簡文8  哭礼のルール  

簡文帝かんぶんてい崩御ののち、

孝武帝こうぶていが十二歳で即位。


さて孝武帝、夕刻過ぎになっても

哭礼を行わない。


侍従たちが言う。


「陛下、ルールに従って哭礼なさいませ」


すると陛下は答える。


「悲しいから哭くのではないのか?

 何故ルールなどが存在しているのだ」




簡文崩、孝武年十餘歲立。至暝不臨。左右啟:「依常應臨。」帝曰:「哀至則哭。何常之有?」


簡文の崩ぜるに、孝武は年十餘歲にして立つ。暝に至れるも臨まざるに、左右は啟すらく「常に依りて應に臨むべし」と。帝は曰く「哀至らば則ち哭さん。何ぞ常有らんや?」と。


(言語89)




孝武帝(司馬曜しばよう、「崔浩先生」より)

23歳の時にはあの淝水ひすいの戦いが勃発。この戦いに際してこの人の動きは見受けられない。けれども一応「淝水に勝った(時代の)皇帝」という事で武の諡号をもらっている。どう考えても謝安しゃあん謝玄しゃげん凄いで片が付く話として見られているし、謝安謝玄が相次いで死ぬとあっという間に東晋をぐずぐずにするし、あげくの果てには側室に「お前老けたなwwwwそろそろお払い箱だわwww」などと放言したせいでその側室に殺されてるしで、お前もう……と言う印象である。

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