピソードを読んで、おめでたさに乾いた笑いを抑えきれなかったです。

    私も、何だかんだで綺麗事はこの世に必要だと思っています。たとえ正しくともオブラートに包まないと受け入れられないことって、多々ありますよね。ですが、アメリカは「強い・正義のアメリカ」にこだわり過ぎて自分自身を苛んでいるように感じてしまうことがあります。アフガニスタンへの派兵とか、アメリカが喪った兵士たちの命に見合うものを得られたようには、私には思えないのです……。

    編集済
  • ベトナム戦争は帰還兵にとってはとても辛いことだったことは間違いありませんが、美化された世界大戦と違って、リアルな戦争の実体を国民が知ることでアメリカ社会にとっては良い方向に向かったのではと思います。

    作者からの返信

    明弓さんはそのように考えられますか? 私は全くの逆で、ベトナム戦争はアメリカ社会には負の影響しか与えなかったと考えます。

    まず、国家の命令に従って戦っただけの兵士が、どんな理由であれ誹謗中傷に晒され唾を吐きかけられるなんてことはあってはならなかったと考えます。赤子殺しの罵声は戦争を行うと決めた大統領やその他の上層部だけが受け、国としては帰還兵を守るために動くべきだったはずだと思うのです。

    また、これまで述べてきたようにベトナム帰還兵には心を病んでしまった方が沢山います。そのような人を親として育たなければならなかった誰かの苦しみ、明弓さんは想像できますか? 虐待は連鎖することがあります。つまり、苦しむのは当事者やその子供だけではなく、孫や曾孫もかもしれないのです。私は母親から普通の子供が良かっただのと言われながら育ったので、これに勝るだろう心の痛みを誰かが味わうことを「良かった」なんて、到底思えません。