斜陽の東晋の帝たち

◎簡文帝&フレンズ    

さあ、ここからはいよいよ

この本の主役をメインに据えていきます。


主役。それは簡文かんぶん帝、桓温かんおん謝安しゃあん


そして収録数が多くなると、

伴って絡んでくる人物も

多くなってきます。


ぶっちゃけおぼえきれねー。


なので、一旦簡文さまとフレンズを、先に

ざっとまとめておくことにしました。

「あれっ、これ誰?」的になったときの

備忘録になれば、と思います。


ではここから、簡文さまから見た

各キャラを紹介していきましょう。



簡文帝 司馬昱しばいく

 元帝司馬睿しばえいの末子。

 宗族としての地位を確立、

 会稽かいけい王/撫軍将軍となり、

 歴代の皇帝を助ける。

 海西公の廃位を受け、皇帝に。

 なお即位翌年に死亡。


桓温

 簡文帝のマブ。

 けど廃帝廃位のいざこざから

 緊張感溢れる仲に。

 あと郗超ちちょうは桓温の弟子みたいな感じ。


謝安

 何かすごいけど引きこもり。

 司馬昱さま、こいつを

 宮中に引きずり出したい。


元帝 司馬睿

 パパ。

 東晋を立ち上げた人だが、

 割と琅耶ろうや王氏の操り人形。


明帝 司馬紹しばしょう

 兄貴1。やんちゃな名君。

 夭折した。


成帝 司馬衍しばえん

 甥。蘇峻そしゅんの乱でひどい目に。


康帝 司馬岳しばがく

 成帝の弟。つまり甥。

 即位後わずか一年で死去。

 全然健康じゃない。


穆帝 司馬聃しばせん

 康帝の子、つまり甥の子。

 一歳で皇帝になって十九で死亡。

 生涯現役。悪い意味で。


哀帝 司馬丕しばひ

 成帝の子。つまり甥の子。ヤク中。


廢帝海西公 司馬奕しばえき

 哀帝の弟。つまり甥の子。

 世説新語では、およそ人物扱いされてない。


司馬裒しばほうちゅうかん

 兄貴235。いたの?


司馬晞しばき

 兄貴4。強かった。司馬氏にしては。

 なので反乱を目論んだ、ことにされた。


琅耶王氏

 こわい人達。

 王導おうどうがえらい。

 王敦おうとんは反逆。

 王敦の弟は出家(竺法深じくほうしん)。

 王導の息子、王洽おうこうはいない子。

 王洽の息子、王珣おうしゅんは桓温の参謀。

 親戚の王羲之おうぎしはいちゃもんつけてくる。


太原たいげん王氏

 琅耶王氏のコンパチ。

 王承おうしょうが王導のコンパチ、

 子の王述王じゅつが王導アンチ気味、

 孫の王坦之おうたんしは謝安の友達、

 ひ孫の王国宝おうこくほうはネタ要員。

 また、王承の従兄弟が王濛おうもう

 その息子がうんで、その孫がきょう

 正直琅耶太原が入り交じられるせいで

 ぐちゃぐちゃ。わけわからん。


陳郡ちんぐん謝氏。

 東晋で一気に権勢を伸ばした。

 最初に名前が出てくるのが謝鯤しゃこん

 息子が謝尚しゃしょう。ただ男児が無かったので

 謝尚のいとこ兄弟に名声が移った。

 その三男が、かの謝安。

 琅耶王氏レベルの権勢を手にする。

 ……のだが、それはまた後日の話。


以上が、東晋司馬氏周辺の

ヤバい家の人達。


成長した司馬昱さまの周りには、

ブンガクを愛する奴らが集います。



トップクラスが、

劉惔りゅうたん王濛おうもう、桓温、

謝尚、阮裕げんゆう袁喬えんきょう許詢きょじゅん

中でも前三人の存在感は異常。


「最低限の言葉で殺す」劉惔と、

「美しい言辞で殺す」王濛、

と言った辺りになりますでしょうか。


他の文学フレンズとしては、

孫綽そんしゃく支遁しとん殷浩いんこうの名が

よく上がります。


こう言った人達が

わいのきゃいのします。


つーか半分くらいが簡文さまのパートで

初登場とか、舐めてんすかね?



さあ、存分に混乱して下さい!

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