避諱のならわしめちゃくちゃ大変じゃないですか!? 絶対地名とかいっぱい変わってる!!
李世民が名君であることが見え隠れしますね。確かに世と民が禁止されたら日常生活ままならないですよね……(笑)
作者からの返信
避諱によって呼称が変わったもの、むしろ現代では元の名称より、変更後の名前の方が定着しているぐらい、沢山ありますよ! たとえば漢を立てた劉邦の諱「邦」を含む「相邦」というポストは、「相国」という名称に変更されて、漢以降も元に戻されなかったそうです。あと、避諱は在位中の皇帝のみならず、同じ王朝の歴代皇帝の諱も使用してはならない、とされていたのらしいので大変だったでしょうね(笑)
なお、李世民がせっかく詔を出したのに、唐代では「世」と「民」は公の場ではやっぱり使えなかったそうです。つまり李世民の治世から唐が滅びるまでの約三百年間、「世」と「民」を公文書で使えなかったのですから、当時のお役人はさぞかし苦労したでしょうね~(ゲス顔)
確かに、李世民で避諱をしたら……行政文書が作れなくなるレベルですね(苦笑)
呼び名って、その社会ごとに色々決まりごとがあるので、難しそうですよね……(><)
作者からの返信
私はだから、「どうして李世民の親はこんな簡単でよく使う漢字の名前付けたん?」と思っていたのですが、そういえば李世民が生まれた時はまだ唐は始まっていませんでした(笑)
今回補足(←長すぎる補足ですね……)で語ったように、中国には複雑な名前に関するルールがあったのですが、「エライ人、もしくは神の名前をみだりに読んではいけない」「名前を知られたら力を失う」という伝説は世界中に結構あるので、名前を大切にするというのは人類共通の思想なのかもしれませんね。それに、今回取り上げた中国の名前のルールは、創作で取り上げるには少し面倒だけど、作中できちんと説明していれば「登場人物Aが、Bを姓+官命から字で呼ぶようになったし、Bもそれを嫌がっていないようである」→「AとBが以前よりも親しくなった!?」というようなことをうまい具合に仄めかすことができるので、オイシイなあと思っております。
『避諱』って、なんとめんどうなことを思いますが、いつの時代のものかわからない古墳を発掘した時、出土した木簡や竹簡を読んで、使われていない字をみつけては、その時代を推測するのだそうです。長い年月を経て、『避諱』が意外なところで役にたっていました。(笑)
作者からの返信
避諱って、興味深いけれどほんと面倒な風習ですよね~。私は、「李世民は改名しろよ!」と思っちゃいました。唐代の文官の方々は、文書を作る時さぞかし苦労したでしょうね……。避諱は過去の人物の名前にまで及んだそうですから、出土した木簡とかの時代を推測する現代人にとっては大助かりでしょうが、当時の人々は叫びたくなる時もあったのでしょうね(笑)