郗超5 王羲之の同輩
「ひざを突き合わせて
それほど深いところにまで
突っ込んでくるわけではない。
ただ、つかず離れず、
まとわりついてくるのだよな」
それを聞いたある人が問う。
「
深き境地に至っておろう」
郗超はそれを聞いて、言う。
「そうでもないさ。
結局は謝安の同輩だ」
のちにこのコメントを聞いた謝安さま、
まぁ、そうだよねと納得したそうだ。
郗嘉賓道謝公:「造膝雖不深徹,而纏綿綸至。」又曰:「右軍詣。」嘉賓聞之云:「不得稱詣,政得謂之朋耳!」謝公以嘉賓言為得。
郗嘉賓は謝公を道えらく:「膝の造ること深きに徹さざると雖も、纏綿と綸至す」と。又た曰く:「右軍は詣りたり」と。嘉賓は之を聞きて云く:「詣りたりと稱せるは得ず、政に之を朋と謂うを得たるのみ!」と。謝公は嘉賓が言を以て得たりと為す。
(品藻62)
えっ謝安さまなんでここにいんの……と思ったら俺がリストアップする時にこけてました。恥。
謝安も王義之も清談の腕前は大したことありません。ただ、しつこいよね。そう評価する郗超に対し、謝安さまは郗超にそう言われちゃうのは仕方ないよね……としゅんとしている感じである。えっなんなの郗超のこの最強ムーヴ……。
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