謝安（しゃあん）さまは

四十歳になるまで出仕しなかった。

何してたって、会稽（かいけい）の辺りで

妓女侍らせてウホウホしてた。

けど、簡文（かんぶん）さまは仰るのだ。

「彼は出てくるよ。

　人と楽しみを同じくしているのだ、

　人と憂うるも同じくせずにおれる

　道理があるだろうか」

謝公在東山畜妓。簡文曰：「安石必出。既與人同樂、亦不得不與人同憂。」

謝公は東山に在りて妓を畜う。簡文は曰く「安石は必ずや出でん。既にして人と樂めるを同じくすれば、亦た人と憂うを同じくせざるを得じ」と。

（識鑒21）

あっ割と簡文さまいら立ってる。

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