謝安53 うっかり☆謝万1

謝万しゃまん謝安しゃあんさまの開催した

宴席にいたが、そこに襲い掛かるは、突然の


「便意」。


あ、兄貴! トイレないかい!

思わず謝安さまに訊ねてしまう。


すると同席していた阮裕げんゆう

あらあらうふふと言う。


「新興の家門は、権勢こそ振るうものの

 礼法というものを

 全然弁えられておらぬようだね?」




謝萬在兄前,欲起索便器。于時阮思曠在坐曰:「新出門戶,篤而無禮。」


謝萬は兄が前に在り、起ちて便器を索めんと欲す。時に阮思曠は坐に在りて曰く:「新出の門戶、篤かれど禮無きなり」と。


(簡傲9)




「便器」

これぜってートイレのことじゃねーだろとも思うのだが、トイレってことにすると、ひとまず新興貴族が家門だけ立派な貴族に軽く見られたっつー「分かりやすい」話に収斂してくれるのよなあ。けどなんか納得しきれない。


中国語サイトでの解釈でもやっぱりトイレってことになってる。マジで?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る