簡文1 ねずみキラー
既出:元帝3、廃帝1、廃帝2
廃帝3、廃帝4
地位に就いていた頃の話である。
撫軍府の床の上に埃が落ちていても
簡文帝は払わなかったし、
鼠が行き交っていることも、
むしろいいことだ、位の勢いだった。
ある日撫軍府の幹部が、
白昼堂々とちょろちょろしていた鼠を
簡文さま、ムッとする。
それを見て別の配下が
あいつ懲らしめましょうか、と聞いた。
すると簡文さまは仰る。
「鼠が殺されるのを見ても
このように嫌な思いが続くのだ。
まして鼠のことで人を懲らしめれば、
結局嫌な思いをするだけだろう」
晉簡文為撫軍時、所坐床上塵不聽拂、見鼠行跡視以為佳。有參軍見鼠白日行、以手板批殺之。撫軍意色不悅。門下起彈教曰:「鼠被害尚不能忘懷、今復以鼠損人無乃不可乎
晉の簡文の撫軍為りし時、坐せる所が床上の塵を拂うを聽さず。鼠の行かる跡を見る。視るに以て佳と為す。有る參軍は鼠の白日に行けるを見、手板を以て之を批殺す。撫軍の意色は悅しからず。門下の彈教せるを起つるに曰く「鼠の害を被るに尚お懷くを能く忘らざるれば、今復た鼠を以て人を損うも乃ち不可なる無し」と。
(德行37)
簡文さまの人となりを辿る
重要なエピソードな気はする、のだが、
「乃ち不可なる無し」
とかやめて……しんでしまう……
正直全く意味わかんない……
何言ってんの清談皇帝……
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