庾亮9 謝氏のしあがる
この当時の婚姻話と言えば、
基本的には釣り合った
家格同士の者がするものだった。
北来貴族たちが
そのため
しかし
殺されてしまったので、
改めて
次女は
第三子、長男の
こんなノリである。
この頃勢力を伸ばしつつあった
しかしまだまだ新興。
盛門と言える状態でもなかった。
なので
諸葛恢の末の娘を
めあわせたいと願い出たところ、
諸葛恢はこのように返している。
「羊氏、鄧氏は家門が合っている。
江氏はわしが世話しており、
庾氏にはお世話になっている。
いまさら
姻戚になれるものかよ」
が、諸葛恢が死ぬと、あっさり結婚。
さて
諸葛の娘さんを見物に来た。
そしたらまあ、実に諸葛恢の教えを
忠実に守る振る舞い。
挙動は極めて折り目正しく、
化粧から服装も、まばゆいばかり。
ほほう、こりゃ凄い。
王羲之、嘆息した。
「うちに娘がいたとしたら、
何とかここに届くかどうか、
と言ったところだな!」
ぎりぎりとかマジですか……。
諸葛恢大女適太尉庾亮兒,次女適徐州刺史羊忱兒。亮子被蘇峻害,改適江虨。恢兒娶鄧攸女。于時謝尚書求其小女婚。恢乃云:「羊、鄧是世婚,江家我顧伊,庾家伊顧我,不能復與謝裒兒婚。」及恢亡,遂婚。於是王右軍往謝家看新婦,猶有恢之遺法,威儀端詳,容服光整。王歎曰:「我在遣女裁得爾耳!」
諸葛恢が大女は太尉の庾亮が兒に適ぎ、次女は徐州刺史の羊忱が兒に適ぐ。亮が子は蘇峻に害さるを被り、改めて江虨に適ぐ。恢が兒は鄧攸が女を娶る。時に謝尚は書にて其の小女との婚を求む。恢は乃ち云えらく:「羊、鄧とは是れ世よ婚じ、江家は我が伊れを顧み、庾家は伊れが我を顧みたるれば、復た謝裒が兒と婚せるは能わじ」と。恢の亡ぜるに及び、遂には婚ず。是に於いて王右軍は謝家に往きて新婦を看らば、猶お恢之の遺せる法有り、威儀端詳、容服光整たり。王は歎じて曰く:「我れ在りて女を遣りても、裁かに爾るべくを得るのみ!」と。
(方正25)
諸葛恢の下の世代あたりになると、ぱったり諸葛の名は聞かなくなります。末席にちらほら。
まーそれなりだったとは思うんですが、なにぶんトップオブトップしか載らない歴史書ってやつからは弾き飛ばされ気味のようなのでした。
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