王愷2  汰侈#とは   

王愷おうがい、あるひとがろくに服も着ず、

下着姿でうろうろしていたのにキレた。


このとき王愷、

宮廷に出仕することになっていた。

そこでこの人を連れ、

まるで迷路のような宮廷内に

置き去りにする!


「いいか、誰もアイツを

 助けるんじゃないぞ」


そう言い置きして。


そのひとは宮廷内を

あてどなくさまようこと数日、

間もなく飢え死にしてしまおうか、

という瀬戸際となり、

宮廷で出くわした人に救出された。




王君夫嘗責一人無服餘衵,因直內箸曲閤重閨裡,不聽人將出。遂饑經日,迷不知何處去。後因緣相為垂死,迺得出。


王君夫は嘗て一なる人の服無くして衵の餘れるを責め、內に直すに因りて曲閤重閨が裡に箸け、人の將に出でんとせるを聽さず。遂に饑うること日を經、迷いて何處に去けるかを知らず。後に緣に因りて相い死に垂んと為るに、迺ち出でるを得る。


(汰侈7)




いやだから無道って名前に変えろよこの編名

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