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2022年3月10日 00:51 編集済
最近、山川三千子という人の『女官』という本を読みました。明治天皇の皇后に三年間、女官として仕えた人の手記です。華族出身でありながら、「このまま結婚するのはいや。世の中をみてみたい」と思い、家族の反対を押し切って、女官になったとか。皇太子だった大正天皇の誘惑からさりげなく逃げたような記述もあって。読んでいると、高位の女官は、いまでいうところ大企業に勤めるキャリアウーマンなのだなと、宮中で働く女性は皆、性奴隷という考え方がちょっと改まった、1冊でした。でも、日本の近代と古代中国では、事情が違うかも。私が若い頃は、江戸時代の大奥は中国の後宮に似て、女たちは飼い殺しで将軍の気まぐれで殺される恐ろしいところというイメージがあったのですが、いまのTVドラマでは、女の働く場所みたいな捉え方をしているような。時代とともに、イメージというものは変化するというか、作られるというか。ただ、山川三千子さんは宮中にいる三年の間、下働きの人たちの姿を見たこともなければ声を聞いたこともないと書いてあったので、身分の上下は、いまの私たちには想像できないほどに厳しいものがあったようです。
作者からの返信
山川三千子さんの「女官」は私も少し気になっていました。山川三千子さん、すごく勇気があって活動的な女性だったんですね。明治時代は文明開化の後で、一人か二人を……とかならばもみ消せるけれど、皇太子は宮中で働く女性に好き放題してもOKとかだったら、欧米諸国から非難されたりしますものね。マリア・ルーズ号事件とかありましたし。だから、明治以前と以降の宮中の女性を取り巻く環境は違っていたのではと私は考えているのですが、そもそも日本の後宮で働く女性は、中国の後宮で働く女性よりも自由なイメージがあります。和泉式部は「浮かれ女」と呼ばれたそうですし、紫式部の娘は女房として出仕している間に色々な男性と交際したそうですし。まあそもそも、彼女たちは記録に名を残した、他の名も無き女官たちとは違った存在だから、そう感じるだけかもしれませんが。明千香さんはどのようにお考えですか?
2019年4月14日 21:43
玄宗めっちゃいい皇帝みたいじゃないですか!! 理解がある!!そうやって解放されたのはほんの数人なんでしょうけど、ゼロじゃないだけ救われますね……
このころは!!! このころの玄宗はいい皇帝だったのです!!! 治世の前半は、名君と讃えられていたのです!!! だけど後半は……安史の乱、勃発☆ 国、荒れまくり☆このようにして解放されたのはほんの一部だけだろうけど、こういう話があれば、宮女たちも少しは希望を持てただろうから、後世の私たちも少し楽な気持ちになれますよね……。
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最近、山川三千子という人の『女官』という本を読みました。明治天皇の皇后に三年間、女官として仕えた人の手記です。華族出身でありながら、「このまま結婚するのはいや。世の中をみてみたい」と思い、家族の反対を押し切って、女官になったとか。皇太子だった大正天皇の誘惑からさりげなく逃げたような記述もあって。読んでいると、高位の女官は、いまでいうところ大企業に勤めるキャリアウーマンなのだなと、宮中で働く女性は皆、性奴隷という考え方がちょっと改まった、1冊でした。
でも、日本の近代と古代中国では、事情が違うかも。
私が若い頃は、江戸時代の大奥は中国の後宮に似て、女たちは飼い殺しで将軍の気まぐれで殺される恐ろしいところというイメージがあったのですが、いまのTVドラマでは、女の働く場所みたいな捉え方をしているような。時代とともに、イメージというものは変化するというか、作られるというか。
ただ、山川三千子さんは宮中にいる三年の間、下働きの人たちの姿を見たこともなければ声を聞いたこともないと書いてあったので、身分の上下は、いまの私たちには想像できないほどに厳しいものがあったようです。
作者からの返信
山川三千子さんの「女官」は私も少し気になっていました。山川三千子さん、すごく勇気があって活動的な女性だったんですね。
明治時代は文明開化の後で、一人か二人を……とかならばもみ消せるけれど、皇太子は宮中で働く女性に好き放題してもOKとかだったら、欧米諸国から非難されたりしますものね。マリア・ルーズ号事件とかありましたし。だから、明治以前と以降の宮中の女性を取り巻く環境は違っていたのではと私は考えているのですが、そもそも日本の後宮で働く女性は、中国の後宮で働く女性よりも自由なイメージがあります。和泉式部は「浮かれ女」と呼ばれたそうですし、紫式部の娘は女房として出仕している間に色々な男性と交際したそうですし。まあそもそも、彼女たちは記録に名を残した、他の名も無き女官たちとは違った存在だから、そう感じるだけかもしれませんが。明千香さんはどのようにお考えですか?