桓温61 一事が万事   

桓温かんおんさまが、皆で食事していた時のこと。


と言う姓の参軍がいたのだが、

彼に供されていた蒸しニラが、

どうにもうまく解けてくれない。


明らかに困っているのだが、

周りの者はみな助けようとしない。

それどころか、その必死な様子を見て、

みんなして笑いだす始末。


この様子を見て、桓温さまは言う。


「同じ皿を分け合う者すら

 助けられんのか。

 これは、危難が迫った時のことなど

 想像するだに恐ろしいな」


そしてこのことを皇帝に奏上、

笑った者たちをみな解雇した。




桓公坐、有參軍椅。烝薤不時解。共食者又不助、而椅終不放舉。坐皆笑。桓公曰:「同盤尚不相助、況復危難乎?」敕令免官


桓公の坐に椅なる參軍有り。烝したる薤の時に解きえず。共に食せる者は又た助けず。椅は終にして放舉せず。坐は皆な笑う。桓公は曰く「盤を同じうし、尚お相い助けざる。況や復た危難にてをや?」と。敕し官を免ぜしむ。


(黜免4)




桓温さまのこれは断腸と同じ枠で語られる感じですよね。一本筋の通ったイイ男と言う感じがします。

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