謝安18 肥遁の志    

王羲之おうぎし謝安しゃあんさまとともに阮裕げんゆうを訪ねる。


阮家の門の前に辿り着くと、

王羲之、深呼吸。


「さあて謝安殿、

 頑張ってご主人どのをもてはやそうか」


謝安が答える。


「まったく、上げムーヴも大変ですね」




王右軍與謝公詣阮公,至門語謝:「故當共推主人。」謝曰:「推人正自難。」


王右軍は謝公と阮公を詣で、門に至りて謝に語るらく:「故より當に共に主人を推すべし」と。謝は曰く:「人を推すは正に自ら難し」と。


(方正61)




阮裕

才人ではあったが、油断するとすぐ引き籠ろうとする人のようだ。この時も恐らくなんか政治に関する頼み事とかをしなきゃいけなかったんでしょうね。しかしこの二人にわざわざ足運ばせるこの人やべえな。

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