孝武2 前涼の張天錫
晋より
独立を宣言していた。
その後前涼は
しかし張天錫は、前秦の王、
張天錫は晋軍に捕まり、
孝武帝は張天錫を大層気に入り、
一旦話し出せば日を跨ぐことも
しばしばあった。
それを妬んだある者が、
宴席上で張天錫に問う。
「北方の鄙地には、
何か良いものはあるのですかな」
張天錫は答える。
「樹になる果実は非常に甘く、
鳥たちは美しく鳴き、
チーズは人をほころばせます。
妬み嫉みとは無縁な、
素晴らしい地ですよ」
張天錫為涼州刺史,稱制西隅。既為苻堅所禽,用為侍中。後於壽陽俱敗,至都,為孝武所器;每入,言論無不竟日。頗有嫉之者,於坐問張:「北方何物可貴?」張曰:「桑椹甘香,鴟鴞革響;淳酪養性,人無嫉心。」
張天錫は涼州刺史と為り、西隅にて稱制す。既にして苻堅に禽わる所と為り、用いられ侍中と為る。後に壽陽にて俱に敗し、都に至りて孝武の器せる所と為る。入れる每の言論は日に竟えざるは無し。頗る之を嫉む者有り、坐にて張に問うらく「北方にては何ぞの物をか貴となすべきか?」と。張は曰く「桑椹は香り甘く、鴟鴞は響き革め、淳酪は性を養う。人に嫉む心無し」と。
(言語94)
張天錫
前涼に最盛期を齎した名君、
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