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2022年4月16日 17:35
なるほど、六十日ぐらいで戦闘ができなくなると考えると、攻城戦の現実的な継続期間を設定できそうですね。まあ現実の攻城戦は援軍が来ないとか食糧が尽きたとかで数日で開城することが多いけど、一年とか籠城するのはいったいどういう状況なんだっていう……。あと米子先生、よかったら精神病質者についてもご講義をしていただけたら……! 私も自分でちょろちょろ調べてるんですけど……米子先生の見解?を拝読したいです……! 米子さんの作品こういう人結構いそうなイメージです!
作者からの返信
えへへ、しゃしゃさんのお役に立てたようで何よりです。今回述べたのはあくまで「戦い続けるように強いられた」場合で、援軍が来るなどしてそれこそ第一次大戦中のイギリス兵のように交代・休憩が可能なら、兵士のメンタルももっと保つと思います(*´▽`*) でも、援軍が来る可能性は皆無・ここで戦いを諦めたら間違いなく敗北という状況下に置かれたら――士気と環境によっては、六十日も保たないのかもしれませんんね。それこそベトナム戦争時のアメリカ兵のように、どこから敵がやってくるかも分からない、完全なる異郷で、何日も命の危機に晒されつづけたら……。歴史上の攻城戦だと、城塞都市カルカソンヌ(フランスの世界遺産で、南西部の都市カルカソンヌのうち、城壁に囲まれた部分のこと)は、カール大帝に包囲されても六年持ちこたえ、ついに勝利したのだとか。なお、この籠城戦の指揮を執ったのは未亡人となっていた公妃カルカスで、カルカソンヌとは「カルカスが鐘を鳴らしている」を意味しているのだそうです。また、十七世紀のヴェネツィア領クレタのカンディア戦争では、首府カンディアがなんと二十四年も包囲されていたのだそうです。だからある程度食糧の備蓄や自給自足が可能な規模の城や場所でなら、年単位での籠城も可能だったんでしょうね。興味深い!精神病質者――つまりサイコパスについては、私もいつか専門の本を読んでみたいと思ってもう数年になります。またこの分野の研究は日進月歩なので、一旦本を読んで満足しても、後日大発見があるかもしれないので、油断はできないとたまに考えております。ただ、サイコパスの人はそうでない人と比較して、脳の構造から違っているそうです。サイコパスの人の脳は、情動にかかわる認知を司る部分の活動は低下しているけれど、理性的(冷酷)な認知を司る部分はそうではない。だから良心の呵責を覚えずに他人に対して酷いことができる。また遺伝的な変異も関係しているようです。悲しいことに、脳の機能は遺伝に左右される面が大きいのです。ただ、性格とは遺伝と環境の相互作用で決まるものですから、サイコパスになりやすい素質をもっていても、温かい環境で育てばサイコパスにはならないか、なったとしても快楽殺人鬼にはならないかもしれない。一方、サイコパスになる素質を持たない子でも、劣悪な環境で育てば笑いながら人を殺すようになるのかもしれない。また、サイコパスになる素質を持つ子が、虐待や犯罪が日常的な環境で育ったら、とんでもない怪物になるのかもしれない。一方、どんなに恵まれた環境で育っても、生まれ持った脳の構造によっては化物にしかならないのかもしれない。私自身はこんなイメージで作中の悪を登場させております❤ 某ロリコンの変態は、四番目のパターンですね。性善説を鼻で笑うスタイルを貫いております(笑)
なるほど、六十日ぐらいで戦闘ができなくなると考えると、攻城戦の現実的な継続期間を設定できそうですね。まあ現実の攻城戦は援軍が来ないとか食糧が尽きたとかで数日で開城することが多いけど、一年とか籠城するのはいったいどういう状況なんだっていう……。
あと米子先生、よかったら精神病質者についてもご講義をしていただけたら……! 私も自分でちょろちょろ調べてるんですけど……米子先生の見解?を拝読したいです……! 米子さんの作品こういう人結構いそうなイメージです!
作者からの返信
えへへ、しゃしゃさんのお役に立てたようで何よりです。今回述べたのはあくまで「戦い続けるように強いられた」場合で、援軍が来るなどしてそれこそ第一次大戦中のイギリス兵のように交代・休憩が可能なら、兵士のメンタルももっと保つと思います(*´▽`*) でも、援軍が来る可能性は皆無・ここで戦いを諦めたら間違いなく敗北という状況下に置かれたら――士気と環境によっては、六十日も保たないのかもしれませんんね。それこそベトナム戦争時のアメリカ兵のように、どこから敵がやってくるかも分からない、完全なる異郷で、何日も命の危機に晒されつづけたら……。
歴史上の攻城戦だと、城塞都市カルカソンヌ(フランスの世界遺産で、南西部の都市カルカソンヌのうち、城壁に囲まれた部分のこと)は、カール大帝に包囲されても六年持ちこたえ、ついに勝利したのだとか。なお、この籠城戦の指揮を執ったのは未亡人となっていた公妃カルカスで、カルカソンヌとは「カルカスが鐘を鳴らしている」を意味しているのだそうです。
また、十七世紀のヴェネツィア領クレタのカンディア戦争では、首府カンディアがなんと二十四年も包囲されていたのだそうです。だからある程度食糧の備蓄や自給自足が可能な規模の城や場所でなら、年単位での籠城も可能だったんでしょうね。興味深い!
精神病質者――つまりサイコパスについては、私もいつか専門の本を読んでみたいと思ってもう数年になります。またこの分野の研究は日進月歩なので、一旦本を読んで満足しても、後日大発見があるかもしれないので、油断はできないとたまに考えております。
ただ、サイコパスの人はそうでない人と比較して、脳の構造から違っているそうです。サイコパスの人の脳は、情動にかかわる認知を司る部分の活動は低下しているけれど、理性的(冷酷)な認知を司る部分はそうではない。だから良心の呵責を覚えずに他人に対して酷いことができる。また遺伝的な変異も関係しているようです。悲しいことに、脳の機能は遺伝に左右される面が大きいのです。
ただ、性格とは遺伝と環境の相互作用で決まるものですから、サイコパスになりやすい素質をもっていても、温かい環境で育てばサイコパスにはならないか、なったとしても快楽殺人鬼にはならないかもしれない。一方、サイコパスになる素質を持たない子でも、劣悪な環境で育てば笑いながら人を殺すようになるのかもしれない。
また、サイコパスになる素質を持つ子が、虐待や犯罪が日常的な環境で育ったら、とんでもない怪物になるのかもしれない。一方、どんなに恵まれた環境で育っても、生まれ持った脳の構造によっては化物にしかならないのかもしれない。私自身はこんなイメージで作中の悪を登場させております❤ 某ロリコンの変態は、四番目のパターンですね。性善説を鼻で笑うスタイルを貫いております(笑)