簡文15 ドッキリ大作戦
ドッキリのお話である。
桓温さまが、
その兄上である
輿に乗り、移動していた。
ここに仕掛け人が登場。
前後を挟み、大騒ぎする!
太鼓を叩き、ブンガドンガ。
この事態に、輿に乗った者たちや
周りの者たちは恐慌状態に。
桓温も慌てたふりをした。
司馬晞に至っては
「ぼくもう降りる!」
と大騒ぎし始める始末。
だがそのような中にあり、
司馬昱は泰然自若。
この司馬昱の様子を、
のちに桓温はこうコメントしている。
「朝廷にも、
このような賢者がいるのだな」
宣武與簡文、太宰共載。密令人在輿前後、鳴鼓大叫。鹵簿中驚擾。太宰惶怖求下輿。顧看簡文、穆然清恬。宣武語人曰:「朝廷間故復有此賢。」
宣武は簡文、太宰と共に載る。密かに人をして輿の前後に在らしめ、鼓を鳴らしめ、大いに叫ばしむ。鹵簿が中は驚擾す。太宰は惶怖して輿より下りんと求む。顧みて簡文を看れば、穆然として清恬たり。宣武は人に語りて曰く「朝廷の間、故より復た此の賢有り」と。
(雅量25)
司馬晞
頭は良くなかったが武才有り、と言う評価である。後々桓温によって誣告され左遷される。桓温は簡文帝を推戴した後、司馬氏の宗族を粛清して回っている。このひとの周りもいろいろキナ臭そうで良いですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます