嵇康5 鳳は凡鳥に作る
親友の
呂安と、兄である
そんな二人、どれだけ仲が良かったのか。
それこそふと思い立ったときに、
いきなり車を用立てて、
千里の果てだろうが会いに行く、
という勢いであった、という。
あるとき呂安が嵆康の家まで
やってきたとき、たまたま嵆康が不在。
そこに出てきたのが
嵇康の兄、
呂安の来訪を知り、弟の客ならば、と
かれを招き入れようとした。
が、呂安。招きに応じない。
門に「鳳」とだけ書き、立ち去る。
む、よくわからんが、我らが家門を
祝福してくれたのかな?
そう思い、嵇喜は喜んだ、
……の、だが。
「鳳」って文字、分解すると
「凡」「鳥」になる、んですよねー。
嵇康與呂安善,每一相思,千里命駕。安後來,值康不在,喜出戶延之,不入。題門上作「鳳」字而去。喜不覺,猶以為欣。故作「鳳」字,凡鳥也。
嵇康と呂安は善く、一に相い思せるの每、千里を駕に命ず。安の後に來たるに、康の在らざるに值い、喜は戶を出で之に延ぶれど、入らず。門上に題し「鳳」字を作して去る。喜は覺らず、猶お以て欣と為す。故より「鳳」字を作したるは、凡鳥なり。
(簡傲4)
呂安
まぁこのエピソードを読むに相当性格悪いし、そりゃ敵も作るだろとしか思えない。
嵆喜
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