郗超3  楊州の有名人  

人々はこのように口にしていた。


「いま楊州ようしゅうでずば抜けている人と言えば

 王坦之おうたんし殿だ。


 とは言え、その後ろには郗超ちちょう殿が

 現れる事だろうな」


 


諺曰:「楊州獨步王文度,後來出人郗嘉賓。」


諺に曰く:「楊州が獨步は王文度、後來に出でし人は郗嘉賓」と。


(賞譽126)





ちなみにこのエピソードの元ネタだと二人の前に謝安しゃあんさまがいる、とのことである。


續晉陽秋ぞくしんようしゅう

超少有才氣,越世負俗,不循常檢。時人為一代盛譽者,語曰:「太才槃槃謝家安,江東獨步王文度,盛德日新郗嘉賓。」


なんでここで敢えて謝安さまを削る必要があったのか、というのは考えたいところだ。あと郗超の言葉も違う。


で、晋書だとこう。

弱冠與郗超俱有重名,時人為之語曰:「盛德絕倫郗嘉賓,江東獨步王文度。」


なんかそれぞれで微妙に違うの、すごい据わりが悪くてそわそわする。

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