謝安9  脱走兵の扱い  

謝安しゃあんさまが宰相となった頃に、

兵の脱走が発生した。


その多くは南塘なんとうに繋がれた

船の下などに隠れていた。


配下の一人が一斉検挙を進言。

しかし謝安さまは却下する。


「検挙では厳しすぎる。


 こう言った不満を抱いた者たちを

 再び帰順できるよう仕向けられる

 度量も示さずして、

 帝のおわす都の振る舞いと言えようか」




謝公時、兵厮逋亡。多近竄南塘下諸舫中。或欲求一時搜索。謝公不許、云:「若不容置此輩、何以為京都?」


謝公の時、兵厮は逋亡す。多きは近く南塘の諸舫中の下に竄る。或るものは一なる時にて搜索し求むを欲す。謝公は許さず、云えらく「若し此の輩を容置せざれば、何をか以て京都と為さんか?」と。


(政事23)




いやそんなことしてる間に市民に被害出ませんかね?

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