元帝7  明帝の夜襲   

明帝めいていがまだ皇太子であった頃のこと。


明帝は池の中にたたずむ庵を

作りたいと思った。

だが、元帝げんていがこれを却下する。


ここでめげる明帝さまではなかった。


子飼いの武士たちを動員、

夜の内から池を掘り始め、

翌朝には完成させてしまう。


これが、今

太子西池たいしせいち」と呼ばれている池だ。




晉明帝欲起池臺,元帝不許。帝時為太子,好養武士。一夕中作池,比曉便成。今太子西池是也。


晉の明帝は池臺を起さんと欲せるも、元帝は許さず。帝は時に太子為れば、武士を養うを好む。一夕の中に池を作り、比の曉には便ち成る。今なる太子西池は是なり。


(豪爽5)




明帝の事跡を読むと、良くも悪くも果断というイメージなんですよね。仮に長生きしてたら北伐で暴走してひどいことになってそうな気がする。一方で、英雄皇帝になってくれたのでは、って言う期待感も感じられる。そう言うイメージが世説新語には良く表れている気がします。

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