王羲之7 蘭亭集序のこと
蘭亭、と言う場所に集まった
世代も地位もばらばらの、
四十三名の名士たち。
彼らが春真っ盛りの川べりで、
詩を読み合った会。
ここで書かれた詩たちを
世に発表するにあたり、
王羲之が、序文を付けた。
この序文は、内容もさることながら、
書道の最高峰として君臨している。
そんな蘭亭序と同じような
性格の文章が、
西晋最盛期、その中でも特に
名声を博した人々が
集まって行われた詩会だ。
この詩会は一種の
伝説的なものになっており、
「あのようなものを開催してみたい」
と願う人も、結構いたようだ。
なので王羲之の蘭亭集序を
読んだ人々の中に
「これは金谷詩序にも匹敵するぞ!」
とコメントする人がいると聞き、
王羲之はひどく喜んだのだった。
王右軍得人以蘭亭集序方金谷詩序,又以已敵石崇,甚有欣色。
王右軍の蘭亭集の序を以て金谷詩の序と方べ、又た以て已に石崇に敵いたるとせる人を得る。甚だ欣色有り。
(企羡3)
このもう、一切の説明を放棄しやがってる潔さよ……w
さて、後日「名士編」を展開するにあたり、
なので、その人物をここでピックアップしておこう。
金谷会参加人物
蘭亭参加人物 四十三名
・二首以上書けた人物
王羲之、
・一首のみ書けた人物
・一首も書けずに酒飲まされた人たち
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