編集済
西洋では、気絶するほどに、締めつけるコルセットがありました。今でも、女性の割礼とかありますね。現代だと、足を痛めるハイヒールでしょうか。それぞれに女性の女としての価値を高めて、結婚の時に有利だそうです。それで、意外や意外、男が望んでいるというよりも、女(保護的立場)が女に強いる面もあるのだとか。本人も、自分の体を傷つけるほど大変なのだから、いい男が自分を選んで、そして大切にしてくれて当然と思えてくるらしい。
たぶん、足が小さいと可愛らしいからと、始まった纏足。たぶん、胸が大きいとセクシーから始まった、巨乳美容整形。とことんエスカレートしてしまう生物学的仕組みが、人間の脳には組み込まれているのではないかと思ったりします。
作者からの返信
明千香さん、ご高覧とコメントありがとうございます。
ハイヒールは現代の纏足とも言われていますよね。また、ハイヒールによって変形した足は実際に纏足された足と似たような形になるそうです。
定説によると纏足は五代十国時代の南唐の君主が足が細い女性を好んだことから始まり、北宋の時代から普及していったそうですが、当時の知識人が纏足にどういった論理付けをしていったのかが私は気になっています。
儒教的な価値観では親から貰った身体を傷つけるのは言語道断。もっとも、どんな状況でも駄目というものでもなく、親や君主のため、国のためといった名目があれば赦されていたし、称賛される場合もあったのですが(たとえば中国では人肉は薬になると信じられていたため、病気になった親のために自分の肉を切り取ってスープを作る子がいて、そういった行為は親孝行の極みとされて
いたのです)、纏足はどうあっても儒教的な価値観では赦されそうにない。纏足していない女性は結婚できない時代もあったのですが、儒教的な価値観ならば親に貰った身体を傷つけるぐらいならば一生独身を通せと説きそうなものなのに、実際は需要され、広まっていった。北宋を建てた趙氏は漢民族を自称していたものの実際はテュルク系だったそうですが、だったらなおさら漢民族の好感を得るべく儒教を押していきそうなのに。科挙が停止されたために儒学が停滞した元代はともかく、漢民族の王朝である明代をも越えてなされていた纏足。その裏に潜む思想の流れは、とても興味深いですよね!
オー桐生操さん! 纏足ってほんととんでもない風習ですよね。
「ワイルドスワン」で作者の祖母が纏足をした最後の世代らしく、祖母は毎晩足が痛みそれは苦しんでいたそうです。
男のナニのために一生痛みにたえるなんて、とんでもない話です。
作者からの返信
そもそも儒教では、親から貰った大切な身体はみだりに傷つけてはならないとしているのに、その方面からの制止が入らなかったことがおかしいですよね~。そのくせ、普段の生活では女に三従の教えとかを押し付けておいて、思想の面でも女を縛り付けていた。ゾッとしてしまいます。昔の纏足させられた女性は、もしも纏足をしなくても結婚できるなら纏足なんかしなかったでしょうし、思いっきり歩いたり走ったりしたかったでしょうにね……。
唐代の女性ですか!(わくわく)
中国史も気になっているんですけれども、逆に参考文献が多くてどれをどう手を出していいか困っておりまして……(><)
嬉しい&楽しみです~!ヾ(*´∀`*)ノ
作者からの返信
唐代の女性です(* ´ ▽ ` *)
中国史に関する本を読んだのはほとんど初めてだけど、頑張ってまとめますのでよろしくお願いします(^o^ゞ
がんばるでぇ~~~!!!
纏足の楽しみ方、そんなのもあるんだ!!と思って感動しました。
匂いを嗅ぐ、は他の方の中華風作品で出てきて、確かに足洗うの大変そうだよな……と思ったり思わなかったり……。
作者からの返信
色々な愉しみ方があったんですよ~。これは小説の話ですが、清代末期ぐらいの、纏足をテーマにした話には、纏足の靴に箸を投げ入れて遊ぶとか(中国には壺に箸を入れるゲームがあったから、その派生かもしれません)、あとは纏足の靴に杯を入れて酒を飲むとか、そんな方法も紹介されていました!! もしかしたら実際にこういう風な遊びも行われていたのかもしれません。
纏足は洗う時は確かに大変そうですよね。まあ、きっと使用人に洗わせていたのでしょうが。ところで纏足は蒸れた臭いがたまらなくセクシーだと言われていたそうなので、中には夫の意向によって足を中々洗えなかった女性もいるかもしれませんね……。現代人にはなかなか理解しがたい趣味ですよね! ヨーロッパではワキガの臭いがセクシーだと言われているそうだから、それを考えれば理解できないこともないですが、セクシーなんでしょうか? こればっかりは嗅いだことがないから分かりませんね(笑)
編集済
唐朝って漢民族国家じゃなかったでしたっけ?
初代皇帝の李淵の確認できる祖先の頃から漢姓を名乗っているし、鮮卑族と交流が深いってだけであくまでルーツは漢人ですよ。
日本のウィキペディアとかだと異民族認定してとにかく漢民族であることを否定したがっている連中がいるけど、日本以外のウィキペディアや学説で執拗に異民族認定している国ってないですよ。
あるとしてもあくまで一説ってレベル。
作者からの返信
@wuuhaawuuさん、コメントとご指摘ありがとうございます(*^▽^*)
最近はそういう説になっているのですね!!! 私が今まで読んできた参考文献には鮮卑系と書かれていたのですが、思えば割と古めの本ですし……。また私自身、唐の文化には興味はあっても、唐代を治めた王朝の出自にはあまり興味がなかったので、最近の研究は正直ノーマークでした。正直難しそうなので(笑) でもせっかくありがたいご指摘をいただいたので、李氏について勉強してみたいと思います。なので、@wuuhaawuuさんおススメの本や論文を教えていただけたら嬉しいです♥ よろしくお願いいたします<(_ _)>