謝安8  階庭に芝蘭と玉樹

謝家の若者の前で、謝安しゃあんさまは言う。


「我が家門の若者の行く末など、

 私にはまるであずかり知らぬことだ。


 けれども、どうしてなのだろうな。

 それでも、君たちには

 立派になってもらいたい、と

 思わずにおれん」


謝安さまのこの言葉に、

誰も上手く返せないでいた。


すると、謝玄しゃげんが進み出る。


「叔父上、アレっすよ。

 きれいな宝飾の木とか、

 庭先に植わってたら

 最高じゃないっすか」




謝太傅問諸子姪:「子弟亦何預人事、而正欲使其佳?」諸人莫有言者。車騎荅曰:「譬如芝蘭玉樹、欲使其生於階庭耳。」


謝太傅は諸子姪に問うらく「子弟の亦た何ぞ人事に預れるに、而して正に其れをして佳たらしむを欲さんか?」と。諸人に言を有せる者莫し。車騎は荅えて曰く「譬うるならば芝蘭の玉樹が如し。其れをして階庭に生ぜしむるを欲するのみ」と。


(言語92)




うーん謝玄くん俗物。

しゅき。

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