劉琨2  かの王敦にも  

劉琨りゅうこん祖逖そてきと仲が良かった。


そして、その明朗であること、

道理をよく弁えていること、

について称賛し、こうコメントした。


「祖逖殿も、若い頃に王敦おうとんどのに

 感嘆されたりもしたのだよ」




劉琨稱祖車騎為朗詣,曰:「少為王敦所歎。」


劉琨は祖車騎が朗詣為るを稱えて曰く:「少くして王敦に歎ぜらる所と為らん」と。


(賞譽43)




この時の王敦はまだ「反逆者」ではないわけですが、豺狼の相の片鱗は見せてたでしょうね。その王敦に歎ぜられてた、ってことは。うーん。


しかし祖逖の名将エピソードとか、劉琨と寝室を共にした(意味深)エピソードとか、全部ここの注にブッ込まれてて切ない。ほんに武人好きじゃねえよなぁ世説新語……。

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