孝武3  風流秀出なるひと

孝武さま、王恭おうきょうの弟である王爽おうそうに問う。


「きみは、自身を兄と較べてどう思う?」


王爽は答える。


「兄、恭の風雅なるの極みは、

 とても臣が及ぶ所ではございません。


 しかしながら、

 忠義の厚さにかけましては、

 兄どころか、

 何人にも負けぬ自負がございます」




孝武問王爽:「卿何如卿兄?」王答曰:「風流秀出、臣不如恭。忠孝、亦何可以假人。」


孝武は王爽に問えらく「卿は卿が兄とでは何如?」と。王は答えて曰く「風流の秀出なるは、臣は恭に如かず。忠孝は亦た何ぞ以て假の人に可なるべし」と。


(方正64)




王恭さんがどんだけ風雅の極致として輝いていたか、と言う感じですね。

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