桓温45 髭参軍とちび主簿

王珣おうしゅん郗超ちちょう

ともに図抜けた才覚を示していた。


二人は桓温かんおんさまの幕佐として

招聘を受け、王珣は書記に、

郗超は軍務秘書官に命じられる。


さて、郗超と言えばその豊かな顎髭が、

王珣と言えばその際立って小さな背が、

それぞれの特徴である。


なので荊州けいしゅうの人たちは、

二人についてこのように語っている。


「髭参軍とちび主簿は、

 まぁ本当に桓温さまをよく喜ばせ、

 また、よく怒らせるものだよ」




王珣、郗超、並有奇才、為大司馬所眷拔。珣為主簿、超為記室參軍。超為人多鬚、珣狀短小。于時荊州、為之語曰:「髯參軍、短主簿、能令公喜、能令公怒。」


王珣と郗超とは並べて奇才を有し、大司馬に眷拔さる所と為る。珣は主簿と為り、超は記室參軍と為る。超の為人は鬚多く、珣の狀は短小なり。時に荊州は、之が為に語りて曰く「髯參軍と短主簿は能く公をして喜ばしめ、能く公をして怒らしむ」と。


(寵禮3)




あら~^^^


後に謝安と王珣は反目し合ったという事ですが、もしかしたら王珣は桓温の幕佐としての矜持から謝安に中指立ててたのかもしれないですね。けど王謝間の離縁っていつ頃だったのかなあ。どっかにその情報ってあったかしら。

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